30球団ルーキー・ウオッチング

カウフマン・スタジアム(カンザスシティ・ロイヤルズの本拠地)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/09/21 10:48

◆球場データ

所在地:ミズーリ州カンザスシティ
オープン:1973年4月10日
球場名の変遷:開場からずっとロイヤルズ・スタジアムという名称だったが、93年7月に死期が迫っていたロイヤルズの元オーナー、ユーイング・カウフマンの功績を讃えて現在の名称になった
球場様式:オープンエアの天然芝球場(開場から1994年までは人工芝)
球場のタイプ:ヒッターズパーク
<ホームからの距離>

<フェアテリトリーの面積>
1万500平方メートル(11万3000平方フィート)=広い
<ファウルテリトリーの広さ>
平均レベル

収容人員:4万739人
芝:天然芝(ケンタッキー・ブルーグラスとペレニアル・ライグラスを主体にブレンドした芝を使用)
芝の長さ:平均レベル
ダグアウト:ホームチーム一塁側、ビジター三塁側
外野フェンスの高さ:2・7メートル
<自然条件の特異性>
シーズン序盤は気温が低いためボールが飛ばないが、気温が上がり乾燥する6月以降は飛球が伸びることが多い
<形の特徴>
シンメトリーな形状で外野の面積が広い

◆有利なタイプ・不利なタイプ

(◎=とくに有利、○=有利、△=不利、▲とくに不利)
<有利なタイプ>
○俊足のラインドライブヒッター(トニー・ペーニャ、マーク・ティーエン)要因:外野が広いため二塁打が出やすい
○守備範囲の広いセンター(ジョーイ・ギャスライト、04年までのカルロス・ベルトラン)要因:センターの守備領域がたいへん広い
<不利なタイプ>
△守備範囲の狭い外野手(05年までのマット・ステア―ズ、05年までのアーロン・ガイエル)要因:広い外野
△フライボールピッチャー(ザック・グラインキー、マック鈴木)要因:外野が広いため安打、二塁打が出やすい

◆データが示す球場傾向

カウフマン・スタジアムにおけるここ3年間の打撃データ(04~06年、大リーグ全30球場の平均値との比較。例:得点-10%は得点が30球場の平均値より10%少ないことを意味します)
04年  得点-10% 本塁打-30%  安打-2%  二塁打-5%
05年  得点-3%  本塁打-24%  安打+2%  二塁打+16%
06年  得点+15% 本塁打-2%   安打+9%  二塁打+20%
(ESPN com. MLB-ballpark factorの数字をもとに作成)
データから読み取れること
・この表で見る限りホームランが出にくく、二塁打が出やすい。得点の入りやすさは平均レベル、ということになる。
ビジターチームの数字だけを平均値と比較した場合
・ロイヤルズはメジャーきっての弱体チーム。04~06年の3年間は、どの年もこの球場で出たホームランの60%以上を相手チームが打っている。得点も毎年55%前後が相手チームが入れたものなので、ビジターチームがこの球場で記録した数字を30球場の平均値と比較したほうが球場傾向を把握しやすいと思われる。ちなみに06年は、得点+28%、本塁打+15%、安打+9%、二塁打+29%
(※)ロイヤルズは投手力も弱体なので、その分を割り引いて考えると、この球場は、本塁打、安打の出やすさはだいたい平均レベル。得点、二塁打は10~15%増えると考えるのが妥当と思われる。

◆ホームチームの野球スタイル

ロイヤルズの野球スタイル:模索中
70年代後半から80年代前半にかけての全盛時代は典型的なスモールボール

◆カウフマン・スタジアムにまつわるエピソード

(1)ホームでは好投が少なかったマック鈴木
ロイルズでプレーした日本人選手はマック鈴木ただ1人だが、マックのブレイクイヤーになった00年のピッチングはなかなか見応えのあるもので、チームで2番目に多い8勝をマーク。防御率もア・リーグの平均より良い4・34という数字だった。
ただ、速球の制球に難のあるフライボールピッチャーであるため、この球場とは相性が悪く、カウントを取りにいった甘い速球を外野に弾きかえされて長打を食うケースが目についた。そのためこの年はロードで6勝3敗、防御率3・69という素晴らしい成績だったのに対し、ホームでは2勝7敗、防御率4・80と不本意な数字しか残せなかった。通算でも、このカウフマン・スタジアムでは4勝11敗、防御率5・69で、投球イニング177・0回で被本塁打が26もある。

(2)ロイヤルズでエースになった元巨人のダリル・メイ
ロイヤルズで活躍した日本ファンにおなじみの選手に元巨人、阪神で大活躍したダリル・メイがいる。メイは98年に日本に行くまでは、メジャーとマイナーを往復する制球の悪い投手だったが、日本で4シーズン投げている間に制球が見違えるように良くなり、ロイヤルズで大リーグに復帰した後は、3シーズン先発ローテーションに入って投げている。とくに03年はチームでただ1人10勝をマークし気を吐いた。

ただ、マック鈴木同様、典型的なフライボールピッチャーであるため、この球場との相性はあまり良くない。10勝した03年はこの球場で19本も一発を食ったため、ロードでの防御率が3・43だったのに対し、ホームでは4・10という数字だった。とはいえ、この年の10勝8敗、防御率3・77という数字は平均レベルの得点力があるチームならば12勝以上していた可能性が高いので、掛け値なしに賞賛に値する。日本で活躍した後、大リーグに復帰して活躍した投手としては、復帰後に20勝したビル・ガリクソンがいるが、ガリクソンはもともとエクスポズでエース格で投げていた投手だ。このメイのように日本でピッチングに開眼して大活躍し、さらに大リーグでも活躍したケースはほかに例がない。

ソーシャルブックマークへ投稿(ソーシャルブックマークとは はてなブックマークに追加 Buzzurlにブックマーク

コメント (2)

keiさん

keiさん (0)

2007/09/25 02:44

この球場は、松坂のメジャー公式戦初登板の球場ですよね。テレビで観て、すごい綺麗な球場だなと思ったのをおぼえています。松坂の登板ということで、特別に美しく見えただけかもしれませんが……。

ロイヤルズは来年から監督が変わるみたいですね。後任は簡単に決まるのでしょうか?

友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/10/01 12:38

kei様
ロイヤルズの次期監督はまだ、後者が絞り込まれていません。有力候補として名前が挙がっているのは――
・テリー・ペンドルトン(現ブレーブス打撃コーチ)、
・ブライアン・スニトカー(ブレーブス・サードベースコーチ)、
・ジミー・ウィリアムズ(元アストロズ、レッドソックス監督)、
・ジム・フレゴシ(元ブルージェイズ、フリーズ等の監督)、
・フランク・ホワイト(元ロイヤルズのスター2塁手、元2Aウィチタの監督)、
・ケン・モッカ(元アスレチックス監督)
などです。
ロイヤルズがうんだ大スター、ジョージ・ブレットは要請があっても引き受ける気はないみたいです。

トモくん



トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。