30球団ルーキー・ウオッチング

(2)岡島秀樹(レッドソックス)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/11/29 13:19

ボストンの地元紙は松坂大輔を「1億ドルの無駄づかい」と酷評する一方で、岡島秀樹をメジャーナンバーワンのセットアップマンと賞賛している。実際、意地悪データを探そうと思っても、岡島の場合、ない場合が多く、今季の活躍がどれだけ価値のあるものだったか再認識させられたしだいだ(※数字はポストシーズンゲームも含みます)。

◆フェンウェイでの驚異的な活躍は勲章モノ!

カモにしている強打者(3打数以上)
ホルへ・ポサダ(ヤンキース)6打数0安打2三振(打率.000)
ヴィクター・マルティネス(インディアンス)4打数0安打2三振(打率.000)
オーブリー・ハフ(オリオールズ)3打数0安打3三振(打率.000)
ウラジミール・ゲレーロ(エンゼルス)3打数0安打0三振(打率.000)

苦手にしている強打者
ヴァーノン・ウェルズ(ブレージェイズ)3打数2安打(打率.667)二塁打1本塁打1打点2
ロビンソン・カノー(ヤンキース)7打数3安打(打率.429)三塁打1本塁打1打点2
ジェイソン・ジアンビ(ヤンキース)5打数2安打(打率.400)本塁打1打点1

相性のいい球場
ジェイコブスフィールド(クリーブランド)登板3投球回3.1被安打0奪三振1自責点0防御率0.00被打率.000
ロジャーズセンター(トロント)登板2投球回2.0被安打0奪三振5自責点0防御率0.00被打率.000
フェンウェイパーク(ボストン)登板40投球回43.0被安打数30自責点9防御率1.88被打率186

相性の悪い球場
クアーズフィールド(デンバー)防御率20.31被打率.500被本塁打2
ヤンキースタジアム(ニューヨーク)防御率7.71被打率.300被本塁打0

よく打たれるシチュエーション
走者が二塁にいる場面…17打数、5安打、本塁打1、四球4、奪三振6(被打率.294、被出塁率.429)
イニングの先頭打者…70打数、18安打、二塁打3、本塁打3、四球5、奪三振15(被打率.257、被出塁率.307)

あまり打たれないシチュエーション
2死で得点圏に走者がいる場面…33打数、3安打、二塁打0、本塁打0、四球0、奪三振10(被打率.091、被出塁率.091)
得点圏に走者がいる場面…64打数、9安打、二塁打1、本塁打2、四球6、奪三振19(被打率.141、被出塁率.214)

まったく打たれなかったシチュエーション
満塁の場面…5打数、0安打、奪三振1、四球0

相性のいいアンパイア
ラザーロ・ディアズ(10月25日のロッキーズ戦など4試合で主審をつとめたが全部で5.1イニング投げて被安打2、失点0、奪三振8)
ロブ・ドレイク(4月29日のヤンキース戦など3試合で主審をつとめたが、低目をよく取ってくれる。失点はない)

相性の悪いアンパイア
エド・ヒコックス(5月22日ヤンキース戦の主審。松井秀喜へのフルカウントからの外側の速球をボールと判定され初登板以来なかった失点、自責点が付く原因に)

よく打たれるカウント
2ボール0ストライク…被打率.571(7打数、4安打、二塁打1、本塁打0)
1ボール0ストライク…被打率.385(13打数、5安打、二塁打1、本塁打1)
0ボール0ストライク…被打率.333(21打数、7安打、二塁打1、本塁打3)

あまり打たれないカウント
2ボール1ストライク…被打率.050(20打数、1安打、二塁打0、本塁打1)
2ボール2ストライク…被打率.137(51打数、7安打、二塁打0、本塁打0)
3ボール2ストライク…被打率.152(33打数、5安打、二塁打2、本塁打0)

打たれた球種
なし

打たれなかった球種
カーブ、チェンジアップ(ともに被打率.170前後)、速球も被打率2割2分程度

相性にいいキャッチャー
ダグ・ミラベリ 被打率.162(38打数、6安打、被本塁打0)
ジェイソン・バリテック 被打率208(207打数、43安打、被本塁打6)

相性の悪かったキャッチャー
なし

<寸評>

昨年岡島は防御率2.22、被打率が.202で、1イニングあたりの出した走者の平均値であるWHIPも0.97と、素晴らしい数字を出している。しかしこれすらも、昨年の価値ある働きを正確に伝えているとはいえない。なぜなら、8回のセットアッパーだけでなく、チームがピッチになったとき、火消し屋でも使われることが多かったからだ。そうした場面で対戦するのは強打者が多い。しかもプレッシャーがかかる中での投球。そうした状況でしょっちゅう投げて、この数字なのだ。

もう1つ、左ピッチャーの地獄、フェンウェイパークで投げて、この凄い数字を出したことも賞賛に値する。レフトが極端に浅いため、フェンウェイパークでは大き目のレフトフライが二塁打や本塁打になってしまう。そのため、左投手がレッドソックスで投げるのはたいへん不利で、50イニング以上投げた左のリリーフ投手で3.00未満の防御率を出した投手は1992年以降出ていない。それを考えれば、岡島は驚異的な活躍をしたと言っていい。

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