30球団ルーキー・ウオッチング

第7回:エンゼルス&マリナーズ


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/10/15 15:37

第7回はエンゼルスとマリナーズです。エンゼルスはリリーフで大活躍のホセ・アルレドンド。マリナーズはミドルリリーフのシザー・ヒメネスとファーストのブライアン・ラヘアを取り上げます。

<エンゼルス>

ホセ・アルレドンド Jose Arredondo
■183センチ 79キロ 右投右打
■ポジション:セットアップ
■生年月日:1984年3月30日
■メジャー昇格:2008年5月4日
■出身地:ドミニカ
■出身校:アヴァ・ホセファ・プエロ高校
■ドラフト:2002年、ドラフト外、エンゼルス
■速球のスピード 150キロ台前半~中頃(フォーシーム主体)
■持ち球と決め球 ◎フォーシームの速球、◎スプリッター、○スライダー
威力満点のスプリッターを武器にする「第2のK-ROD」

<プロフィール>
昨年彗星の如く登場した将来のクローザー候補。特徴はK-RODに共通点が多いこと。威力満点の快速球と、三振を狙って取れる必殺変化球がある点、細身で全身バネのような体をしている点、投げ込む際に体が大きく一塁側に倒れ込む点などは、そっくりだ。ピッチングはオーバーハンドから投げ下ろす時速151~156キロの速球とスプリッターが主体で、左打者に対しては、ほとんどこのコンビネーションだけで投げ、右打者には、これに時折スライダーを交える。速球はスピードがあるだけでなく、ナチュラルシュートしながら浮き上がる軌道を描く一球品。スプリッターも時速140~142キロのスピードがあり、しかも、打者の手元でよく落ちる。左打者に抜群なのは、このスプリッターがあるためだ。今どき珍しい、全投球の2割がスプリッターという投手だが、まだヒジを痛めていないのは、元々が遊撃手で、04年のシーズン終盤に投手に転向した異色の経歴の持ち主だからだ。本来なら07年にメジャーにあがっているべき実力の持ち主だが、メジャー昇格が今年にずれ込む事になったのは、2Aでクローザーをしていた07年6月にチームメートのカーティス・プライドとロッカーで殴り合いのケンカをして、1Aに送り返されたためだ。

<ファイブツール評価:5点満点>球威5 制球3 緩急3 守備牽制5 マウンド度胸3
<将来性:10点満点>★★★★★★★★(8)

<マリナーズ>

シザー・ヒメネス Cesar Jimenez
■180センチ 97キロ 左投左打
■ポジション:ミドルリリーフ
■生年月日:198411月12日
■メジャー昇格:2006年9月11日
■出身地:ベネズエラ
■出身校:クレアシオン・カンタラーナ高中退
■ドラフト:2001年、ドラフト外、マリナーズ
■速球のスピード 140キロ台中頃(カッター軌道の速球)
■持ち球と決め球 ◎チェンジアップ ○カッター軌道の速球 ○スライダー ○カーブ
左打者にまったく通用しないサウスポー

<プロフィール>
ミドルリリーフでよく登板している技巧派左腕。対左打者の被打率が3割3分3厘という数字が示すように、左腕なのに左打者を大の苦手にしている半面、右打者にはたいへん相性がいい(対右打者の被打率は1割7分6厘)。これは、右打者に対しては自然にカット軌道を描く速球と、大きくシュートしながら沈むチェンジアップが抜群の効果をあげる一方で、カーブ、スライダーのグレードが落ちるため、左打者には有効なボールがないのが原因。それでも、メジャーで何とか通用するようになったのは、昇格した2006年に比べ、制球がよくなり速球、変化球とも低目に集められるようになったことが大きい。そのため一発を食うケースが大幅に減り、四球も以前ほど出さなくなった。メジャーに06年9月に初昇格したあと、2年近くブランクがあったのは、06年のシーズン終了後もベネズエラのウィンターリーグで張り切って投げていたため、左ヒジの疲労骨折で07年のシーズン前半を棒に振ったためだ。

<ファイブツール評価:5点満点>球威2 制球3 緩急4 守備牽制3 マウンド度胸2
<将来性:10点満点>★★★★(4)

ブライアン・ラヘア Bryan LaHair
■195センチ 99キロ 右投左打
■ポジション:一塁手
■生年月日:1982年11月5日
■メジャー昇格:2008年7月8日
■出身地:フロリダ州
■出身校:セントピーターズバーグ・コミュニティ短大
■ドラフト:2002年、39巡目、マリナーズ
左投手を打てるようになればメジャー定着も

<プロフィール>
ファーストのレギュラーに成長することを期待されている期待のプレーヤー。打者としては、コンパクトなスイングで広角にライナーを弾き返すタイプで、順調に成長すれば本塁打は10本前後でも二塁打を量産する打者になる可能性を秘めている。課題は左投手を極端に苦手にしていること。メジャーでの対左投手打率は9分1厘というヒドさだが、07年も3Aで対左投手打率は2割そこそこの数字しか出していないので、かなり重症な状態が続いている。これを克服するには容易ではないように見える。しかも、守備、走塁も平均以下のレベルなので、現実的に考えれば、控えの一塁手兼右投手用の代打要員として生き残っていくタイプのように見える。しかし、ドラフト39巡目指名という低い評価から這い上がって来た努力家なので、地道に努力を重ねてラウル・イバニェスのような好打者になる可能性は残されている。

<ファイブツール評価:5点満点>ミート3 パワー3 走塁2 守備2 肩3
<将来性:10点満点>★★★★★(5)

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