30球団ルーキー・ウオッチング

(8)城島健司(マリナーズ)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/12/20 17:06

セーフコフィールドが本拠地のデメリットがあっても、これだけの成績は立派!

カモにしている投手(6打席以上)
スコット・シールズ(エンゼルス)6打数、5安打(打率.833)、二塁打2、本塁打0、打点2
ハビエア・バスケス(ホワイトソックス)7打数、3安打(打率.429)、二塁打0、本塁打1、打点2
ロイ・ハラデー(ブルージェイズ)12打数、5安打(打率.417)、二塁打1、本塁打0、打点0

苦手な投手(6打席以上)
ホセ・コントレラス(ホワイトソックス)7打数、0安打(打率.000)、二塁打0、本塁打0、打点0
ジョン・ライネカー(レンジャーズ)6打数、0安打(打率.000)、二塁打0、本塁打0、打点0
ヨハン・サンタナ(レッドソックス)7打数、1安打(打率.143)、二塁打0、本塁打0、打点1

<チェック!>大リーグに行ってから、城島は左投手より右投手との相性がよく、2年間の成績を見ると打率は対左投手の方が若干高いが、本塁打は32本中29本を、打点は137打点中114打点を右投手から奪っている。大リーグにおける左腕と右腕の比率は3:7だから、この数字は右投手に抜群に強いことを示している。

相性のいい球場
フェンウェイパーク(ボストン)打率.400、二塁打2、本塁打0、打点1、四球1、三振4
メトロドーム(ミネアポリス=ツインズ)打率.393、二塁打4、本塁打2、打点7、四球0、三振3
トロピカーナ・フィールド(セントピーターズバーグ=レイズ)打率.350、二塁打2、本塁打2、打点4、四球1、三振0

相性の悪い球場
セーフコフィールド(シアトル)打率.270、二塁打19、本塁打14、打点66、四球23(うち敬遠1)、三振42

<チェック!>イチローと正反対で城島は人工芝球場(メトロドーム、トロピカーナ・フィールド)と相性がいい。相性が悪いのは本拠地セーフコフィールド。これは城島が右のプルヒッターであることを考えれば予想されたことだが、そのダメージは予想を超える大きさだ。右のプルヒッターに有利なレッドソックスでやっていたら打率は3割を超え、シーズンの本塁打、打点の数は30~40%増えていただろう。

よく打つシチュエーション
満塁の場面…30打席、24打数、9安打(打率.375)、二塁打2、本塁打2、打点26、四球2、三振0

あまり打たないシチュエーション
ランナーが三塁にいる場面…30打席、29打数、6安打(打率.207)、二塁打0、本塁打1、四球0、三振2

<チェック!>満塁の場面ではピッチャーがどんどんストライクを取りに来るので、早打ちの城島には有利だ。

相性の悪いアンパイア
ラリー・バノーバー(昨年9月5日のヤンキース戦で7回満塁のフルカウントの場面でシェリルの明らかなストライクをボールと判定。説明を求めたシェリルに「城島がミットを動かしすぎるから」と言った人。ホームチームびいきの判定をすることで知られ07年は主審ゲームの7割がホームチームの勝ち)

相性のいいアンパイア
ジェリー・クロフォード(4月11日ボストンでのレッドソックス戦で主審をつとめた人。フェリックス・ヘルナンデスの低目の速球、カーブをよくとってくれて8回にドルーの中前打が出るまでノーヒットノーランだった。城島自身も松坂から二塁打2本を放っている)

<チェック!>キャッチャーをやっているので、ピッチャーに厳しい審判は誰かよくわかっているはず。そんな審判が主審の時はボールを少し見ていってもいいのではないだろうか。

よく打つカウント(平均に比べて)
2ボール2ストライク…打率.306(108打数、33安打、二塁打3、本塁打4)
0ボール2ストライク…打率.268(82打数、22安打、二塁打3、本塁打1)

あまり打てないカウント
3ボール1ストライク…打率.118(17打数、2安打、二塁打1、本塁打1)

<チェック!>追い込まれてからこれほど強い打者は大リーグでもめったにいない。強いのは変化球への対応力が並のレベルではないため。逆に一発を狙えるカウントになると力んでしまうようだ。

よく打つ球種
カーブ(打率3割5分前後)、チェンジアップ(打率3割2分前後)

やや苦手な球種
スプリッター(打率2割5分以下の球種はスプリッターぐらい)

<チェック!>これまでは速球に強いというイメージがあったが、データを見ると変化球のほうが打率がいい。

<寸評>

城島の打順がいつも7番であることに不満を漏らすファンが多いが、これは出塁率の低さとダブルプレーの多さがマイナス材料になっている。07年の四球はわずかに15で規定打席に達した打者の中で3番目に少ない。逆に併殺ゴロの数は22。これはリーグで3番目に多い数字だ。併殺の数は強いゴロが多い証拠でもあるので、目くじらを立てる必要はないが、四球の数はもう少し増やし、せめてメジャーの平均レベルである3割4分はクリアしておきたいところだ。打率をあと2分増やすのはたいへんだが、四死球をあと10個増やすのはそう難しくないはずだ。08年は次の契約がかかった年であることを考えれば、なおさら出塁率は無視できない。出塁率が3割2分と3割5分は実際には四球15個多い、少ないの違いなのだがGM野球の今の大リーグでは、評価を分ける大きな要素の一つになっている。

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