30球団ルーキー・ウオッチング

各チームのストーブリーグ戦略(第4回)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/11/15 15:16

<ナ・リーグ東部地区>

ナ・リーグ東地区で大きな動きがありそうなのはメッツだ。グラビンが去ったあとエースで使える投手を獲得する構えで、トレードでヨハン・サンタナ獲得を目指す。フィリーズは動きが速く、すでにクローザーをトレードで獲得。ブレーブスもFA市場、トレードの両面から、クローザー、センターなどを補強する計画だ。マーリンズはミゲール・カブレラを放出して、コストをかけずに必要な戦力を補強する構えだ。ナショナルズはグラビンをブレーブスと争っている。

◆フィラデルフィア・フィリーズ今オフの補強戦略 すでにクローザーを獲得、残るは先発投手1人とライトで使う強打者!福留孝介も候補

<予算枠1000万ドル以内>
フィリーズはアストロズとのトレードでブラッド・リッジを獲得している。残る大きな補強ポイントは、先発の3、4番手で使えそうな投手と、ライトないしセンターで使える左の強打者の2つだが、08年度の年俸総額は現時点ですでに9500万ドル前後まで膨らみ、今季の総額を500万ドルほどオーバーしている。そのため、あまり値の高くないFA選手の獲得に動くことになるだろう。
先発投手の方は、リバン・ヘルナンデス、黒田博樹、クリス・ベンソン、マーク・プライアー、マット・クレメントなどが候補。左打ちのライトないしセンターは福留孝介、ジェフ・ジェンキンス、トロット・ニクソン、ショーン・グリーンなどが候補だ。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
アーロン・ローワンド(センター)、井口資仁(セカンド)、カイル・ローシー(先発5番手)、ロッド・バラハス(控え捕手)、フレディ・ガルシア(先発投手)、アントニオ・アルフォンセカ(セットアップ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
J.C.ロメーロ(左のセットアップ)
<トレードで獲得した選手>
ブラッド・リッジ(クローザー、アストロズから)、エリック・ブラントレット(内野のユーティリティ、アストロズから)
<トレードで放出した選手>
マイケル・ボーン(ライト、アストロズへ)、ジェフ・ゲアリー(ミドルリリーフ)

◆ニューヨーク・メッツ今オフの補強戦略 最優先はエースになりうる投手、ついで捕手、セカンド

<予算1500万ドル前後>
メッツの補強ポイントは1にエースで使える投手、ついで捕手、二塁手という順になっている。08年の年俸総額はすでに1億ドル前後に達しており今年の年俸総額が1億1523万ドルだったことを考えれば、予算枠は1500万ドルくらいしかない。ミナヤGMはFA市場より、トレードをメーンにして補強を進めていく構えだ。先発の柱になる投手の候補としてはヨハン・サンタナ、ベン・シーツ、ジョー・ブラントン、ジョン・ガーランド、A.J.バーネット、黒田博樹らの名前があがっている。交換要員にはホセ・レイエスを出す覚悟があるという噂もある。それが無理な場合はFA市場でカルロス・シルバ、カイル・ローシーらの獲得に動く可能性もある。
捕手に関してはポサダ獲得を狙ってロデューカの残留を積極的に進めなかったが、こうなればロデューカを連れ戻すか、バーレットをFAで獲得するかという選択になるがトレードでパイレーツからパウリーノを獲得する可能性もある。
セカンドはカスティーヨと契約する可能性が高いが、トレードでの獲得もあり得る。井口獲得は無さそうだ。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
トム・グラビン(先発1番手)、ポール・ロデューカ(正捕手)、ラモン・カストロ(控え捕手)、ショーン・グリーン(ライト)、ルイス・カスティーヨ(セカンド)、ホセ・ヴァレンティン(セカンド)、デミアン・イーズリー(内野のユーティリティ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
モイセズ・アルー(レフト)、マーロン・アンダーソン(外野のユーティリティ)

◆アトランタ・ブレーブス今オフの補強戦略 ターゲットはグラビン獲得、センター、クローザー

<予算1500万ドル前後>
ブレーブスは先発の3番手、アンドリューの穴を生めるセンター、クローザーが補強ポイントだ。08年度の年俸総額は7500万ドル前後まで膨らんでいるので、使える予算はあと1500万ドル前後といったところだ。
先発投手の第1候補は元エースのトム・グラビン。それがダメならFA市場経由でシルバ、トレードでガーランドないしブラントンの獲得に動くものと見られる。センターはマイク・キャメロンが第1候補だったが薬物違反で来季開幕から25試合出場停止になるので、それを見送りトレードで獲得する可能性が出てきた。すでにレイズにロッコ・バルデッリの獲得を打診しているので、投手との交換で話がまとまるかもしれない。大器と評価の高いジョーダン・シェイファーを抜擢する可能性も多少ある。
クローザーに関してはフランシスコ・コデーロ、小林雅英、トロイ・パーシバルなどが候補だ。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
アンドリュー・ジョーンズ(センター)、オクタビオ・ドテール(クローザー)、フリオ・フランコ(代打の切り札)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
なし
<トレードで獲得した選手>
ジェア・ジェージェンス(先発投手、タイガースから)
<トレードで放出した選手>
エドガー・レンテリア(ショート、タイガースへ)

◆フロリダ・マーリンズ今オフの補強戦略 目玉はミゲール・カブレラのトレードによる補強、ほかにコストのかからない先発投手と捕手

<予算300万ドル以内>
マーリンズは08年度の年俸総額を3000万ドル以内に抑えたいようで、年俸調停で1000万ドルを超しそうなミゲール・カブレラを放出して必要な戦力を補強する構えだ。補強ポイントは先発投手と捕手。どちらも100~200万ドルで調達できるFA選手がターゲットになる。投手はマイク・マロース、捕手はトレアルバが第1候補にあがっている。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
ブレット・ブーン(ファーストの控え)、アーマンド・ベニーテス(クローザー)、金炳賢(先発)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
なし

◆ワシントン・ナショナルズ今オフの補強戦略 打線の中軸に据える強打の外野手と先発の柱に据える投手、チャド・コデーロのトレードも視野に

<予算1000~2000万ドル>
ナショナルズは今オフFAマーケットで積極的に補強を行なう方針だ。補強ポイントは打線の中軸に据える外野手と先発の柱になりうる投手。前者はトリイ・ハンター、アーロン・ローワンドが第1ターゲット、それがダメならコーリー・パターソン、クラスの獲得を考えることになるだろう。先発の柱に関してはグラビンが第1ターゲットだが、ダメならワンランク落ちる投手ということになりそうだ。チャド・コデーロ、ライアン・チャーチを交換要員にしたトレードで、大物を獲得する可能性もある。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
ロバート・フィック(ファーストの控え)、アレックス・エスコバー(センターの控え)、ダンジェロ・ヒメネス(内野のユーティリティ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
なし

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