30球団ルーキー・ウオッチング

第2回:ブルージェイズ&オリオールズ


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/05/12 18:20

今回はブルージェイズとオリオールズです。ブルージェイズでシチュエーショナル・レフティとして大活躍のジェシー・カールソンと、オリオールズで大活躍のランダー・ビアード、ジム・ジョンソンを紹介します。オリオールズでは他にもルイス・ヘルナンデス、デニス・サファーテ、スコット・ムーア、ギャレット・オルソン等が活躍していますが拙著「メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008」で詳述しているので、そちらのほうをご参照ください。

<トロント・ブルージェイズ>

ジェシー・カールソン Jesse Carlson
■185センチ 71キロ 左投左打
■ポジション:シチュエーショナル・レフティ
■生年月日:1980年12月31日
■メジャー昇格:2008年4月10日
■出身地:コネチカット州
■出身校:コネチカット大
■ドラフト:2002年・タイガース・15巡目
■速球のスピード:140キロ台前半(ツーシーム主体)
■ベストピッチ:スライダー
ピンチにめっぽう強い遅咲きの変則左腕

<プロフィル>
マイナー時代3度も解雇されながら生き残って、今年4月10日に27歳でメジャー昇格を果した苦労人。典型的な左の変則タイプでサイドハンドに近いスリークォーターから速球、スライダー、カーブを投げ込んでくる。ベストピッチはスライダーで、タテに変化するバージョン、斜めに変化するバージョン、カッターに近いバージョンがあるため、左打者殺しと有効に機能しているだけでなく、右打者にも強力な武器になっている。クロスターンしながら投げるので速球はシュートしながらやや沈む軌道を描く。制球は悪くないが、球質が軽いため失投が本塁打になりやすい。最大の武器は度胸の良さと、インサイドのコントロール。2度目の登板となる4月11日のレンジャーズ戦で延長11回無死満塁の絶体絶命のピンチにリリーフに出てメルヒューズ、バード、マーフィーを3者連続三振に切ってとり、一躍ギボンズ監督のお気に入りに。4月27日のロイヤルズ戦では、9回裏、当然BJライアンが出ると思われた3点差のセーブ・シチュエーションで登板し、次々にゴロを引っ掛けさせて初セーブをマークしている。

<ファイブツール評価:5点満点>球威3 制球4 緩急2 守備・牽制3 度胸5
<将来性:10点満点>★★★★★

<ボルティモア・オリオールズ>

ランダー・ビアード Randor Bierd
■193センチ 86キロ 右投右打
■ポジション:ミドルリリーフ
■メジャー昇格:2008年3月31日
■生年月日:1984年3月14日
■出身地:ドミニカ
■ドラフト:2003年・タイガース・ドラフト外
■速球のスピード:140キロ台前半(シンカー主体、カッター)
■ベストピッチ:スライダー
ルール5で獲得した多目的に使えるゴロ打たせ屋

<プロフィル>
長い腕を利してオーバーハンドからシンカー、スライダー、チェンジアアップを投げ込んでくる右腕。昨季までタイガースのマイナーで投げていたが、よく沈むシンカーとタテに変化するスライダーが武器でいながら、制球がいいため、オリオールズが昨年12月のルール5ドラフトで3巡目に指名しタイガースから獲得。ダブルAが最高でトリプルAで投げた経験すらなかったため当初はほとんど期待されていなかったが、キャンプで11.1イニング投げて防御率2.38というまずまずの成績をあげたため、開幕メジャー入り。それだけでも快挙なのに、4月3日の初登板以来、ロングリリーフで大活躍。4月26日のWソックス戦で失点するまで7試合12.2イニング無失点の快投を見せてトレンブリー監督を喜ばせた。一級品のシンカーとスライダーがあるため右打者には元々強いが、好調の原因はチェンジアップの制球がよくなり、左打者にも通用するようになったことが大きいようだ。これだけの逸材がタイガースのマイナーに埋もれていたのは、2005年にトミー・ジョン手術を受け、そのダメージが昨季まで消えなかったためだ。バランスの悪い投球フォームのため、そのうち制球に苦しむ場面があろうが、好調時の実力は証明済みなので、オリオールズはこんな逸材をただ同然で手に入れたのだから、スランプになってもメジャーのロースターから外さず(8月末までにロースターから外すと元のチームに送り返す決まりになっている)、スランプ時はDL入りさせて使い続けるだろう。

<ファイブツール評価:5点満点>球威4 制球2 緩急2 守備牽制3 度胸3
<将来性:10点満点>★★★★★

ジム・ジョンソン Jim Johnson
■195センチ 104キロ 右投右打
■ポジション:ミドルリリーフ
■生年月日:1983年6月27日
■メジャー昇格:2006年7月27日
■出身地:ニューヨーク州
■出身校:エンディコット高
■ドラフト:2001年・オリオールズ・5巡目
■速球のスピード:150キロ前後(ツーシーム主体)
■ベストピッチ:カーブ
ローテ定着が期待される右の本格派

<プロフィル>
今季ブレイクする可能性が出てきた右のパワーピッチャー。一昨年、昨年と2年続けてメジャーに上がったが、いずれも上がった最初のゲームで打ち込まれて即マイナーに送り返されていた。今季はロングリリーフ要員として開幕をメジャーで迎え、初登板から絶好調。4月は6試合に登板して13イニング無失点の好調ぶり。マイナーでは先発で投げていた投手なので、トレンブリー監督はローテーションにあきが出来次第、先発で試す意向だ。好調の原因は140キロ代中頃だった速球のスピードが150キロ前後にアップ。制球もよくなったため、最大の武器である垂直に落ちるカーブの威力が倍増したことだ。リリーフでは制球も見違えるようによくなっているが、これが先発に回っても続くようならば、ローテーション定着も夢ではない。

<ファイブツール評価:5点満点>球威4 制球3 緩急4 守備牽制2 度胸3
<将来性:10点満点>★★★★★★

ソーシャルブックマークへ投稿(ソーシャルブックマークとは はてなブックマークに追加 Buzzurlにブックマーク

コメント (0)

コメントはまだありません。



トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。