小関順二のドラフト最前線

ディフェンスの意識低い唐川侑己


小関順二さん

小関順二さん (8)

2007/09/17 21:32

最近、佐藤由規(仙台育英)とセットで語られることが多いのが唐川侑己(成田)だ。ともに甲子園を沸かせた快速球投手という共通点がある。しかし、それ以外では共通点が見つからない。たとえば、スピード至上主義のように見える佐藤にくらべ、唐川はスピードに無頓着のように見える。夏に佐藤がスピードを150キロの大台に乗せ、連日のように「すごいすごい」とマスコミに報じられたため、スピードに冷めてしまったのかもしれない。あるいはすねてしまったのかもしれない。いずれにしても、スピードを追い求めようとする発言がまったく聞こえてこない。
 これは悪いことではない。投手にとって最も大切なのはスピードではなく直曲球のキレとコントロール。これは多くの速球投手の挫折を見てきた者には当然の意見である。また唐川にはキレとコントロールをもたらす投球フォームの美しさという最大の武器がある。たとえば佐藤は今のところ、腕を振って渾身のストレートを右打者の内角に投げ込むことができない。しかし、センバツ大会で広陵と対戦した唐川は右打者の内角に腕を振って144キロのストレートを投げ込んでいた。左肩を開かない投球フォームがあって初めて可能になるボールで、このことだけでも唐川は佐藤より上のレベルで語られるべきであると思う。
 これほど実戦的な投球フォームをモノにしておきながら、唐川はディフェンス全般に対する意識が低い。広陵戦に話を戻すと、2回表、唐川は有水啓のバントが小飛球になり絶好の併殺チャンスが訪れたとき、捕球後の一塁送球をためらい併殺を逃している。また、走者を一塁に背負ったときのクイック時間も1・31~1・43秒という遅さで、5回表にはダブルスチールを許している。
 ピッチングに実戦性を求めるなら、それ以外のディフェンスにも実戦性を求めるのは当然の話。ギターテクニックに長けていながら、良いギターを選ぼうとしないロックギタリストがいるとしたら、それが唐川である。多分、そんなバカなギタリストはいないと思う。
 

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コメント (2)

メルローさん

メルローさん (3)

2007/09/18 07:07

 フォーム、ピッチングの完成度は佐藤由より上だと思います。「試合に勝てるピッチャー」を目指してほしいですね。

ヤナヨシさん

ヤナヨシさん

2007/09/19 06:07

クイックの遅さは気になりますね。
プロですから徹底的についてくるでしょうし。
どの球団に行ってもがんばってほしいです。



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