30球団ルーキー・ウオッチング

各チームのストーブリーグ戦略(第6回)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/11/22 15:50

<ナ・リーグ西部地区>

ナ・リーグ西部地区はドジャースとジャイアンツに大きな動きがありそうだ。どちらも主砲獲得が最重要課題になっている。ロッキーズも投打のレギュラー陣から7、8人が抜けそうなので、その補充に苦慮しそうだ。

◆アリゾナ・ダイヤモンドバックス今オフの補強戦略 補強の優先順位は先発3番手で使える投手の獲得とトニー・クラークの確保だ

<予算枠1000万ドル前後>
ダイヤモンドバックスはメジャー30球団の中で補強が必要な部分が最も少ないチームだ。最優先の補強ポイントはリヴァン・ヘルナンデスに代わる先発3番手で使えそうな投手の確保と、ベテランとしてリーダーシップを発揮しているトニー・クラークの確保だ。08年の年俸総額は今のところ(11月18日時点)、5500万ドル前後で、07年の総額を300万ドルほど上回っているが地区優勝したこともあり、まだ1000万ドルくらいは使えるだろう。先発投手に関しては安く買い叩ける故障持ちのバートロ・コローン、マット・クレメントがターゲットのようだ。不調に終わった場合、コナー・ジャクソン、カルロス・クエンティンあたりを交換要員にしでトレードで獲得することになりそうだ。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
リヴァン・ヘルナンデス(先発)、トニー・クラーク(プラトーン起用の一塁手)、ジェフ・シリーロ(内野のユーティリティ)、ボブ・ウィックマン(セットアップ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
なし

◆コロラド・ロッキーズ今オフの補強戦略 捕手、二塁手、先発3番手、セットアップ2人は最低限必要

<予算1000~1500万ドル>
ロッキーズはプレーオフでベンチ入りしていた選手のうち7人(セカンドの松井稼頭央、捕手のトレアルバ、先発のフォッグ、中継ぎのハージス、ホーキンス、アフェルド、デセンス)がFAを宣言している。そのため捕手、二塁手、先発投手、中継ぎ要員2人の補強が最低限必要になっている。ロッキーズはこの7人全員を確保したい意向だったが、松井稼頭央はロッキーズが示した2年600万ドルでの残留を拒否している。捕手はポール・ロデューカの獲得に動いている模様。二塁手は松井稼頭央の確保が現在も最優先。しかしカブスが稼頭央に3年1440万ドルを提示しているので条件面で折り合いが付かなければ、トレードで若い二塁手をトレードで獲得するだろう。マリナーズのホセ・ロペス、インディアンスのバーフィールドあたりが候補だ。フォッグに代わる先発投手はトレードで確保するだろう。中継ぎ投手に関してはハージスかホーキンスは金を多少積んででも確保し、もう1人はFA市場で200万ドル以内で雇えるベテランを調達することになるだろう。福盛和男も候補にあがっている。08年の年俸総額は5000万ドルに達していないので、1000~1500万ドルの枠があると見ていい。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
ヨビート・トレアルバ(捕手)、松井稼頭央(二塁手)、ジョシュ・フォッグ、ロドリーゴ・ロペス、マーク・レッドマン、ラモン・オーティズ(先発)、マット・ハージス、ジェレミー・アフェルド、ホルへ・フリオ、ラトロイ・ホーキンズ、エルマー・デセンス(リリーフ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
アーロン・クック(先発2番手)

◆サンディエゴ・パドレス今オフの補強戦略 補強ポイントは強打の右打者、二塁手、先発投手、捕手

<予算1000~1500万>
パドレスの今オフの優先順位は、右の強打者(ポジションはセンターかレフト)、二塁手、先発の4番手で使える投手、捕手の順。このうち、二塁手に関してはパワーがある右打者というニーズがピッタリ合う井口資仁が筆頭候補。トップバッターで使える松井稼頭央、デービッド・エクスタイン(ショートではなくセカンドで起用)の獲得も視野に入れているようだ。右の強打者はアンドリュー・ジョーンズとアーロン・ローワンドの獲得に名乗りをあげているが獲得できる可能性は低い。ダメな場合、左打者にも範囲を広げジェフ・ジェンキンスあたりか。ホセ・ギーエンの可能性もある。先発投手は若手の中継ぎ1人を放出してトレードで獲得するだろう。ヤンキースにクレイ・メレディスあたりを出して昨年7月に獲れなかった井川慶を獲得することも考えられる。捕手は強肩が条件なので、FA市場に適材がいなければ、弱肩のジョシュ・バードで行く可能性もある。FA市場経由の場合有力視されているのは父親がパドレスの正捕手だったジェイソン・ケンドールだ。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
マイク・キャメロン(センター)、マーカス・ジャイルズ(二塁手)、ミルトン・ブラッドレー、ロブ・マコーヴィアク(ライト)、ジェフ・ブラム(内野のユーティリティ)、ブレット・トムコ(先発)、ダグ・ブロケイル(ミドル・リリーフ)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
グレッグ・マダックス(先発3番手)

◆ロサンゼルス・ドジャース今オフの補強戦略 最優先は30本塁打100打点が可能な強打者の獲得、次いで先発投手

<予算2000万ドル前後>
ドジャースは得点力のアップが急務となっているため、今オフは打線の中軸に据えるパワーヒッターの獲得が第1目標だ。これに関してはトレードによるミゲール・カブレラの獲得に注力しており、現在エンゼルスと争っている。交換要員はチャド・ビリングズリー、マット・ケンプを提示しているようだ。平行してFA市場でもアンドリュー・ジョーンズ、アーロン・ローワンドの獲得に動いている。先発投手は黒田博樹の獲得に名乗りをあげているが、競合相手が多いため獲得できる可能性は低い。現実的なのは成長株の野手を交換要員にしたトレードでの獲得だ。高年俸がネックになっているジョン・ガーランド(ホワイトソックス)、A.J.バーネット(ブルージェイズ)が有力候補だ。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
エリック・ミルトン(先発)、エディ・グアルダード(クローザー)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
ルイス・ゴンザレス(レフト)、オルメド・サインズ、マイク・スウィーニー、シェイ・ヒレンブランド、ラモン・マルティネス(以上内野の控え)、マイク・リーバソル(控え捕手)ランディ・ウルフ、デービッド・ウェルズ(先発)

◆サンフランシスコ・ジャイアンツ今オフの補強戦略 打線、ローテ、ブルペンすべてで大掛かりな補強を実施

<予算2500万ドル前後>
今季最下位に沈んだジャイアンツは、積極的な補強を行う方針。最優先は30本塁打、100打点が可能な中心打者2人(ポジションは外野、ファースト、サード)、クローザー、先発3番手で使える投手。中心打者は、FA市場経由でアンドリュー・ジョーンズを獲得を目論む一方で、トレードでスコット・ローレン、ないしミゲール・カブレラの獲得を目指している。ローレンの場合はリンスカム、カブレラの場合はノア・ラウリーが交換要員になるだろう。クローザーはフランシスコ・コデーロが第1候補で、破格の条件を出しているという噂もある。第2候補はクローザーでも十分いけるスコット・ラインブリンク。適材を確保できなければ若いブライアン・ウィルソンを抜擢する可能性もある。先発投手はFA市場経由でカルロス・シルバ、ケニー・ロジャーズの獲得を目指している。
<FAでチームを出るFA資格のある選手>
バリー・ボンズ(レフト)、ペドロ・フェリーズ(サード)、ライアン・クレスコ(一塁の控え)
<契約更新およびオプション行使で残留が決まったFA資格のある選手>
オマー・ヴィスケール(遊撃手)、タイラー・ウォーカー(セットアップ)

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