30球団ルーキー・ウオッチング

(9)松井秀喜(ヤンキース)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/12/25 17:08

チャンスに結果を出すようになれば、打点王も夢ではない!

カモにしている主要投手(10打席以上)
デレク・ロウ(ドジャース)33打数、16安打(打率.486)、二塁打3、本塁打1、打点13
ヨハン・サンタナ(ツインズ)25打数、11安打(打率.440)、二塁打3、本塁打1、打点3
ジェレミー・ボンダーマン(タイガース)22打数、10安打(打率.455)、二塁打1、本塁打3、打点10

苦手な主要投手(10打席以上)
C.C.サバシア(インディアンス)12打数、0安打(打率.000)、二塁打0、本塁打0、打点0、四球1、三振2
B.J.ライアン(ブルージェイズ)21打数、2安打(打率.095)、二塁打0、本塁打1、打点4、四球1、三振7
ティム・ウェイクフィールド(レッドソックス)55打数、9安打(打率.167)、二塁打1、本塁打2、打点4、四球6、三振9

<チェック!>松井秀喜は行って間もない頃は沈む速球にてこずっていたが、徐々に慣れて逆にデレク・ロウ、ボンダーマンというメジャーを代表するシンカーボーラーをカモにするようになった。苦手は左のサイドハンドとナックルボーラー。

相性のいい球場
シェイスタジアム(ニューヨーク=メッツ)打率.420、二塁打4、本塁打2、打点9、四球5、三振7(12試合)

相性の悪い球場
ジェイコブズ・フィールド(クリーブランド)打率.208、二塁打3、本塁打0、打点3、四球2、三振6(12試合)

<チェック!>たしかにサブウェイ・シリーズではいつも大活躍している。天敵サバシアがいるためかジェイコブズ・フィールドとは相性が悪い。数字はレギュラーシーズンのもの。昨年のプレーオフでも7打数0安打だったので、その分を加えると打率.182になる。

よく打つシチュエーション
ランナーが三塁にいる場面…49打数、22安打(打率.449)、二塁打3、三塁打2、本塁打1、打点31

あまり打たないシチュエーション
ない(どんなシチュエーションでも2割6分以上の打率をマークしている)

<チェック!>大リーグ2年目までは満塁の場面で強く、1年目、2年目にそれぞれ満塁弾を2本ずつ打っているが05年以降は1本もない。

相性の悪いアンパイア
エリック・クーパー(06年9月19日のトロント戦で5回打席に入った松井はバットが完全に止まっているのに三振を宣告され、不満そうな顔でベンチに引き上げた。それを見たジョニー・デーモンがベンチから出てきて強く抗議したところデーモンには即退場を命じている)

相性のいいアンパイア
ポール・シュリーバー(06年9月12日、ケガから4カ月ぶりに復帰したレイズ戦で主審をつとめた人。このときは4打数4安打1四球という目を見張る活躍だったが、2ストライクのあと4連続ボールを選んで四球で出塁したときは、松井に多少好意的な判定をしているような印象をうけた)

<チェック!>マナーがよく判定に決して文句を言わない松井秀喜は審判の受けがよく、選球眼がいいという先入観をもたれていることもあって、ストライクボールの判定では多少有利な判定をしてもらっているような印象を受ける。

よく打つカウント
3ボール0ストライク…打率.471(17打数、8安打、二塁打3、本塁打2)
2ボール0ストライク…打率.421(114打数、48安打、二塁打12、本塁打9)
3ボール1ストライク…打率.417(84打数、35安打、二塁打7、本塁打7)

あまり打てないカウント
2ボール2ストライク…打率.181(331打数、60安打、二塁打12、本塁打5)

<チェック!>松井秀喜の最大の特徴は3ボール0ストライクから一発を狙っていくことだ。速球が甘いところに入る確率が高いカウントなので、合理的な考え方だと思うが、大リーグの強打者たちは四球重視の意識が強いためか、このカウントで打ちにいくことは極めて少ない。A・ロッドやジアンビは05年以降このカウントで打ちにいったケースは一度もない。

よく打つ球種(07年)
速球(打率3割3分前後)

やや苦手な球種(07年)
カーブ(打率2割以下。とくに右投手のカーブ。以前は得意なボールだったが昨年は苦手にしていた)

<チェック!>昨年は速球(フォーシーム、ツーシーム)をよく打っていた反面、変化球はどれも2割5分以下の打率だった。

<寸評>

松井秀喜は日本時代、苦手なタイプの投手を努力で克服してきたが、大リーグでもこの特性はいかんなく発揮されている。1年目は150キロの速球を軌道を変えながら投げてくるいわゆるムービング・ファストボールにてこずり、ゴロの山を築いていたが、2年目にはそれも克服。次にてこずったのは、左のサイドハンドから投げてくるクセ球系のリリーフ投手(マイク・マイヤーズ、B.J.ライアン等)だったが、これも3年目にはけっこう打つようになっていた。今季の課題はチャンスに結果を出すこと。昨シーズンは走者がいない場面では打率.311、本塁打14といい数字を出しているのに、ランナーがいる場面では打率2割5分9厘、11本塁打という冴えない数字に終わっている。とくに得点圏打率は.247だった。チャンスで打席に立つと緩い変化球にタイミングを外されるケースが多かったが、これまで苦手は必ず克服してきた実績があるので、必ずや克服することだろう。

ソーシャルブックマークへ投稿(ソーシャルブックマークとは はてなブックマークに追加 Buzzurlにブックマーク

コメント (0)

コメントはまだありません。



トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。