30球団ルーキー・ウオッチング

第5回:ツインズ


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/06/27 12:31

第5回はツインズです。ツインズは開幕当初からルーキーの活躍がチーム躍進の原動力になっていますが、今回はそのうちとくに活躍が著しいニック・ブラックバーン投手、グレン・パーキンス投手、カルロス・ゴメス中堅手を取り上げます。

<ミネソタ・ツインズ>

ニック・ブラックバーン Nick Blackburn
■193センチ 101キロ 右投右打
■ポジション:先発
■生年月日:1982年2月22日
■メジャー昇格:2007年9月3日
■出身地:オクラホマ州
■出身校:セミノール州立短大
■ドラフト:2001年、29巡目、ツインズ
■速球のスピード:140キロ台後半(ツーシーム)、150キロ前後(フォーシーム)、140キロ代中頃(カッター)
■持ち球と決め球:◎スライダー、◎ツーシーム、○フォーシーム、△カーブ、△チェンジアップ
■バージョン・アップしたカルロス・シルバ

<プロフィール>
抜群の制球力を誇る技巧派の成長株。看板になるような球種を持ち合わせていないため奪三振は少ないが、四球をめったに出さないのと、ランナーを出してから打たれ強い点が大きな長所で、ランナーを出しても最少失点に抑えて5、6回まで投げ切ることが多い。アマチュア時代はほとんど注目されない存在でドラフト29巡目という低い評価でプロ入り。マイナーでも2006年まではそれほど注目されていなかったが、それまで下半身強化の障害になっていた右ひざの故障がなくなり、それによって制球が安定し、かつ体重を絞ることが可能になり速球の威力も格段にアップした。ツーシームの沈む速球が主体で、奪三振が少ない打たせて取るタイプであるため、地元のファンは最低年俸で働く「レベルアップしたカルロス・シルバ」の出現をたいへん喜んでいる。しかし、好調時のピッチングを見ているとブラッド・ラドキーの一歩手前といった方がいいように思える。仮題はスタミナ切れをおこすこと。5、6回につかまるケースが減れば第2のラドキーになることも夢ではない。

<ファイブツール評価:5点満点>球威3 制球5 緩急2 守備牽制4 マウンド度胸4
<将来性:10点満点>★★★★★★★(7)

グレン・パーキンス Glen Perkins
■183センチ 90キロ 左投左打
■ポジション:先発投手
■生年月日:1983年3月2日
■メジャー昇格:2006年9月21日
■出身地:ミネソタ州
■出身校:ミネソタ大
■ドラフト:2004年・ツインズ・1巡目 
■速球のスピード:140キロ台中頃~後半(ツーシーム、フォーシーム)、140キロ台前半(カッター)
■持ち球と決め球:◎カーブ、◎カッター、○ツーシーム、○チェンジアップ、○スライダー

<プロフィール>
制球力が生命線の技巧派左腕。なで肩のずんぐりした体型から、コンパクトな投球フォームでこころもちカット軌道を描く速球と、多彩な変化球を投げ込んでくる。本来なら2007年にメジャーに定着していたはずだが、肩の筋肉をいためるアクシデントがあったため実現しなかった。今季も開幕メンバーに入ることが出来なかったが、5月中旬に昇格してからは抜群の制球力で安定したピッチングを見せており、ローテーションのただひとりの左腕として貴重な戦力になっている。打たせて取るタイプだがフライボール・ピッチャーであるため、制球が甘くなると途端にスタンドに運ばれるケースが多くなるのが泣き所だ。ツインシティの一つセントポール出身でミネソタ大で活躍したあとツインズに入ったため地元では大変な人気者だ。速球が普通に投げてもカット軌道を描くためサウスポーながら左打者より右打者に強い。

<ファイブツール評価:5点満点>球威2 制球4 緩急3 守備牽制3 マウンド度胸4
<将来性:10点満点>★★★★★★(6)

カルロス・ゴメス Carlos Gomez
■193センチ 88キロ 右投右打
■ポジション:中堅手
■生年月日:1985年12月4日
■メジャー昇格:2007年5月13日
■出身地:ドミニカ
■出身校:不詳
■ドラフト:2002年、ドラフト外、メッツ
ヴァーノン・ウェルズ級の素質を備えた将来の看板選手

<プロフィール>
ツインズがヨハン・サンタナとの交換トレードでメッツから獲得したファイブツールを兼ね備えた逸材。今季は開幕から「1番・センター」で起用され、攻守に並みの素材ではないところを見せている。打の方では、まだメジャーの投手の緩い変化球が苦手で、速球を打ったときは3割を超す打率だが、チェンジアップ、スライダー、カーブには軒並み2割2分から3分台の打率になっている。とくに追い込まれると外側の変化球に簡単に引っかかる傾向があるが、ゲームに出続けるうちに対応力を身につけており、今後が楽しみなレベルになってきた。足の方も盗塁王を狙えるレベルだが、まだモーションをうまく盗めないため成功率は6月20日現在7割程度だが、経験を積めば80%以上の成功率で50盗塁以上をコンスタントに記録する選手になるだろう。守備面ではすでに前任者のトーリィ・ハンターに優るとも劣らないレベルだ。現在はトップバッターだが、変化球打ちがうまくなれば、ゴールドグラブと盗塁王争いの常連となる3番打者に成長するだろう。サンタナを出してこの逸材を取ったトレードは5年後、GMの大英断として賞賛されることになりそうだ。
<ファイブツール評価:5点満点>ミート3 パワー4 走塁5 守備5 肩5
<将来性:10点満点>★★★★★★★★★(9)

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