小関順二のドラフト最前線

小窪哲也(青山学院大・遊撃手)は即戦力か?


小関順二さん

小関順二さん (7)

2007/11/02 21:39

 大学生&社会人ドラフトを前にして、野手の名前が聞こえてこない。それもそのはず、高校生を上位で指名するときは「バランス重視」なのに、大学生と社会人を上位で指名するときは「投手優位」がプロの鉄則になっているからだ。05~06年の高校生ドラフトの上位指名は24人:24人と投手と野手が半々なのに、大学生&社会人ドラフトの上位指名は投手35人:野手13人と、投手の指名が何と73パーセントを占めている。ちなみに今年の高校生ドラフトの投手と野手の比率は11人:11人と拮抗している(西武は除いている。また中日が指名した赤坂和幸は野手でカウントした)。
 過去2年間で活躍した大学生&社会人の野手の内容も見てみよう。本多雄一(ソフトバンク05年5巡)、草野大輔(楽天05年8巡)、飯原誉士(ヤクルト05年5巡)、脇谷亮太(巨人05年5巡)、梵英心(広島05年3巡)、大引啓次(オリックス06年3巡)、嶋基宏(楽天06年3巡)、渡辺直人(楽天06年5巡)。
 大学生と社会人の「野手」の「上位指名」は避けたいというプロの気持ちが、少しはわかるような顔ぶれではないか。この結論を前提にして、今年の大学生&社会人ドラフトの野手候補を挙げてみよう。
 小窪哲也(青山学院大・遊撃手)、小瀬浩之(近大・外野手)、鬼崎裕司(富士重工業・遊撃手)の名前がまず出てくる。この中でも東都大学リーグで通算93安打放ち、ベストナインに4度輝いた小窪が唯一ドラフト1巡候補と言っていいだろう。
 僕が最も評価するのは守備。3年秋までは二塁を守り(ベストナイン3度獲得)、ショートを守ったのは4年春から。最初は肩がショートではないと不満だったが、秋には気にならなくなったのはさすが立浪和義(中日)、宮本慎也(ヤクルト)、松井稼頭央(ロッキーズ)を輩出した“PLのショート”出身。10月11日の東洋大戦ではこんなプレーもあった。鈴木啓友がボテボテのゴロを放つのだが、小窪はこれをランニングキャッチ、ランニングスローでさばいて一塁でアウトにしているのだ。鈴木の一塁到達が3・96秒だったことを考えると、このプレーは最大級に評価していい。
 問題はバッティングである。春のアウトステップがなくなった代わりに、秋はミートを心がけるあまり体が委縮していた。つまり、ボールを呼び込めなくなっていた。また脚力は打者走者の「一塁到達4・29秒未満、二塁到達8・29秒未満、三塁到達12・29秒未満」をクリアしたことが、今年は1回もなかった。プロの評価に直結するバッティングに気持ちを入れすぎたのだろうか。少なくとも現在の小窪を俊足と形容することは適切ではない。
 3拍子はそれなりに揃っているが、それぞれが高レベルではない小窪を「即戦力」と言うのはかなり苦しいというのが結論である。

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コメント (5)

kumaさん

kumaさん (1)

2007/11/03 13:39

小窪選手には注目していました。
早い段階からレギュラーとして活躍していた記憶があります。
またPL出身ということもあり4年生になったらどんな選手になるのか楽しみでした。
しかし途中からHRバッターではないのに打撃が粗くなったような気がします。
小関さんの評価を見ると秋にはミートを心がけるあまり体が委縮していたとのことですが打撃が粗くなったことに気付いた反動ではないでしょうか。
いずれにしても大学で目を見張るような成長がみられなく残念です。

メルローさん

メルローさん (3)

2007/11/05 06:57

 大学出身の内野手というと、昨年オリックスから指名された法大・大引の名前が浮かびます。大引と小窪を比べると、やはり大引の方が上かなと思ってしまいます。中日井端クラスの選手になるには、まだまだ猛練習が必要でしょう。PL出身の意地を見せてほしいものです。がんばれ!

はじめ@あぐりSNSさん

はじめ@あぐりSNSさん (3)

2008/07/06 22:31

2008年7月6日時点で
打率 2807
試合数 40
打席数 135
ということで、レギュラーとは言えないですね。

ところで、即戦力の定義って何でしょうか?
レギュラーを取ることなんでしょうかね。

ポロペロさん

ポロペロさん

2008/07/07 16:40

野手を選び、活躍してもらうのはなかなか難しいことなんですね。

kumaさん

kumaさん (1)

2008/07/08 00:19

即戦力と言ってもチームの状況などもあるので定義っていうのも難しいですね。

小窪選手は野手が比較的充実している広島に入団したのでなかなか大変だと思います。

今の段階で誰が即戦力として成功しているのでしょうね。



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