小関順二のドラフト最前線

日本ハム4巡目指名の大平成一とはこんな選手


小関順二さん

小関順二さん (9)

2007/10/05 10:54

高校生ドラフトが10月3日に行われた。人気の中田翔(大阪桐蔭・外野手)は日本ハム、佐藤由規(仙台育英・投手)はヤクルト、そして唐川侑己(成田・投手)はロッテにそれぞれ指名された。「いい指名をしたのはどの球団ですか」とよく聞かれるが、成功選手が1人生まれれば万々歳というドラフトであれば、最も期待値が高い中田、佐藤由、唐川の3人を指名した日本ハム、ヤクルト、ロッテの3球団が最もいい指名をした球団と言える。3巡目以下で指名された選手より「抜擢の優先順位」が高い1巡目指名選手のほうが成功の近道にいるのは当然のこと。中田、佐藤由、唐川の3人は「普通の1巡目指名選手」よりさらに抜擢の優先順位が高いはずなので、成功の最短距離にいる、という理屈になる。
 それでは話が面白くないので、3人以外で面白い選手を探してみると――。大平成一(波佐見→日本ハム4巡目)は「パワフルな打撃で高校通算31本塁打」(スポーツニッポン)、「粗削りながら身体能力の高さが光る未完の大器」(日刊スポーツ)とスポーツ紙に取り上げられている。これだけではよくわからない。高校生獲りに定評のある日本ハムスカウト陣が4巡目で指名したからには、何かがあるはずである。
 僕は7月13日、評判の宇土宏矢(島原中央・投手)を見るため台風4号とほぼ時を同じくして長崎入りした。そして15日、待望の宇土を見ることができたのだが、宇土が記録したスピードは自己記録に6キロ及ばない138キロ。フォームの完成度も低く、気落ちしながら「これからの選手だなあ」とため息が洩れたのだが、それとは別に波佐見の3、4番打者に目を奪われた。3番の白石幸(遊撃手)は走攻守のバランスが取れた好打者タイプで、初回にファーストストライクに狙いを定めて、みごとに右前にタイムリー打を放った。日本体育大への進学が決定的らしいので、興味のある方は首都大学での観戦をおすすめする。そして4番の大平である。
 極端なオープンスタンスから大きな一本足打法というクセのあるバッティングフォームでありながら、ステップをゆっくり出せるというのが非凡なところ。考えてほしい。何も考えずに打つ人ならば、極端なオープンスタンスを取ったりしない。どうしたら内角球を窮屈にならずに捉えることができるだろうか、と考えあぐねたからこそ、極端なオープンスタンスを取るようになったはずである。そして、ゆっくりステップを出すというのは打者にとっては怖い。なぜなら、ストレートに差し込まれる危険性が高くなるからである。それでも大平はステップをゆっくり出す。こうした目に見えにくい長所に日本ハムスカウト陣は目を向けたのだろう。
 ちなみに、大平は第1打席で宇土のストレートを捉えて三塁打を放っている。打球の強さとともに注目したのは三塁到達11・82秒という俊足ぶり。見た目は速くないのに、時計は速い。見た目が悪いバッティングにも通じる実質本位のプレースタイルではないか。飛行機の都合で2打席しか見られなかったので、来年は二軍戦でゆっくり大平の本当の姿を見たいと思っている。

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コメント (3)

kumaさん

kumaさん (1)

2007/10/05 11:40

大平選手は地元九州なので注目はしていました。
しかしドラフトでギリギリ引っかかればいいなーと思う程度でした。

小関さんがこれほど注目している選手なので私ももっと注目していきたいと思います。

私の注目の熊工の藤村選手は巨人の1位でした。
1位には驚きましたがぜひがんばって欲しいと思います。
イチロー、青木のような選手になって欲しいですね。

ヤナヨシさん

ヤナヨシさん

2007/10/05 22:42

小関さんに言われると注目しちゃいます。
癖のあるバッティングフォームとありますが、
直されないで、いいところを伸ばしてもらえるといいですね。

メルローさん

メルローさん (3)

2007/10/06 07:00

 日本ハムは6人指名しました。この中から何人が戦力になるか楽しみですね。日本ハムのファームはものすごく活気があると聞いていますし、頑張ってほしいものです。



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