小関順二のドラフト最前線

大場翔太(東洋大)の進化したピッチング


小関順二さん

小関順二さん (7)

2007/10/10 14:44

 10月9日、青山学院大との一戦に先発した大場翔太(東洋大)は味方打線の援護がなかったこともあるが、3失点を喫し、15連勝に失敗した。それでもリーグ通算奪三振は392に達し(東都記録は小池秀郎の394)、金字塔樹立は目前。MAX151キロのストレートとキレ味抜群のスライダー、フォークボールを操る怪腕の将来に曇りはない。その前日、東洋大を訪れ『アマチュア野球』(日刊スポーツ出版社)に掲載するため大場を取材したばかり。「話しませんよ」とか「1つの話が長いですよ」とか聞かされていたが、初めて会った大場は神経質そうな表情はあったが、思ったことを自分の言葉で話し、時にはピッチングフォームまでして、ボールの軌道の説明をするサービス精神を発揮するのである。
 大場のピッチングを見たのは高校時代の関東大会(浦和学院戦)を含めて16試合。僕はその日に観戦した選手を良い順に「☆、●、◎、○、無印」の5段階で評価するが、大場には大学時代に限れば常に●以上の評価をつけてきた。神宮球場のスピードガン表示は速く出るので有名だが、それを差し引いても毎試合MAX140キロ台後半を記録するストレートは大学、社会人を通じて「屈指」と言っていい。さらに通算31勝でわかるように勝てる投手である。今春は13季ぶりの優勝を東洋大にもたらした。これほどの投手であるにもかかわらず、今春までの大場には子供っぽい印象がついてまわった、というのがここからの話である。
 06/5/3(亜大戦)0回3分の1で降板。
   10/25(日大戦)8対0でリードしている展開の6回途中に            降板させられる。
 07/5/15(青山学院大戦)1回を投げ終わるとブルペンに行っ
               て投げ込みを命じられる。
 高橋昭雄監督のスパルタ教育のためにこういうことが行われたのだが、スタンドから見る者には大場の子供っぽさが強調され、それがピッチングの若さと重なり、☆印が付けづらくなってしまった。ところが日米大学野球、北京五輪プレ大会と国際大会を経るごとに大場から大人の雰囲気が漂いはじめた。「大海を知り精神世界が一挙に花開いた」そんな言い方をしてもいいほどの変貌ぶりを見せるのである。
 11月19日の大学生&社会人ドラフトでは一番人気が確実。6球団くらいの1巡目入札があっても驚かない。まだ見ていない人は、10月16、17日の駒大戦が優勝をかけた試合になるので足を運んでいただきたい。大場の真価が見られると思う。

ソーシャルブックマークへ投稿(ソーシャルブックマークとは はてなブックマークに追加 Buzzurlにブックマーク

コメント (3)

メルローさん

メルローさん (3)

2007/10/10 16:42

 10の力で10のボールを投げる印象があります。抑え向きじゃないかと思うのですが。先発するならもう少しメリハリをつけた方が良いと思いますがどうでしょうか。

kumaさん

kumaさん (1)

2007/10/10 21:59

まだまだ完全ではないところに魅力を感じます。
特に精神的な面が未熟ならプロに入り鍛えてもらえば成功の可能性は大きいのでは・・・

技術的な面の改善はなかなか難しいと思いますので・・・

ヤナヨシさん

ヤナヨシさん

2007/10/11 05:56

おととい、負けちゃいましたね。
ここまで来て評価が下がることはないでしょうが、
連勝を続けてプロにいってほしかったです。



トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。