小関順二のドラフト最前線

大場翔太と並ぶドラフトの目玉、加藤幹典(慶大)のすごさ


小関順二さん

小関順二さん (9)

2007/10/17 00:41

大場翔太(東洋大・投手)と並ぶ大学生&社会人ドラフトの目玉が慶大の左腕エース、加藤幹典だ。まずは、大学入学後のスピードの変遷を僕が見た試合でたどってみよう。
 04/11/16(上武大戦)  138キロ
 05/4/9(東大戦)   132キロ
   9/10(明大戦)   138キロ
 06/4/8(立大戦)   141キロ
   5/16(明大戦)   144キロ
   9/24(法大戦)   145キロ
 07/4/14(立大戦)   145キロ
   6/2(早大戦)   147キロ
   6/3(早大戦)   143キロ
   9/8(立大戦)   148キロ
 あきらかにスピードが増している。スピードがすべてではないが、スピードがあることで損なことは1つもない。なぜ加藤はスピードが10キロも増したのか。その理由を探っていくと、投球フォームに行き当たる。
 大学1年当時の加藤は明らかに右肩の開きが早かった。まず、バックスイングに行くときの動きが「急」で、あまりにもせわしなかった。観戦ノートには「グチャグチャ」という擬音で加藤の投球フォームを記したほどだ。しかし、今の加藤には「グチャグチャ」という動きがない。バックスイングに行くときの忙しさは変わらないが、体を大きく横に振る動きがなくなった。この動きのロスがなくなったことで右肩の早い開きがなくなりスピードがアップし、さらにスピードが増したことでスライダーのキレがよくなり、縦に割れるカーブがなくなった。
 金刃憲人(巨人)を取材したとき、「腕が振れるようになったことでカーブが投げられなくなりました。大隣(憲司・ソフトバンク)も一緒なんですよ」という言葉が今の加藤にダブる。金刃はカーブを失う代わりにスプリットとシンカーに磨きをかけ、プロ1年目の今年、7勝を挙げる活躍をした。加藤も縦割れのカーブを失う代わりに130キロ前後の縦、横2種類のスライダー、さらに125キロくらいのシンカーに磨きをかけてスキのないピッチングを作り上げた。ピッチングスタイルはまるで正反対だが、勝負球を得るまでのプロセスには驚くほど似通った部分がある。
 この加藤の獲得に当初熱心だったのは横浜だった。加藤の出身校が横浜にある川和高校のため、地元球団の横浜が単独指名を狙ったようだが、加藤の本格化が早かったため他球団の動向も無視できなくなった。今の状況ではとても単独指名などできるわけがない。果たして加藤には何球団の1巡目競合があるのか。11月19日の大学生&社会人ドラフトが今から待ち遠しい。
 

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コメント (3)

kumaさん

kumaさん (1)

2007/10/17 14:08

加藤は実力はもんだいないでしょう。

やはり気になるのはけがや年間通しての体力です。

大隣もいまいちでしたし・・・・

加藤はけがやそれに対するケア、またはスタミナ(ピッチングだけでなく)はどうなのでしょう?

特に即戦力といわれている選手はそういうとこがきになります。

即戦力といわれるくらいなので技術はそれなりにあると思いますので・・

メルローさん

メルローさん (3)

2007/10/19 07:15

 慶大の選手は1、2年時は授業が忙しく、腰を据えて野球に取り組めるのは3年以降からと聞いたことがあります。まだまだ、伸びしろがあるのでは。

ヤナヨシさん

ヤナヨシさん

2007/10/20 06:55

ぼくが思う加藤選手のすごいなあって思うところは、
いつも気持ちよさそうに、
楽しそうに投げるところです。
受け答えも好感度大です。
こういう選手が成長していくのではないかとひそかに思っています。



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