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メトロドーム(ミネソタ・ツインズの本拠地)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/07/17 12:41

◆球場データ

正式名称:ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドーム(ハンフリーは地元出身の元副大統領)
所在地:ミネソタ州ミネアポリス
オープン:1982年4月3日
球場の様式:人工芝のドーム球場(東京ドームのモデルになったことで知られる。NFLのミネソタ・バイキングス、カレッジフットボール等と共同で使用)
球場のタイプ:ニュートラルパーク(打者有利でも投手有利でもない球場)
新球場:2010年4月オープン予定。そのためツインズがメトロドームを使うのは09年まで。新球場はオープンエアの天然芝で野球専用。収容人員は4万人。

<ホームからの距離>

ファアテリトリーの面積:1万312平方メートル(11万1000平方フィート)
ファウルテリトリーの広さ:狭い。狭いうえにファウルテリトリーの中にブルペンがある収容人員:4万5423人
芝:人工芝(03年にそれまでのアストロターフから、より天然芝に近いフィールドターフに張り替えられたため、以前よりはゴロが失速するようになった)
ダグアウト:ホーム3塁側、ビジター1塁側

<外野フェンスの高さ>
レフトポール~センター右後方:2・1メートル(7フィート)
センター右後方~ライトポール:7・0メートル(23フィート=バギーと呼ばれる高いフェンスの部分)

<ドームの屋根の高さ>
51・8~59・4メートル(170~195フィート=現存する大リーグのドーム球場の中では一番低い)

<ドームの構造>
エアドーム式:70年代までのドーム球場は鉄骨で支える方式だったが、メトロドームはテフロン加工されたグラスファイバー製の屋根膜を空気圧で支えるエアドーム方式を初めて採用。工費が大幅に節約できるためオープン当初は画期的な建造物と賞賛された。

<形の特徴>
(1)レフト側が深くライト側が深い左右非対称の形をしており、レフト線がライト線より4・9メートル(16フィート)、左中間が右中間より5・5メートル(18フィート)深い
(2)レフト後方、ライト後方のフェンスに膨らみがなく、左中間、右中間の湾曲がセンターに近いところに作られている

<ドームの特徴>
(1)他のドーム球場に比べて天井が低く、しばしば打球がスピーカーや屋根に当たる
(2)天井が白いため外野手がしばしばフライを見失う

◆有利なタイプ・不利なタイプ

(◎=特に有利、○=有利、△=不利、▲=特に不利)

<有利なタイプ>
◎ホームランキャッチが得意なセンター(トーリィ・ハンター)要因:フェンスが低い、打球が風の影響を受けない
◎スモールボールに対応できるプレーヤー(ルイス・カスティーヨ、ジェイソン・タイナー)要因:人工芝
○クッションボールの処理に慣れた強肩のライト(マイク・カダイア、03年のダスタン・モーア)要因:ライトの巨大フェンス
○ナックルボーラー-要因:風の影響を受けない

<不利なタイプ>
▲スモールボールに向かないプレーヤー(ロンデル・ホワイト、ツインズ時代のデービッド・オーティズ)
△右のフライボールピッチャー(ジョー・ネイサン)要因:ライトが浅い
△肩の弱いレフト(シャノン・ステュワート)レフトが深い

◆データが示すメトロドームの球場傾向

メトロドームにおけるここ3年間の打撃データ(04~06年。全30球場の平均値との比較。例:得点+5%は平均より5%得点が多かったことを意味します)
04年 得点+5%  本塁打-7%  安打+2%  二塁打-3%
05年 得点+2%  本塁打-5%  安打-3%  二塁打-3%
06年 得点-4%  本塁打-16% 安打-2%  二塁打-5%
(ESPN com.MLB-ballpark factorの数字をもとに作成)

データから言えること
(1)本塁打、二塁打が平均以下なのに得点は平均をわずかに上回っている(スモールボールでの得点が多いことが窺える)
(2)それ以外、打撃面では突出した傾向が見られない

◆ホームチームの野球スタイル

ツインズの野球スタイル:スモールボール
ローテーション、ブルペンとも逸材がそろった投手王国。打線には俊足攻守のミートのうまい打者がそろっており、ヒットエンドランや盗塁を積極的に敢行して奪ったリードを強力なブルペン陣の継投で逃げ切るパターンが多い。

◆メトロドームにまつわるエピソード

人為的な「ホームラン風」を見破ったボビー・バレンタイン

エアドーム式のドーム球場では空気圧で屋根膜を支えるため、断続的に送風管から空気を送り込むことになるが、その風をホームからセンター方向に流せばホームラン風になり、逆の方向に流せばホームランを妨げる風にもなる。ツインズがその操作を実際にやっていたことが95年まで管理責任者をしていたディック・エリクソンの告白で明らかになっている。

送風操作は接戦になったときの9回裏に行なわれることが多かったが、そのトリックを最初に見破ったのが当時レンジャーズの監督をしていたボビー・バレンタイン(現ロッテ監督)だった。

選手たちから9回裏に風向きが変わるという声が出ているのを耳にしたバレンタインは、87年9月に同ドームで行われたゲーム前に内緒でホーム側にある送風ダクトの一つに白いテープを取り付けておいた。すると9回裏になってツインズのコーチの1人がそれを引きちぎったので送風トリックが行なわれているのを確信したという。のちに送風実験で打球の距離はほとんど伸びないという結果が出ているが、エリックソンが操作を行なっていた時期、メトロドームは「ホームランドーム」の異名をとるほど一発がよく出たのも事実。83年からの5シーズン、ツインズはロードでは勝率が37・8%なのに、ホームでは56・9%と極端な差があった。

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