森流野球考

手づくりチームの進撃


森祇晶さん

森祇晶さん (0)

2007/10/11 18:21

 メジャーリーグは地区シリーズを終え、リーグ優勝決定シリーズに突入。あらためて顔ぶれを見てみると、ひじょうに興味深いですね。

 乱暴な言い方かもしれませんが、大金を投じてつくったチ-ムと、手づくりのチームに分けられ、僕は、今の大リーグの流れがどの方向に向いているのかに思いを馳せたりしています。

 1つ、資料を示したいと思います。大リーグ選手会が毎年開幕時に発表しているチームごとの総年俸の順位で、今年のプレーオフに出場したチームを抜き出してみました。

  1位 ヤンキース
  2位 レッドソックス
  3位 エンゼルス
  4位 カブス
 14位 フィリーズ
 23位 インディアンス
 25位 ロッキーズ
 26位 ダイヤモンドバックス

 この中で、リーグ優勝決定シリーズに勝ち進んだのは、レッドソックス、ロッキーズ、インディアンス、ダイヤモンドバックスの4チーム。レッドソックス以外は手づくりのチームが勝ちあがってきた、ということになります。

 もちろん、今年になって急にチーム作りが変わったわけではありません。たとえばインディアンスは、かつてはトーミやラミレスら大物選手をそろえていましたが、その後に放出。自前で育てることに切り替えて、ここまでたどりついた典型でしょう。
 
 ダイヤモンドバックスも、一時期は外から選手を買い集め、2001年にはシリング、ジョンソンを擁しワールドシリーズを制しました。その後、やはり両投手とも放出。ようやく自前でここまで作り上げてきたという印象です。
 
 野球自体も、近年、「スモールボール」という言葉が流行したように、メジャーリーグの一般的なイメージとは違ってきています。本当に、よく小技を使いますよ。インディアンスなんて、ことごとくバントを決めます。とくに短期決戦では、バントを決められるかどうかが大きいですね。

 長く監督をやってきたせいか、僕は、このチームをどう作り上げたのか、どういう野球の方向性で作ろうとしてきたのか、といった視点でも試合を見ます。表面的には大型契約に目がいきがちで、そういった選手の動向ばかりでチーム力が判断されがちですが、そうとばかりは言えないことも顕著になってきています。

 さて、今年はどのチームがリーグ優勝し、ワールドシリーズを制するのか。メジャーのチームづくり、の視点からも興味深いところです。

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コメント (4)

ディープコンパクトさん

ディープコンパクトさん (24)

2007/10/12 01:47

チームを強くする過程では大物選手の獲得等も必要ですが、最終的に強いチームとは自前で選手を育て、主力が抜けてもそれを補えるチームであるということだと思います。

森さんが監督時代のライオンズ、現在のファイターズが強かったのもそこにあると考えています。

笑太朗さん

笑太朗さん (12)

2007/10/12 11:50

ファームで鍛えられた若手選手が成長してレギュラーになる、という形でチームができていく様を見る方が、ファンとしては嬉しいし楽しいですね。
他球団の主力だった選手ばかりで構成されたチームだと愛着が湧きにくいと思います。
アメリカの野球ファンの方々がどう思われるのかは判りませんけど。

hourigawa_2007さん

hourigawa_2007さん (4)

2007/10/13 12:39

一昔前、森さんの野球を批判していたメディアや評論家も今やあの頃をすっかり忘れてしまったかのように「スモールベースボール」を推奨していることに半ばあきれてはいるのですが、日本でもタイガースが総失点が総得点を上回っているにもかかわらず、勝率5割を超え、上位2チームに勝ち越していますし、「スモールボール」は五輪予選・WBCを含めて、日本の野球においても主流になるような気がします。

おっとっとっとっさん

おっとっとっとっさん (6)

2007/10/15 14:35

 チームづくりの方向性の問題は、大リーグではGM制が浸透していることと切り離しては考えられないと思います。



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