30球団ルーキー・ウオッチング

(12)松井稼頭央(アストロズ)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/01/07 14:31

今シーズン、アストロズの2番打者として求められるのは出塁率3割5分。そう簡単な数字ではない。

カモにしている主要投手(10打席以上)
ジョン・スモルツ(ブレーブス)24打数、11安打(打率.458)、二塁打1、三塁打1、本塁打0、打点0
ブランドン・ウェッブ(ダイヤモンドバックス)29打数、12安打(打率.414)、二塁打4、本塁打0、打点5
ティム・ハドソン(ブレーブス)15打数、6安打(打率.400)、二塁打1、本塁打0、打点3

苦手な主要投手(10打席以上)
ジェイソン・シュミット(ドジャース)11打数、0安打(打率.000)、二塁打0、本塁打0、打点2、四球0、三振2 
ジェイク・ピービ(パドレス)18打数、3安打(打率.167)、二塁打1、本塁打1、打点2、四球0、三振2
アンディ・ペティット(ヤンキース)12打数、2安打(打率.167)、二塁打1、本塁打0、打点2、四球0、三振2

<チェック!>ライバルチームのエースをよく打っている。

相性のいい球場(12試合以上)※太字は本拠地だった球場
シチズンズバンク・パーク(フィラデルフィア)打率.352、二塁打6、本塁打0、打点2、四球2、三振5(14試合)
クアーズフィールド(デンバー=ロッキーズ)打率.348、二塁打13、本塁打4、打点33、四球24、三振38(66試合)

相性の悪い球場(12試合以上)
ペトコパーク(サンディエゴ)打率.189、二塁打0、本塁打1、打点3、四球4、三振20(18試合)
ドジャースタジアム(ロサンゼルス)打率.190、二塁打2、本塁打1、打点7、四球6、三振13(19試合)
シェイスタジアム(ニューヨーク)打率.246、二塁打18、本塁打5、打点48、四球33、三振68(98試合)

<チェック!>クアーズフィードで抜群に強いのは、球場全体が広いため内野と外野の間が広く、稼頭央のようなラインドライブヒッターはヒットが出やすくなるためだ。シェイスタジアムでの打撃成績が悪かったのは、ブーイングを浴びながら打席に立つケースが多かったからだろうか。

よく打つシチュエーション(20打席以上)
ランナーが一塁にいる場面…190打数、60安打(打率.316)、二塁打13、三塁打1、本塁打3
ランナーが一、三塁にいる場面…33打数、10安打(打率.302)、二塁打2、三塁打0、本塁打1

あまり打たないシチュエーション(20打席以上)
ランナーが三塁にいる場面…37打数、8安打(打率.216)、二塁打0、三塁打0、本塁打0
満塁の場面…24打数、6安打(打率.250)、二塁打0 三塁打2、本塁打0

<チェック!>ランナー一塁の場面で打率が高いのは、一、二塁間が広くなることが、ひっぱる傾向が強い稼頭央にプラスに働くのと、送りバントがヒットになるケースがよくあるからだ。

相性のいいアンパイア
ジム・レイノルズ(昨年10月5日フィリーズとのディビジョン・シリーズ第2戦で満塁アーチを含む二塁打1、三塁打1の活躍で5打点をたたき出したときの主審。この審判とは相性がよく3打点をマークしてヒーローになった06年9月10日のナショナルズ戦でも主審をつとめていた)

相性の悪いアンパイア
ラズ・ディアズ(昨年10月25日にフェンウェイパークで行われたレッドソックスとのワールドシリーズ第2戦の主審。このゲームで稼頭央はシリングと岡島から1つずつ三振を喫しているが、3回表シリングにやられたときは、すべて見逃しのストライクでかなりシリングに有利な判定をしているような印象を受けた)

<チェック!>稼頭央は主審からは優遇も冷遇もされていないように思うが、盗塁成功率が極めて高いことは知れ渡っており、盗塁のきわどい判定はセーフになるケースが多いように思う。

よく打つカウント(80打席以上)
初球…打率.371(105打数、39安打、二塁打8、本塁打1)

あまり打てないカウント(80打席以上)
1ボール2ストライク…打率.187(209打数、39安打、二塁打7、本塁打1)

<チェック!>稼頭央の最大の弱点は追い込まれるとボールになる変化球に手を出してしまうこと。ただ、変化球打ちは抜群にうまく、昨季は変化球打率が3割を超えていた。

よく打つ球種(07年)
スライダー(打率4割前後)

やや苦手な球種(07年)
フォーシーム以外の速球(ツーシーム、シンカー、カッター)

<チェック!>沈む軌道やシュートする軌道の速球が苦手ではあるが、それでも昨年は速球の打率が2割8分台から2割9分台で推移していた。

<寸評>

稼頭央はアストロズに3年1650万ドルの契約で入団し、今季は「2番・セカンド」でスタメン出場することになるが、典型的なビッグボール・チームであるアストロズで2番打者が求められるものは、何といっても出塁率の高さだ。3割5分なら合格、3割2分でも守備力と足があるのでレギュラーは維持できるだろうが、3割前後に低迷するようだと、昨シーズン同様左投手に強いユーティリティ内野手とプラトーンで使われることになるだろう。昨年はそれがスランプのジェイミー・キャロルだったからよかったが、今季はミートのうまさと、安定感には定評があるマーク・ロレッタだ。それを考えればシーズン序盤から3割は無理としても2割7、8分の打率と3割3分以上の出塁率は出しておきたいところだ。これまでクアーズフィールド以外の球場で打率2割6分2厘、出塁率3割1分4厘というのが気になる。

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