小関順二が高校野球を語る

甲府商2年生エースの非凡さ


小関順二さん

小関順二さん (8)

2007/08/16 08:02

選手権8日目はお盆休みと速球王、佐藤由規(仙台育英高)が登場するとあって大観衆が押し寄せた。第1試合の今治西高対近江高が4万人、第2試合の智弁学園対仙台育英高戦が5万人、第3試合の神村学園対帝京高戦が4万7000人といった具合である。そして、第4試合の新潟明訓高対甲府商戦の頃にはさすがに疲れたのか、あるいは試合があることを忘れたのか1万9000人だけが甲子園球場に残っていた(あるいは訪れていた)。ここで取り上げるのは、その注目されなかった甲府商の2年生エース、米田易弘である。
 初めて米田のピッチングを見たのは5月22日に行われた関東大会準決勝。この慶応高戦で米田は強力打線をわずか3安打に抑えて完封している。しかも、3安打のうち内野安打が2本。つまりクリーンヒットはたったの1本しか許していないのである。慶応高は神奈川というより関東でも指折りの強打のチームで、4番の伊場竜太はドラフト候補にも挙げられている。それが手玉に取られているのだ。
 米田の非凡さがわかっていただけると思うが、いつも不満に思うのがスピードが出ないこと。関東大会では138キロ、15日の新潟明訓高戦は136キロが最速だったと思う。縦割れのカーブ、スライダーのキレ味、右打者の膝元に投げ込む直曲球のコントロール、さらにバント処理などで見せるフィールディングのみごとさは一級品なのに、マスコミ受けするスピードだけが出ないのである。
 投球フォームが大きく、179センチという身長以上に大きく見えるマウンド上の姿も素質のよさを感じさせる。見た目でも140キロ以上は出ているだろうと思わせるのに実際は130キロ台中盤に甘んじているのである。米田の実力を誰よりも評価していると思うからこそ、それが悔しい。投手はスピードがすべてじゃない、と言いつつスピードに目が行って米田に文句をつけている自分の姿勢に対しても腹が立つが、それでもやっぱり、米田にはすべての野球ファンの目をひきつける「145キロ以上」というスピードを身につけてほしい。
 走り込みで下半身に強さと粘りをつけ、今冬のウエートトレーニングで上半身(腹筋、背筋)に強さをつけること。これからの米田がやることはその2つである。

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コメント (2)

メルローさん

メルローさん (3)

2007/08/16 08:19

 140キロ出なくても結構空振りを取っていました。佐藤由と対極の投手だと思いました。

抹茶さん

抹茶さん (2)

2007/08/16 15:05

スピードがあれば良いというものでも無いと思いますが。元オリックスの星野やソフトバンクの和田にも同じことを言うわけですか?

なんか米田君に失礼で、不快な感じもします。



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