30球団ルーキー・ウオッチング

各チームのストーブリーグ戦略(第5回)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/11/19 18:36

<ナ・リーグ中部地区>

ナ・リーグ中部地区の各球団はどこも今オフ活発に動きそうだ。カージナルスはローレン、ブルワーズもキャピュアーノ、ホールら主力を放出するトレードを断行する可能性がある。カブス、アストロズはすでに主力を放出するトレードを決めているがFA選手の獲得も積極的に行ないそうだ。

◆シカゴ・カブス今オフの補強戦略 補強の優先順位は、左打ちの強打の外野手、先発投手、遊撃手ないし二塁手。日本人選手獲得に意欲

<予算枠1500万ドル前後>
カブスの補強ポイントは、左の強打者、先発の3、4番手で使えそうな投手、クローザーだ。捕手は成長著しいジョバニー・ソートを充てる可能性が高い。08年度の年俸総額は現時点ですでに1億ドルを少しオーバーしており07年度の年俸総額(9967万ドル)を上回っているが、優勝したこともあり、あと1500万ドル程度は使える可能性が高い。左の強打者はカール・クロフォードをトレードで獲得しようとしたが失敗。福留孝介獲得の可能性も薄らいでいる印象がある。現実的なシナリオはトレードでの獲得で、再度クロフォード、ラウル・イバニェスなどをターゲットに動くことになろう。先発投手は黒田博樹獲得レースでマリナーズ、ドジャース等としのぎを削っている模様。クローザーはフランシスコ・コデーロなどが候補。チームを出てFAになったケリー・ウッドなどをクローザーにする約束で連れ戻す可能性もある。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
スティーブ・トラクセル(先発)、クリフ・フロイド(外野手)、ジェイソン・ケンドール(正捕手)、ケリー・ウッド(セットアップ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
ダリル・ウォード(外野、一塁兼用のユーティリティ)
<トレードで獲得した選手>
オマー・インファンテ(内野のユーティリティ、タイガースから)
<トレードで放出した選手>
クレイグ・モンロー(外野手、ツインズへ)、ジャック・ジョーンズ(外野手・タイガースへ)

◆ミルウォーキー・ブルワーズ今オフの補強戦略 最優先はクローザーとセットアップマン

<予算1500万ドル前後>
ブルワーズの補強ポイントは1にクローザー、次いでセットアップマンの順だ。先発ローテーション、内野、外野はイキのいい選手で埋め尽くされているので必要ない。08年の年俸総額はまだ5500万ドル程度で、1500万ドルくらい使えそうだ。この大半をメルビンGMはクローザーとセットアップマンの補強に使う構えだ。クローザーはFAになったフランシスコ・コデーロを連れ戻すことだ。それに失敗した場合はガニエ、ドテールらの獲得に動くだろう。獲得を目指しているセットアップマンは、マット・ハージス、ラトロイ・ホーキンス、ロン・メイヘイ、デービッド・リスキーなどだ。ローテーション投手が現在7人いるので、キャピュアーノやデーブ・ブッシュを放出してトレードでリリーフ投手を獲得する可能性もある。センターのビル・ホールをトレ-ド要員にする可能性もある。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
フランシスコ・コデーロ(クローザー)、スコット・ラインブリンク(セットアップ)、ジェフ・ジェンキンス(外野手)、レイ・キング(ミドルリリーフ)、コーリー・コスキー(三塁手)、デミアン・ミラー(捕手)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
なし

◆セントルイス・カージナルス今オフの補強戦略 最優先は先発投手ついで遊撃手。スコット・ローレンを放出するトレードで獲得する可能性も

<予算500万ドル以下> 
カージナルスは先発の2、3番手で使える投手と遊撃手が最優先。しかし08年の年俸総額が9800万ドル前後に膨らんでおり07年の総額を800万ドルもオーバーしている。そのためFA市場に使えるカネはほとんどないのが現状だ。そのためラルーサ監督と不仲で、年俸も高いスコット・ローレンを放出し、トレードで若い投手と内野手を獲得する可能性が高い。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
田口壮(外野手)、デービッド・エクスタイン(遊撃手)、トロイ・パーシヴァル(セットアップ)、ミゲール・カイロ(内野のユーティリティ)、キップ・ウェルズ(先発)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
なし

◆シンシナティ・レッズ今オフの補強戦略 最優先は先発の3番手で使える投手、ついでセットアップの順

<予算500万ドル程度>
レッズは相変わらず投手陣が弱体なので、先発投手を1人ないし2人と、トップ・セットアッパーで使える投手の補強に注力する方針だ。08年度の年俸総額はすでに7000万ドルを超えており昨年を若干オーバーしている。そのためまだ使える予算は500万ドル程度だろう。先発投手はカルロス・シルバを第1候補に挙げているようだが現実問題として予算がないので、ジョシュ・ハミルトン、エドウィン・エンカナーシオンらを放出して先発投手をトレードで獲得する可能性が高い。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
エリック・ミルトン(先発)、エディ・グアルダード(クローザー)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
アダム・ダン(レフト)、スコット・ハティバーグ(一塁手)、ハビエア・ヴァレンティン(控え捕手)

◆ヒューストン・アストロズ今オフの補強戦略 最優先は先発2番手、ついで二塁手、クローザー、セットアップ。予算は潤沢。二塁手は井口が有力

<予算2500万ドル前後>
アストロズは今オフ、積極的な補強を行なう方針で、すでにクローザーのブラッド・リッジを放出してフィリーズからマイケル・ボーンを獲得している。今後は先発2番手で使える投手、二塁手、クローザー、セットアップの補強を行うことになる。08年の年俸総額は今のところ6500万ドル程度で2500万ドル使うことができるので、補強はFA市場経由がメーンになりそうだ。先発投手で獲得を目指すのはランディ・ウルフ、ジョン・リーバー、トム・グラビン。二塁手は井口資仁、ルイス・カスティーヨ、クローザーはフランシスコ・コデーロ、トロイ・パーシヴァル、セットアップではスコット・ラインブリンク、ジェレミー・アフェルド等だ。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
ジェイソン・ジェニングス(アストロズ)、マイク・ラム(内野のユーティリティ)、マーク・ロレッタ(二塁手)、ブライアン・モーラー(先発)、トレバー・ミラー(シチュエーショナル・レフティ)、オーランド・パルメイロ(外野のユーティリティ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
ブラッド・アースマス(捕手)
<トレードで獲得した選手>
マイケル・ボーン(レフト、フィリーズから)、ジェフ・ゲアリー(セットアップ、フィリーズから)
<トレードで放出した選手>
ブラッド・リッジ(クローザー)

◆ピッツバーグ・パイレーツ今オフの補強戦略 金欠でFA市場では積極的には動かない可能性が大。トレードでミドルリリーフと三塁手を獲得へ

<予算ほとんどない>
パイレーツはすでに08年度の年俸総額が4500万ドルを超えており07年の総額を600万ドル以上オーバーしている。そのためFA市場経由は基本的に行わない方針で、トレードでセットアップ要員の補強を行なう方針。FAになったショーン・チャコーンを連れ戻す意図もあるようだ。三塁手獲得の可能性もある。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
トニー・アーマス(先発)、ショーン・チャコーン(先発・リリーフ)、シーザー・イズトゥリス(内野のユーティリティ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
なし

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