30球団ルーキー・ウオッチング

(15)藪恵一(サンフランシスコ・ジャイアンツ)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/01/24 19:47

「このままでは終われない!」という気持をエネルギーに藪恵一が3年ぶりとなるメジャー復帰を目指す。05年の藪はどんな特徴を持ったピッチングを見せていたのだろうか。

カモにしている打者(2打席以上)
デレク・ジーター(ヤンキース)4打数、0安打(被打率.000)、二塁打0、本塁打0、打点0、三振2、四球1
マーク・タシェアラ(ブレーブス)4打数、0安打(被打率.000)、二塁打0、本塁打0、打点0、三振1、四球0

苦手な打者(2打席以上)
アルフォンソ・ソリアーノ(カブス)2打数、2安打(被打率1.000)、二塁打0、本塁打1、打点1、三振0、四球0
ロン・ベリヤード(インディアンス)2打数、2安打(被打率1.000)、二塁打1、本塁打1、打点2、三振0、四球0

<チェック!>
被打率は対左打者が.291、対右打者が.283で、若干左打者相手のときの方が被打率は高いが、長打は右打者に打たれる傾向が強かった。日本時代は抜けるスライダーを打たれるイメージがあったが、メジャーでは速球を打たれるケースが多い。

相性の悪い球場(2イニング以上)
フェンウェイパーク(レッドソックス)3試合 0勝0敗0S 防御率13.50 被打率.462 被本塁打2

相性のいい球場(2イニング以上)
トロピカーナ・フィールド(レイズ)2試合 0勝0敗0S 防御率0.00 被打率.235 被本塁打0

<参考>
ネットワークアソシエイツ・コロシアム(アスレティックス)20試合 2勝0敗1S 防御率3.14 被打率.250 被本塁打1

<チェック!>
本拠地では防御率3.14であるのに対し、ロードでは5.83とよく打たれている。フェンウェイパークでの防御率が悪いのは最初のレッドソックス戦で敗戦処理に出てケビン・ミラーにスリーラン、トロット・ニクソンにツーランを打たれたためだ。

あまり打たれないシチュエーション
ランナーがいない場面…112打数、29安打(被打率.259)、二塁打4、三塁打1、本塁打2、与四球10、奪三振22

よく打たれるシチュエーション
塁にランナーがいる場面…111打数、35安打(被打率.315)、二塁打8、三塁打1、本塁打4、与四球16、奪三振22

<チェック!>
阪神時代は勝負弱いといわれたが、メジャーでもその傾向は続いているように見える。

相性のいいアンパイア
クリス・グチォーニ(05年4月22日、エンゼルス戦で初勝利を挙げたときの審判。26球中17球がストライク)

相性の悪いアンパイア
トニー・ランダーゾ(05年5月16日レッドソックス戦で2点リードの場面で7回に登板。2イニングを投げたが4安打3四球という大荒れのピッチングで2失点し同点に追いつかれている。46球中ストライクは24球。ただ、降板したあと味方が2点取ってくれたので勝利投手になっている)

<チェック!>
藪の3勝目4勝目は四球がらみで失点し、同点に追いつかれたあと味方が得点してくれたもの。

あまり打たれないカウント
0ボール2ストライク…被打率.056(18打数、1安打、二塁打0、本塁打0)

打たれるカウント
1ボール1ストライク…被打率.571(14打数、8安打、二塁打1、本塁打1)

<チェック!>
ボールになる変化球で打者を誘えるカウントになると強い!

よく打たれた球種
速球

あまり打たれなかった球種
スライダー

相性のいいキャッチャー(5試合以上)
アダム・メルヒューズ 被打率.242(6試合、33打数、8安打、被本塁打1)

相性のあまりよくないキャッチャー(5試合以上)
ジェイソン・ケンドール 被打率.296(34試合、186打数、55安打、被本塁打5)

<チェック!>
ケンドールは、藪とはあまり相性がよくないが、この年のキャッチャー防御率は3.79でリードのうまさを高く評価されている。

<寸評>

藪恵一がジャイアンツとマイナー契約を交わし、メジャーのキャンプに招待選手として参加する。08年のキャンプには、藪以外にも野茂、桑田らが招待選手として参加するが、最も開幕メジャー入りの期待が大きいのが藪だ。今回サンフランシスコ・ジャイアンツのキャンプに参加するリリーフ投手は藪を入れて14人。ブルペン(リリーフ投手)枠は7人で、単純計算すれば倍率は2倍だが、このうちクローザーに予定されているウィルソンとセットアップのヘネシー、クラインは当確。ミドルリリーフのウォーカー、メッセンジャーも有力。そうなると残る2つのイスを9人の投手で争うことになるが、そのうちの2人(チャルク、バルデス)は故障明けでどの程度投げられるかわからない状態。2人(ピカルド、カペヤン)はメジャーで投げた経験がない若手なので、藪が球威を取り戻していることを考えれば、開幕メジャー入りのチャンスは30~50%の確率であるのではないだろうか。

仮にそれが叶わなかったとしてもジャイアンツのブルペンは弱体で、今季は人の入れ替えが激しくなることが予想されるので、途中からメジャー入りのチャンスは大いにある。チームによっては若手を優先させるところもあるが、ジャイアンツのセイビアンGMはベテラン好みで知られるのでその点も有利だ。

先発で使われる可能性は極めて低い。ジャイアンツはローテーションに人材がそろっていて、割り込む余地はほとんどない。

ソーシャルブックマークへ投稿(ソーシャルブックマークとは はてなブックマークに追加 Buzzurlにブックマーク

コメント (0)

コメントはまだありません。



トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。