30球団ルーキー・ウオッチング

各チームのストーブリーグ戦略(第1回)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/11/05 20:10

<ア・リーグ東部地区>

今回から6回連続で各球団のストーブリーグ戦略を見ていきます。第1回はア・リーグ東部地区。第2回以降はア・リーグ中地区、西地区、ナ・リーグ東地区、中地区、西地区の順でウオッチングしていきます。

◆ボストン・レッドソックス今オフの補強戦略 最優先はローウェル残留と先発3番手の獲得

<予算枠3500~4000万ドル>

エプスタインGMは残留の可能性が高いと思われていた41歳のカート・シリング(先発3番手)との契約更新を見送ったが、マイク・ローウェル(三塁手・5番打者)に関しては全力をあげて残留させると明言しており、現在契約年数を巡ってせめぎ合いが続いている模様。

予算枠(補強や選手の残留に使える来季の年俸枠)は3500~4000万ドルと見られるが、使い道の優先順位は(1)三塁手(ローウェル残留)(2)先発の3番手(シリングの代わり)(3)右のセットアッパー(ティムリンの代わり)の順だ。先発の3番手に関してはFA市場に適材があまりいないのでココ・クリスプをトレード要員にしてトレードで獲得することになるかもしれない。ボストンの地元紙は日本から黒田博樹を獲得することも検討されていると報じている。

<FAでチームを出る選手>

カート・シリング(先発3番手)、マイク・ティムリン(セットアップ3番手)、エリック・ガニエ(セットアップ2番手)、ブレンダン・ドネリー(ミドルリリーフ)、ダグ・ミラベリ(控え捕手)、エリック・ヒンスキー(控え一塁手)、ボビー・キールティ(5人目の外野手)

<契約更新およびオプション行使で残留が決まった選手>

ティム・ウェークフィールド(先発4番手)、ジュリアン・タバレス(ロングリリーフ&谷間の先発)

<去就が決まっていない選手>

マイク・ローウェル(正三塁手・5番打者)

◆ニューヨーク・ヤンキース今オフの補強戦略 焦点はA・ロッドの残留!過大な要求は拒否し深追いしない方針

<予算7000~7500万ドル>

監督人事が決まり、アブレイユに関しても球団がオプションを行使して残留が決まった。しかし、現時点(11月5日)では、アレックス・ロドリゲス、マリアノ・リベラ、ホルへ・ポサダ、アンディ・ペティットの残留問題が決まっていない。このうちリベラ、ポサダは残留の方向で交渉が進められており、ペティットも「引退しない限り来季もヤンキースで投げる」と明言しているので、焦点はA・ロッドの残留問題ひとつに絞られている。ヤンキースはすでに15年まで8年2億4100万ドルの契約をオファーしているが、A・ロッド側はエージェントが吸血鬼の異名をとるあのスコット・ボラスということもあって10年3億5000万ドルを要求しているため交渉は難航している。

ヤンキースの予算枠(補強や選手の残留に使える来季の年俸枠)は現時点で7000~7500万ドルと思われるが、リベラ、ポサダ、ペティットの3人が残留すればその分だけで4100~4300万ドル消えてしまうため、A・ロッド側との隔たりが埋まらないようなら深追いはせず、浮いたカネを強打の外野手獲得に回す可能性もある。

このほかでは中継ぎ陣の補強が緊急の課題になっている。リベラは来季38歳になるので、ダメになった場合、いつでもクローザーで使える強力なセットアッパーを獲りにいくだろう。成長著しいジャバ・チェンバレンを先発に回すため、例年のように大物先発の獲得に動く可能性はない。

<FAでチームを出る選手>

ロン・ビローン(左のセットアップ)、ホセ・モリーナ(第2捕手)

<契約更新およびオプション行使で残留が決まった選手>

ボビー・アブレイユ

<去就が決まっていない選手>

アレックス・ロドリゲス(正三塁手・主砲)、マリアノ・リベラ(クローザー)、ホルへ・ポサダ(正捕手)、アンディ・ペティット(先発2番手)、ルイス・ビスカイーノ(ミドルリリーフ)

<08年の契約が使える見込みのないため、年俸の履行を約束したうえで解雇される可能性の高い選手>

カール・パバーノ(先発、08年の年俸1100万ドル)、カイル・ファーンズワース(ミドルリリーフ、08年の年俸550万ドル)

◆トロント・ブルージェイズ今オフの補強戦略 FA市場に使う予算がないためトレードが主体に!ほとんど動かない可能性も

<予算500万ドル以内>

ブルージェイズはチーム得点がリーグ14チーム中11位で得点力アップが急務だが、今季で契約が切れる主力選手がほとんどいないため来季の年俸枠をほぼ使い切っており、FA市場経由の大きな補強は不可能な状況だ。そのためオフの補強はトレードが主体になるだろう。とくにブルージェイズは05年のシーズン終了後にFA市場経由で獲得したA.J.バーネット、トロイ・グロス、B.J.ライアンの3人の年俸が来季は年俸総額の43%を占めることになるので、今のうちなら引き取り手があるバーネットをトレードで出し身軽になっておきたいところだ。今季不振のリード・ジョンソンあたりもトレード候補として名前があがっている。

ただ、このチームが今季優勝争いに加われなかったのは主力に故障者が続出したことが大きい。それが解消されれば十分優勝を争える陣容なので、今オフは大きな補強を一切行なわず、第2捕手や内野のユーティリティの獲得程度で済ますかもしれない。

<FAでチームを出る選手>

サル・ファサーノ(控え捕手)

<契約更新ないしはオプション行使で残留した選手>

マット・ステアーズ(レフトとファースト兼用のユーティリティ)

<去就が決まっていない選手>

なし

◆ボルティモア・オリオールズ今オフの補強戦略 トレードの嵐が吹き荒れるのは必至!最優先はテハダのトレードと先発2人とクローザーの獲得

<予算1000ドル前後>

オリオールズはチーム防御率がリーグワースト2位(5・17)で先発の3番手、4番手で使える投手と、クリス・レイがヒジの腱の移植手術で来季全休となるためクローザーを任せるに足る投手の獲得が急務になっている。コーリー・パターソンがFAでチームを出たためセンターのレギュラーで使える外野手の手当ても必要になっている。ただ、FA市場での下手な買い物が続いたため補強に使える来季の年俸枠は1000万ドル前後しかない。これではFA市場経由の大きな補強は無理なのでトレードでの補強が主体になるだろう。

トレード要員の目玉は、ろくな働きをしていないトレード志願発言を繰り返すミゲール・テハダだ。これ以外にもジェイ・ギボンズ、メルビン・モーラ、ジェイ・ペイトン、ダニエル・カブレラ、ダニス・バエズ、チャド・ブラッドフォードなど出したい高額年俸選手はたくさんいるので、来季は大幅にメンバーが入れ替わりそうだ。

<FAでチームを出る選手>

コーリー・パターソン(センター)、クリス・ベンソン(先発投手)

<契約更新ないしはオプション行使で残留した選手>

ケビン・ミラー(左投手用のファースト、レフト)

<去就が決まっていない選手>

なし

◆タンパベイ・デビルレイズ今オフの補強戦略 投手力増強が急務!予算的制約が大きいため主力を放出するトレードも

<予算1000ドル以下>

デビルレイズは得点力ではリーグの平均レベルになったが、チーム防御率は5・53でリーグワースト。そのため、先発、リリーフともテコ入れが必要な状況だが、予算面での制約が大きいため大きな補強をする場合はトレードしかない。可能性があるのはバルデッリやゴームスといった年俸がこれから高くなる選手を出して若いピッチャーと交換するパターンだが、場合によっては年俸1000万ドル級の選手に成長したカール・クロフォードを出す可能性もある。いずれにしろ昨オフはまったくアクションを起こさないで失敗しているので、このオフはインパクトのあるトレードを一つ二つ敢行するのではないだろうか。

<FAでチームを出る選手>

ショーン・キャンプ(セットアップ)、ジョシュ・ポール(控え捕手)、ホルへ・ヴェランディア(控え遊撃手)、ジェイ・ウィターシック(ミドルリリーフ)

<契約更新ないしはオプション行使で残留した選手>

なし

<去就が決まっていない選手>

グレッグ・ノートン(DH)、アル・レイエス(クローザー)

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コメント (4)

shunsanさん

shunsanさん

2007/11/06 13:13

だとするとレッドソックスの3番手は黒田で、5番打者は福留もあり!と言うことですか?

ディープコンパクトさん

ディープコンパクトさん (37)

2007/11/06 13:51

岩瀬をヤンキースが狙うというのもそういう部分からなんでしょうね。

shunsanさん

shunsanさん

2007/11/06 17:22

ドラゴンズファンなので、行かないで~。でも、黒田が投げて、5番福留孝介がライトからレーザービームでイチローと勝負!

1アウト1,3累、バッター3番オルティーズ!投手交代、岩瀬! 興奮するだろうなぁ。!

 

友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/11/20 01:13

shunsanさんへ
返事が遅れてごめんなさい。アメリカでも福留は日本にとどまるという報道が数日前に流れました。でも、アメリカの主要スポーツメディアやスカウト関係者の今オフFA選手ベスト50の20位以内にランクされていたのでたいしたものです。
 黒田に関しては、これはシリングが出ることを前提としているので、現時点(11月19日)レッドソックスが黒田獲得の可能性は薄くなっています、ただ黒田はFAで獲得可能な先発投手ではいちばん高い評価を受けていて、カブス、マリナーズのほかにフィリーズ、ドジャース、メッツなどが争う形になっており、3年2700万ドルくらいの値が付くという予測もあります。マリナーズは先発2番手で使える投手の獲得が最優先課題なので、黒田、城島のバッテリーが診られる可能性はあります。
トモくん


ディープ・インパクトさんへ
岩瀬の大リーグ入りななくなったけど、A-RODのところで薮田が出てくるシーンは何度か見られるんじゃないでしょうか。ヤンキースvsホワイトソックス戦、ないしはロイヤルズ戦かなと思うけど、レッドソックス戦の可能性もあります。ティムリンが出るので、レッドソックスは薮田獲得に名乗りを上げていますから。

トモくん



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