30球団ルーキー・ウオッチング

ドジャースタジアム(ロサンゼルス・ドジャースの本拠地)


友成那智さん

友成那智さん (0)

2007/08/17 12:25

◆球場データ

所在地:ロサンゼルスのダウンタウンに程近い高台
オープン:1962年4月10日
球場様式:オープンエアの天然芝球場
球場のタイプ:ピッチャーズパーク
<ホームからの距離>


<フェアテリトリーの面積>
1万500平方メートル(11万3000平方フィート)
<ファウルテリトリーの広さ>
以前はかなり広かったが改装で平均レベルに

収容人員:5万6000人
芝:天然芝-バミューダ芝を主体にブレンドした暑さと乾燥に強い芝を使用
芝の長さ:平均レベル
ダグアウト:ホームチーム三塁側、ビジター一塁側(一塁側は夕方強い西日が差すため)外野フェンスの高さ:2・4メートル(8フィート)、両翼のポール付近(ブルペンまで)のみ1・1~1・2メートル(3・5~4フィート)
<自然条件の特異性>
(1)砂漠気候のためシーズン中はほとんど雨が降らない
(2)夏場は強い日差しでグラウンドが固くなりボールが高くはねる
(3)海に近いためデーゲームはボールが飛ぶが、夕方以降は湿気を含んだ風が吹きボールが飛ばなくなる
<形の特徴>
外野が広い

◆有利なタイプ・不利なタイプ

(◎=とくに有利、○=有利、△=不利、▲とくに不利)
<有利なタイプ>
◎フライボールピッチャー(ジョナサン・ブロクストン、エリック・ガニエ、野茂英雄、石井一久)要因:広い外野、ナイトゲームでは打球の飛距離が出ない
○守備範囲の広いセンター(ホアン・ピエール、ケニー・ロフトン、デーブ・ロバーツ)要因:広い外野
○スモールボールに適したタイプの選手(ラファエル・ファカール、03年までのデーブ・ロバーツ)要因:広い球場、ゴロが弾むグラウンド
○新人投手-要因:失投が本塁打になりにくい
○グラウンドボールヒッター(ラファエル・ファカール、ホアン・ピエール)要因:ゴロが弾むグラウンド
<不利なタイプ>
△パワーが衰えてきたフライボールヒッター(ルイス・ゴンザレス、ジェフ・ケント)要因:広い外野、ナイトゲームでは打球の飛距離が出ない
△守備範囲の狭い外野手(ルイス・ゴンザレス)要因:広い外野

◆データが示す球場傾向

ドジャースタジアムにおけるここ4年間の打撃データ(03~06年、大リーグ全30球場の平均値との比較。例:得点-9%は得点が平均値より9%少ないことを意味します)
03年  得点-14% 本塁打+26  安打―11% 二塁打-15%
04年  得点-9%  本塁打+2%  安打-4%  二塁打-24%
05年  得点-10% 本塁打+5%  安打-10% 二塁打-2%
06年  得点+5%  本塁打+19% 安打+2%  二塁打+2%
(ESPN com. MLB-ballpark factorの数字をもとに作成)
データから読み取れること
(1)ホームランが比較的出やすい(これはドジャースが豊富な資金力で強打者を集めているため)
(2)安打、二塁打が出にくく、得点が入りにくい

◆ホームチームの野球スタイル

ドジャースの野球スタイル:球場が広いため、それに合わせて投手力と機動力で勝つ野球が伝統になっているが、最近はその傾向が薄れ、エンゼルスがドジャース野球の伝統を受け継いでいる感がある

◆ドジャースタジアムにまつわるエピソード

(1)ドジャースタジアムのヒーロー=野茂英雄
我々日本の大リーグファンにとって、ドジャースタジアムと聞いてすぐ連想するのはドジャーブルーのユニホーム姿で投げる野茂英雄ではないだろうか。95年にメジャー・デビューを果たした野茂は98年6月にメッツにトレードで移籍するが、その後、メッツ、ブルワーズ、タイガース、レッドソックスで投げたあと、02年にドジャースに復帰して3シーズン投げているので、計6シーズン半ドジャースで投げている。野茂はフォーシームの速球とカウントを稼ぐフォーク(アメリカ流にいうとスプリッター)でカウントを稼いで、フォークボールを決め球に使うことが多い典型的なフライボールピッチャー。それだけに広いドジャースタジアムでは好投することが多く、通算成績で見ると、ドジャースタジアムでは防御率が3・51と抜群にいいのに対し、ドジャースタジアム以外の球場では4・51というあまりぱっとしない数字になっている。

2度にわたってドジャースタジアムのヒーローになった野茂は昨年6月にトミー・ジョン手術(ヒジの腱の移植手術)を受け、現在は来季のメジャー復帰に向けリハビリ中と聞く。70年代にドジャースで左のエースとして活躍したトミー・ジョンは74年のシーズン終盤、ヒジの腱を痛めて投げられなくなるが、フランク・ジョーブ博士のすすめで74年9月にヒジの腱の移植手術を受け76年に奇跡の復帰を果たす。復帰しただけでなくジョンは以前より球威が増し77年、79年、80年には20勝以上をマークする活躍を見せ、46歳まで投げている。同じ手術を受けた野茂英雄が、第2のトミー・ジョンになる可能性は大いにある。復活して三たびドジャースタジアムのマウンドに立ち、トルネード投法からフォークボールを繰り出す姿をぜひ見たいものである。

(2)ドジャースタジアムとの相性が抜群によかった石井一久
野茂英雄以上にドジャースタジアムと相性がよかったのが石井一久だ。石井は02年から04年まで3シーズン、ドジャースで投げたあと、05年のシーズン前にメッツにトレードで移籍しているが、大リーグでの4年間の成績を見ると、フライボールピッチャーということもあって、ドジャースタジアムとは相性がよく、ドジャースタジアムでの防御率は3・77と素晴らしい数字になっている。それに対しドジャースタジアム以外の球場では打ち込まれることが多く、4・94という冴えない数字だった。

(3)35歳でメジャー志願。1年目でドジャースのクローザーにのし上がった斎藤隆
大リーグ入りを志願して、誰もが予想しない活躍を見せているのが斎藤隆だ。斎藤が昨年マイナー契約でドジャース入りしたとたん、目ざましい活躍を見せるようになったのは、球場要因ではなくストライクゾーンが変わったことが大きい。スライダーが武器である斎藤にとって右打者に対するストライクゾーンが外側にボール1個半広がることは、とてつもないメリットとなり、昨シーズンは右打者に対する被打率が1割2分9厘という驚異的な数字だった(対左打者は2割2分9厘)。これはメジャーで断トツ1位の数字だったが、この「右打者キラー」ぶりは今季も続いており、8月10日現在の対右打者被打率は1割3分2厘と昨年とほぼ同じ数字になっている。驚くのは右打者に対してはヒットを許さないだけでなく、半分近いアウトを三振で奪っていることだ。

ソーシャルブックマークへ投稿(ソーシャルブックマークとは はてなブックマークに追加 Buzzurlにブックマーク

コメント (0)

コメントはまだありません。



トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。