30球団ルーキー・ウオッチング

ジェイコブス・フィールド(クリーブランド・インディアンスの本拠地)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/09/25 18:33

◆球場データ

所在地:オハイオ州クリーブランド
オープン:1994年4月4日
球場様式:オープンエアの天然芝球場
球場のタイプ:ニュートラルパーク
<ホームからの距離>

<フェアテリトリーの面積>
約9850平方メートル(10万6000平方フィート)平均レベル
<ファウルテリトリーの広さ>
狭い

収容人員:4万3405人
芝:天然芝(ケンタッキー・ブルーグラスを主体にブレンドした芝を使用)
芝の長さ:平均レベル
ダグアウト:ホームチーム三塁側、ビジター一塁側
外野フェンスの高さ
センターからレフト側:5・8メートル
センターからライト側:2・4メートル
ライトポール際:3・6メートル
<自然条件の特異性>
(1)シーズン6月上旬までと9月中旬以降は夜になると冷え込むためボールが飛ばない
(2)気温が急に上昇する6月中旬から7月はレフトからライトに風が吹くことが多い

<形の特徴>
センターが深く、レフト、ライトのポール付近がやや浅い

◆有利なタイプ・不利なタイプ

(◎=とくに有利、○=有利、△=不利、▲とくに不利)
<有利なタイプ>
○グラウンドボール・ピッチャー(ジェイク・ウエストブルック)要因:気温が低い時期のポテンヒットと気温が高くなる夏場の長打が少なくなる
○パワーのあるプルヒッター(ジョニ-・ペラルタ、03年までのジム・トーミ)要因:両翼ポール付近が浅い、ファウルテリトリーが狭い
<不利なタイプ>
△変化球投手、とくにカーブを多投する投手(クリフ・リー、ポール・バード)要因:寒い時期が長くその間はボールの引っかかりが悪くなる

◆データが示す球場傾向

ジェイコブス・フィールドにおけるここ4年間の打撃データ(04~07年、大リーグ全30球場の平均値との比較。例:得点-4%は得点が全30球場の平均値より4%少ないことを意味します。07年は9月18日現在の数字)
04年  得点-4%  本塁打-26%  安打-5%  二塁打+12%
05年  得点-12% 本塁打-13%  安打-8%  二塁打+4%
06年  得点-5%  本塁打-14%  安打-6%  二塁打-2%
07年  得点+12% 本塁打+10%  安打+4%  二塁打-15%
(ESPN com. MLB-ballpark factorの数字をもとに作成)
データから読み取れること
・ホームランがやや出にくい以外大きな特徴はない

◆ホームチームの野球スタイル

インディアンスの野球スタイル:ビッグボール
ウェッジ監督は盗塁には消極的で、今季は長打力重視の打線を組んでいる

◆ジェイコブス・フィールドにまつわるエピソード

(1)豪雪でホームゲームをミルウォーキーで戦ったインディアンス
この球場はオープンエアの球場では最も寒いところに位置する球場と言ってよい。しかもクリーブランドはエリー湖に面しているため、その影響で積雪が多い。それでも、例年は野球シーズンが開幕するまでにはとけているのだが、今年は開幕した直後に寒波がアメリカの五大湖地方から中西部一帯を襲ったため、クリーブランドはインディアンスが地元での開幕戦を戦っていた(相手はマリナーズ)4月6日の午後から激しい雪になった。そのため、インディアンスは5回のツーアウトまで5対0で勝っていたゲームを降雪のためノーゲームにされただけでなく、マリナーズ相手の地元での開幕シリーズ4試合がすべて雪で中止になってしまった。

しかも10日から始まるエンゼルスとの3連戦も、8日に新たに49センチの積雪があったため、12日から始まるエンゼルスとの3連戦も開催が難しくなった。そうなるとシーズン中に162試合消化することは日程的に不可能になるためインディアンスは開閉式のドーム球場であるミルウォーキーのミラーパークでホームゲームを戦うことを決め、実行に移した。違うリーグの球場で開催されたこの3連戦は客の入りが心配されたが、入場料がどんな席でも一律10ドルに設定されたため、どの試合もそこそこの入場者があり3試合の合計入場者数は5万2000人に達した。

ちなみに1961年以降、ホームゲームを他の都市の球場で行ったのはこれが初めてではなく2度目だ。最初は04年のマーリンズ。フロリダ地方に大型ハリケーンが接近していたため、9月13日と14日にドルフィン・スタジアムで行われる予定だったエクスポズとのホームゲームをシカゴのUSセルラーフィールドに移して開催している。

(2)ジェイコブス・フィールドでは勝ち星がなかった多田野数人
これまでインディアンスに在籍した日本人選手は多田野数人だけだが、多田野は04年4月下旬にメジャー昇格を果たしてから2シーズンで8回ジェイコブス・フィールドのマウンドに立ち、26回1/3を投げている。先発したのが1度しかないため、勝ち負けにからむことはなく、防御率も4・10なので可もなく不可もなくといったところだった。多田野は06年3月にアスレチックスにトレードされたあと腰痛の悪化でしばらくDL入りしていたが、復帰後も本調子には程遠い状態で今シーズンもアスレチックスのトリプルA、サクラメント・リバーキャッツで5勝5敗、防御率5・20という数字に終わっている。

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