30球団ルーキー・ウオッチング

(14)野茂英雄(ロイヤルズ)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/01/17 12:39

ロイヤルズで3年ぶりのメジャー復帰を目論む日本人大リーガーのパイオニア!

カモにしている現役打者(25打席以上)
ケニー・ロフトン(インディアンス)28打数、3安打(被打率.107)、二塁打0、本塁打0、打点0、三振6、四球2
チッパー・ジョーンズ(ブレーブス)37打数、4安打(被打率.108)、二塁打0、本塁打1、打点3、三振9、四球7
マーク・コッツェー(ブレーブス)44打数、8安打(被打率.182)、二塁打0、本塁打2、打点4、三振11、四球4

苦手な打者(25打席以上)
モイゼス・アルー(メッツ)22打数、11安打(.500)、二塁打1、三塁打2、本塁打1、打点10、三振1、四球4
ゲーリー・シェフィールド(タイガース)35打数、17安打(被打率.486)、二塁打2、本塁打4、打点13、三振4、四球9

<チェック!>
野茂は速いカウントでは速球をコーナーに投げ分けてカウントを稼ぐため、アルー、シェフィールドなど速球打ちのうまい打者とは相性が悪い。早いカウントから速球に狙いを定めて振ってくるヴィニー・カスティーヤにもよく打たれていた。その一方で、打者を追い込むとフォークが威力を発揮するので、チッパーやコッツェーのようにじっくり見てくるタイプとは比較的相性がいい。

相性のいい球場
スリーコム・パーク(サンフランシスコ)6試合 5勝0敗0S 防御率1.22 被打率.129 被本塁打1
チェース・フィールド(フェニックス=ダイヤモンドバックス)6試合 4勝2敗0S、防御率1.49、被打率.167 被本塁打1

相性の悪い球場
ヤンキースタジアム(ニューヨーク)6試合 2勝3敗0S 防御率8.20 被打率.327 被本塁打5
クアーズ・フィールド(デンバー=ロッキーズ)10試合 3勝1敗0S 防御率8.05 被打率.312 被本塁打11

<参考>
ドジャースタジアム(ロサンゼルス)97試合 42勝35敗0S 防御率3.51 被打率.224 被本塁打81

<チェック!>
ジャイアンツが99年までスリーコム・パーク(旧称キャンドルスティック・パーク)はデビュー戦の場所でもあり、野茂にとっては特別な場所なのだろう。チェース・フィールド(旧称バンクワン・ボールパーク)では、ランディ・ジョンソンと投げあうと強かった。クアーズ・フィールドではノーヒット・ノーランもやっているが大量失点するケースも多かった。

よく打たれるシチュエーション
ない。ランナー二、三塁の場面以外はどのようなシチュエーションでも被打率.226~.253の範囲。

あまり打たれないシチュエーション
ランナーが二、三塁にいる場面…123打数、24安打(被打率.195)、二塁打9、三塁打1、本塁打2、与四球38、奪三振41

<チェック!>
ランナー二、三塁の場面であまり打たれていないのは、いやな相手なら歩かせてもいいという前提で、厳しいところをついていくためだろう。

相性の悪いアンパイア
マーク・ハーシュベック(95年5月28日に7四球を出して初黒星を喫したときの主審)

相性のいいアンパイア
ビル・ホーン(96年9月17日ロッキーズ戦でノーヒットノーランをやったときの主審。同年4月8日にブレーブスを3安打完封した時もこの人が主審。ストライク率が低いため投手には評判が悪いが野茂とは相性がいい)

打たれないカウント
0ボール2ストライク…被打率.102(723打数、74安打、二塁打15、本塁打3)
2ボール2ストライク…被打率.121(985打数、119安打、二塁打21、本塁打12)
1ボール2ストライク…被打率.146(1117打数、163安打、二塁打21、本塁打19)
フルカウント…被打率.170(589打数、100安打、二塁打21、本塁打15)

よく打たれるカウント
初球…被打率.332(999打数、332安打、二塁打21、本塁打15)
1ボール0ストライク…被打率.330(615打数、203安打、二塁打51、本塁打25)
2ボール0ストライク…被打率.369(263打数、97安打、二塁打19、本塁打18)
3ボール0ストライク…被打率.346(26打数、9安打、二塁打2、本塁打4)
0ボール1ストライク…被打率.331(540打数、179安打、二塁打29、本塁打28)
1ボール1ストライク…被打率.352(585打数、206安打、二塁打32、本塁打30)
2ボール1ストライク…被打率.321(436打数、140安打、二塁打26、本塁打21)
3ボール1ストライク…被打率.369(195打数、72安打、二塁打10、本塁打17)

<チェック!>
被打率1割台と、被打率3割台のカウントに分けるとすべてのカウントを書き出すことになってしまった。通常なら一番多いはずの被打率2割台のカウントがまったくないのは稀有なケースだ。これはフォークの威力を示す格好のデータだ。

よく打たれた球種
速球

あまり打たれなかった球種
フォークボール

相性のいいキャッチャー(10試合以上)
ジェイソン・バリテック 被打率.178(12試合、253打数、45安打、被本塁打8)
マイク・ピアッツァ 被打率.213(99試合、2290打数、487安打、被本塁打67)

相性のあまりよくないキャッチャー(10試合以上)
トビー・ホール 被打率.317(15試合、290打数、92安打、被本塁打13)
スコット・ハッテバーグ 被打率.262(13試合、305打数、80安打、被本塁打9)

<チェック!>
バリテックとは相性がよくバッテリーを組んだ最初の試合がノーヒット・ノーランだった。ただこのシーズン(01年)バリテックはケガで6月8日から欠場。ほかのキャッチャーとはあまり相性がよくない。とくにハッテバーグの時は肩が弱いので走られ放題だった。トビー・ホールとはレイズ時代に組んだので割り引いて考える必要がある。

<寸評>

ベネズエラのウィンター・リーグでは7試合に登板。13.2イニングを投げ、0勝2敗、防御率6.59、被安打18、被本塁打12、失点12、自責点10、本塁打2、四球7、奪三振7という成績だった。防御率が6点台になったのは第2戦目のマガヤネス・ナビゲーター戦で初回に打ち込まれて4失点したのが響いている。ただそれ以外のゲームでは、先発、リリーフでまずまずの働きをしているのでオープン戦での投球を注目したい。ロイヤルズはローテーション、ブルペンとも今年は昨年よりややアップグレードしているので開幕メジャー入りは難しいかもしれないが、選手層が厚いチームではないので、マイナーで05年の後半ヤンキースのトリプルAで出していたレベルの成績(2勝3敗、防御率3.62)をマークしていれば、メジャー復帰のチャンスが巡ってくるかもしれない。

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コメント (2)

ディープコンパクトさん

ディープコンパクトさん (36)

2008/01/17 13:50

スターターに拘らず、セットアップでもどこでもやるというのなら、さらに可能性は高いと思うのですが、やはり本人はスターターに対する思いは強いのでしょうか?

日本人的感覚を理解するヒルマン監督だけに、他のチームよりも昇格の目はあるとは思いますが・・・。

友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/02/04 21:37

ディープインパクトさま
 野茂は四球リスクが高いのでクローザー、セットアッパーといった勝ちパターンで使うリリーフには向かない投手だと思います。主に負けパターンで使われるロングリリーフ、ミドルリリーフならチャンスがあるかもしれませんが、開幕メジャー入りの可能性は10%もないと思います。
 先発でもCBSスポーツのDEPTHCHARTを見ると12番手扱いです。すでに3番手までは決まりと言っていいので、こちらの方も開幕メジャー入りの可能性は10%以下と言わざるを得ません。
 ヒルマンが野茂の先発にこだわる日本的心情を汲んでくれる期待は、抱かない方がいいとお思います。彼は3年契約ですがノルマは70勝で、55勝なら1年目で首が飛ぶ恐れもあるので、とにかく、少しでも勝てそうな投手を使うでしょう。
 しかし、キャンプで首にならない程度の数字を出していれば、先発陣の選手層が薄目で、故障リスクの高い選手もけっこういるので、マイナーでそこそこの成績(防御率4.00前後)をキープしていれば、途中でメジャーで投げる機会を与えられる可能性はあると思っています。
 それでも、すごいことだと思いますが。
トモくん



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