30球団ルーキー・ウオッチング

リグレーフィールド(シカゴ・カブスの本拠地)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/07/20 19:35

◆球場データ

所在地:シカゴの北側。ミシガン湖に近い住宅街の一角
オープン:1914年4月23日
歴史:オープン時はフェデラルリーグのシカゴ・ホエールズが本拠地として使っていたが、同リーグが1915年に解散したため1916年からカブスが使用し現在に至る。名称もオープン時はウィ―グマンパークだったが1920年にカブスパーク、1926年に現在の名称になった。
球場様式:オープンエアの天然芝球場
球場のタイプ:ヒッターズパーク

<ホームからの距離>

<フェアテリトリーの面積>
平均レベル:1万33平方メートル(10万8000平方フィート)
<ファウルテリトリーの広さ>
狭い:とくに三塁側が狭い
収容人員:4万1118人
芝:天然芝-半世紀前に主流だったメリオンという種類のケンタッキー芝が主体(ヤンキースタジアムと同じ芝)。クローバーも混じる
芝の長さ:長い
外野フェンスの高さ:ブリーチャー(外野観客席)のある部分はすべて3・5メートル(11・5フィート)、外野の両サイドは4・5メートル(15フィート)。フェンスは硬いブロックで出来ており、上に観客の侵入を防ぐワイアーバスケットが取り付けられている
ダグアウト:ホームチーム三塁側、ビジター一塁側
<自然条件の特異性>
ミシガン湖に近いため秒速11メートル以上の強い海風が吹く。気温が低いシーズン序盤はセンターからホームに吹くことが多いが、暑い日が続く夏場は逆になりホームランが出やすくなる
<形の特徴>
(1)左中間、右中間が極端に浅い
(2)両翼が深い
(3)一塁側ファウルテリトリーが三塁側より広い
<その他の特異性>
(1)デーゲームが多い(今季は81試合中52試合がデーゲームになる見込み)
(2)外野フェンスが一面蔦で覆われてる
(3)外野フェンスが硬いブロックで出来ている

◆有利なタイプ・不利なタイプ

(◎=特に有利、○=有利、△=不利、▲とくに不利)

<有利なタイプ>
◎広角に打てるパワーヒッター(デレク・リ―、サミー・ソーサ)要因:左中間と右中間が浅い、ホームラン風
○グラウンドボールピッチャー(カルロス・ザンブラーノ、ライアン・デンプスター)要因:長い芝、ホームランのリスクが少なくなる
○強肩のライト(全盛期のサミー・ソーサ)ライト線が深い

<不利にならないタイプ>
○守備範囲の狭い外野手(クリフ・フロイド、アルフォンソ・ソリアーノ、04年のモイゼス・アルー)狭い外野、体当たりできないフェンス
○肩の弱いセンター、レフト(ジャック・ジョーンズ、ホアン・ピエール)浅い左中間、狭いセンター

<不利なタイプ>
▲フライボールピッチャー(マーク・プライアー、ラトロイ・ホーキンス)要因:本塁打のリスクが高い
△ホームラン狙って大振りする打者(コーリー・パターソン)

◆データが示すリグレーフィールドの球場傾向

リグレーフィールドにおけるここ3年間の打撃データ(04~06年、大リーグ30球団の平均値との比較。例:得点-17%はチーム得点が全30球団の平均より17%少ないことを意味します)
04年  得点+12% 本塁打+33% 安打+3%  二塁打 0 
05年  得点+2%  本塁打+5%  安打+1%  二塁打+6%
06年  得点+8%  本塁打+21% 安打+1%  二塁打+8%
(ESPN com. MLB-ballpark factorの数字をもとに作成)
データから読み取れること
(1)本塁打がたいへん出やすい
(2)得点が入りやすい

◆ホームチームの野球スタイル

カブスの野球スタイル:基本的にはビッグボール
打線にもローテーションにもビッグネームがそろっているのに、毎年故障者続出で低迷が続いている。カネがかかっているのに勝てないチームの代表格

◆リグレーフィールドにまつわるエピソード

(1)「ステロイド」で球場のサイズに関係のない強打者にのし上がったソーサ
サミー・ソーサはステロイドで筋肉マンになる前(~97年)はリグレーフィールドでのホームランが多かった。96~97年の2年間の数字を見ると76本の本塁打のうち51本がリグレーで生まれたものだ。しかしステロイドでパワーアップした98年以降は球場のサイズに関係なくホームランを生産できる打者に変身し、毎年60本塁打以上打つのが当たり前になった。コルクバットが発覚した03年以降は本数が落ちているので、98年~02年は非オームランラッシュはその効果もあったのかもしれない。

(2)快速球エースの墓場で仮死状態に陥ったプライアー
6月から9月中旬にかけてのリグレーフィールドは、フライボールピッチャーの墓場と化す。その最大の犠牲者は大リーグのエースになる逸材と期待されたマーク・プライアーだ。フォーシームの快速球を武器にするプライアーは典型的なフライボールピッチャー。リグレーフィールドでは狭い外野と追い風に助けられたホームランを食うことが多いため、三振を取りにいくピッチングを見せていたが、それは肩を痛める結果になり、現在は満足に投球できない状態に陥っている。フライボールピッチャーに有利な球場で投げていれば、今ごろサイ・ヤング賞投手になっていたと思われるだけに惜しい気がする。同じタイプのケリー・ウッドも広い球場のチームで投げていたら今ごろ200勝に手が届くようなピッチャーになっていただろう。

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コメント (2)

keiさん

keiさん (0)

2007/07/22 11:52

昨年ナショナルズで、あれだけのホームランを打ったソリアーノ。1番での起用が多いとはいえ、カブスにきたらもっとホームランを打てるのかなと思っていたのですが・・・・・・。
有利なタイプで「広角に打てるパワーヒッター」とありましたが、たしかにソリアーノには「広角に打つ」というイメージはあまりないですね。ということは、今シーズンこれから一気にソリアーノの本塁打数が伸びるという可能性は、低いのでしょうか?

友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/07/25 14:50

7月~9月のデーゲームはちょっと大き目のレフトフライ、センターフライが、ホームランになっちゃうから、ソリアーノは打球が上がればホームランになる確率が高くなるんじゃないでしょうか。リグレーフィールドに限らず、中部地区のチームは空気の乾燥した、気温の高い球場でやる比率が多くなるので、フライボールヒッターはホームランの数を伸ばすチャンスです。日本ではどこも一緒の高度で湿度、気温も大して変わりませんが、大リーグでは空気の密度は大きな問題です。球場の大きさでは、メジャー屈指であるレンジャーズの球場やロイヤルズの球場で夏にホームランが大量に生まれるのはそのためですから.
(トモくん)



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