30球団ルーキー・ウオッチング

グレイトアメリカン・ボールパーク(シンシナティ・レッズの本拠地)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/10/01 20:02

◆球場データ

所在地:オハイオ州シンシナティ
オープン:2003年3月31日
球場様式:オープンエアの天然芝球場
球場のタイプ:典型的なヒッターズパーク
<ホームからの距離>

 

<フェアテリトリーの面積>
推定9660平方メートル(10万4000平方フィート)やや狭い
<ファウルテリトリーの広さ>
平均レベル

収容人員:4万2271人
芝:天然芝(ペレニアル・ライグラスを主体にブレンドした芝を使用)
芝の長さ:平均レベルだがゴロの転がりは早い
ダグアウト:ホームチーム一塁側、ビジター三塁側
<外野フェンスの高さ>
レフト~左中間:3・7メートル
センター~右中間~ライト:2・4メートル
<自然条件の特異性>
大きな特異性はない
<形の特徴>
左中間、右中間が浅く外野が狭い

◆有利なタイプ・不利なタイプ

(◎=とくに有利、○=有利、△=不利、▲とくに不利)
<有利なタイプ>
◎パワーのあるフライボール・ヒッター(アダム・ダン、デービッド・ロス)要因:大きい外野フライがホームランになることが多い
○ミートのうまいラインドライブ・ヒッター(スコット・ハッテバーグ、ライアン・フリール)要因:ゴロの転がりが早い
<不利なタイプ>
△フライボール・ピッチャー(エリック・ミルトン、アーロン・ハラン)要因:狭い外野

◆データが示す球場傾向

グレイトアメリカン・ボールパークにおけるここ4年間の打撃データ(04~07年、大リーグ全30球場の平均値との比較。例:得点-15%は得点が30球場の平均値より15%少ないことを意味します。07年は9月26日現在の数字です)
04年  得点-15%  本塁打+5%  安打-11%  二塁打-14%
05年  得点+13%  本塁打+26% 安打+7%   二塁打+19%
06年  得点+15%  本塁打+28% 安打+3%   二塁打-7%
07年  得点+11%  本塁打+38% 安打-2%   二塁打+6%
(ESPN com. MLB-ballpark factorの数字をもとに作成)
データから読み取れること
・本塁打がたいへん出やすく、得点も入りやすい(04年の数字が悪いのはレッズ打線の中軸に故障者が続出したため)

◆ホームチームの野球スタイル

レッズの野球スタイル:ビッグボール

◆グレイトアメリカン・ボールパークにまつわるエピソード

「ケン・グリフィーのための球場」になるはずだったが…
この球場は「ビッグ・レッドマシン」の伝統を受け継ぐレッズの本拠地だけあって、ホームランがよく出る球場として知られる。05年、06年はメジャーの球場の中で3番目に、今年は2番目に多かった。しかし、これはレッズ打線に長打力のある打者が顔をそろえているからではなく、ひとえにホームランの出やすい狭い球場を作ったからだ。これまで(07年9月18日現在)、この球場では1139本の本塁打が生まれているが、そのうちの587本はビジターチームの方が記録したもので、ホームチームのレッズが記録したものはそれより32本も少ない552本だ。

レッズが新球場をホームランの出やすい狭い球場にしたのは、ケン・グリフィーを打線の中軸に据えて長打力で勝つビッグボール・スタイルのチーム作りを目指していたからだ。しかし、その目論見は見事に外れてしまう。グリフィーはレッズに移って2年目の01年にヒザの関節を痛め、さらに大腿四頭筋の肉離れでこの球場ができた03年は56試合にしか出場できず、翌04年も83試合出場したところでDL入り。この2シーズン、この球場で放った本塁打はたったの10本という惨状だった。

それに代わって、この球場の主役となったのはアダム・ダンだった。ダンはこの球場に移った03年、開幕から5月末までに18本塁打を記録して注目された。

しかし、この年は8月中旬に親指を骨折したため本塁打は27本止まりだったが、翌04年には46本を放ってメジャーを代表するホームランバッターに成長。05年以降も毎年、40本以上を記録している。

この球場が出来た03年から昨年までの4年間でダンは153本塁打を記録しているがそのうちの89本はホームゲームで放ったものなので、「ケン・グリフィーの球場」になるはずだったこの球場は、結果的に「アダム・ダンの球場」になってしまった。

ソーシャルブックマークへ投稿(ソーシャルブックマークとは はてなブックマークに追加 Buzzurlにブックマーク

コメント (0)

コメントはまだありません。



トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。