30球団ルーキー・ウオッチング

チェースフィールド(アリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/08/11 20:37

◆球場データ

所在地:アリゾナ州フェニックス
オープン:1998年3月31日
球場名の変遷:開場から05年までは「バンクワン・ボールパーク」。06年から現在の名称に
球場様式:開閉式の天然芝球場(屋根が開閉式になっている天然芝の球場はこの球場が第1号) 
球場のタイプ:典型的なヒッターズパーク
<ホームからの距離>

 

フェアテリトリーの面積:1万500平方メートル(11万3000平方フィート)
ファウルテリトリーの広さ:やや狭い
収容人員:4万9033人
芝:天然芝-ブルズアイという種類のバミューダ芝を主体に、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアル・ライグラスをブレンドした芝を使用
芝の長さ:不詳(夏場はほとんどインドアでのゲームになるので芝が弱くなりシーズン終盤には外野の芝生に凹凸ができる)
ダグアウト:ホームチーム三塁側、ビジター一塁側
外野フェンスの高さ:レフトポール際、ライトポール際-2・6~3・0メートル(8・6~10フィート)、レフト~左中間、ライト~右中間-2・3メートル(7・6フィート)、センター7・6メートル(25フィート)
<インドアのゲーム>
5月中旬から9月にかけては猛暑のため、大半のゲームが屋根を閉め切りインドアで行なわれる。例年ホームゲームの半数くらいがインドアで行なわれる
<屋根が閉まっているときの天井の高さ>
54・9~61メートル(180~200フィート)
<自然条件の特異性>
(1)高温で乾燥した日が続く砂漠気候のためオープンエアで行なわれるゲームはたいへんボールが飛ぶ
(2)標高330メートルの地点に位置しているため、その要因だけで平地よりフライが1・5~2メートル伸びる(推定)
<形の特徴>
(1)外野が広い
(2)センターと左中間・右中間が深いが、ボールが飛ぶわりに両翼は浅い
(3)両翼ポール際のフェンスがトリッキーなアングルになっている

◆有利なタイプ・不利なタイプ

(◎=とくに有利、○=有利、△=不利、▲とくに不利)
<有利なタイプ>
◎守備範囲の広いセンター(スティーブ・フィンリー)要因:深いセンター
○プルヒッター(エリック・バーンズ、06年目でのルイス・ゴンザレス)要因:オープンドアのゲームではホームランが出やすくなる
○ラインドライブヒッター(チャド・トレイシー、オーランド・ハドソン)要因:外野が深く守るため内野の頭を越すヒットが出やすくなる
<不利にならないタイプ>
□グラウンドボール・ピッチャー(ブランドン・ウェッブ)要因:長打のリスクが減る
□三振を取れる投手(ランディ・ジョンソン、ホアン・クルーズ)要因:単打、長打のリスクが減る
<不利になるタイプ>
▲フライボール・ピッチャー(ダグ・デイヴィス、ホセ・バルベルデ、03年までのカート・シリング)要因:オープンエアのゲームではフライの飛距離が出る
△肩の弱い外野手(ルイス・ゴンザレス)要因:広い外野

◆データが示す球場傾向

チェース・フィールドにおけるここ3年間の打撃データ(04~06年、大リーグ30球場の平均値との比較。例:得点+7%は得点が全30球場の平均より7%多いことを意味します)
04年  得点+7%  本塁打+29% 安打+5%  二塁打+12%
05年  得点+8%  本塁打+5%  安打+4%  二塁打+7%
06年  得点+14% 本塁打+34% 安打+10% 二塁打+10%
(ESPN com. MLB-ballpark factorの数字をもとに作成)
データから読み取れること
(1)本塁打がたいへん出やすい
(2)安打、二塁打も出やすい打者にきわめて有利な球場

◆ホームチームの野球スタイル

ダイヤモンドバックスの野球スタイル:ピッチャーの補強に重点を置いた守りの野球
今季は年俸総額の3分の2が投手に支払われている

◆チェース・フィールドにまつわるエピソード

俺が投げるときは屋根を閉めてくれと要求したカート・シリング
オープンエアでゲームを行なうときチェース・フィールドは、並みのパワーのバッターでも簡単にホームランが出る球場になるので、フライボール・ピッチャーにはたいへん不利になる。その最大の被害者だったのがカート・シリングだった。01年にシリングは、22勝6敗(防御率2・98)という数字を残しているが、サイ・ヤング賞はもう1人のエース、ランディ・ジョンソンに持っていかれている。ジョンソンは21勝6敗で勝ち星は1つ少ないものの、防御率が2・49という抜群にいい数字だった。防御率で0・5差がついたのはシリングがホームゲームで24本も一発を浴びているためだ。そこまで被本塁打が多くなったのは、オープンエアで行なわれることの多い5月までのゲームで2、3度一発を浴びるケースが多かったからだ。02年に入っても同じ傾向が続いたためシリングは球団に「俺が先発するときは屋根を閉めて欲しい」と申し入れた。しかし、これは、なるべくならオープンエアでゲームを見たいファンの反発を買い「エースのわがまま」と批判された。これでは、さしものシリングも引き下がらざるを得ず、要求は通らなかった。

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コメント (2)

keiさん

keiさん (0)

2007/08/12 20:29

なんだか投手にかわいそうな球場のようですが、そんな中であれだけの成績を残しているブランドン・ウェッブというのは、本当にすごい投手なんですね。

友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/08/13 09:06

keiさんは、ベダードといい、ウェッブといい、いいところに目をつけています。実力的にはこれにジェフ・フランシスとヨハン・サンタナ、ジェイク・ピーヴィ、ダン・へイレン、ジョン・ラッキー、オズウォルト、ハラデー、ベケット、ペニーあたりが今の大リーグベスト10じゃ、ないでしょうか。
 ウェッブはこれまで、味方の少ない得点援護、足を引っ張り続ける下手な内野陣(ハドソン以外)、ホームランがやけに出る球場、という3重苦の中でよく投げてきたと思います。今季はその苦労が報われ、プレーオフで快投が見られそうですね。あの落差を自在に変えられる高速シンカー(スプリッターの握りでシュートひねりを加えている速球)で、認知度がますんじゃないでしょうか。メディアでは前から実力はナンバーワンと認められていたんで、昨年サイ・ヤングをもたったんでしょう。(トモくん)



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