30球団ルーキー・ウオッチング

第11回:ナショナルズ&カブス&ブルワーズ


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/10/17 10:50

第11回はナショナルズ、カブス、ブルワーズです。ナショナルズは左のエースになった感のあるジョン・レナン、カブスは中継ぎで大活躍のジェフ・サマージャ、ブルワーズは中継ぎのミッチ・ステッターを取り上げます。

<ナショナルズ>

ジョン・レナン John Lannan
■193センチ 101キロ 左投左打
■ポジション:先発
■生年月日:1984年9月27日
■メジャー昇格:2007年7月26日
■出身地:ニューヨーク州
■出身校:シエナ大
■ドラフト:2005年、11巡目 ナショナルズ
■速球のスピード 130キロ台中頃~140キロ前後(シンカー、カッター)
■持ち球と決め球 ◎カーブ ◎チェンジアップ ○シンカー ○カッター、○スライダー
頭脳的なピッチングを繰り広げる技巧派の成長株

<プロフィール>
31回の先発のうちQSが21回もあるメジャーの新人先発投手ではもっとも安定感のあるピッチングを見せているサウスポー。それでいて9勝14敗と大きく黒星が先行したのは、RS(ランサポート=先発1試合あたりの得点援護)が3・86しかなく、好投しても見殺しにされるケースが多かったため。ピッチングは137~143キロのムービング・ファストボールとカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーションで、速球はシンカー軌道、カット軌道、シュート軌道のボールを混ぜ合わせて投げている。このムービング・ファストボールが投球全体の55%くらいで、カーブ、チェンジアップ、スライダーが各15%の比率だ。組み立ては右打者に対しては速球とチェンジアップ、カーブの組み立て、左打者に対しては速球5割、ブレイキングボール(カーブ、スライダー)5割くらいの比率で投げている。得点圏にランナーがいる場面で打たれ強いのは、カウントが悪くなっても、カーブやチェンジアップでストライクを取れることが大きい。注意力も新人らしからぬレベルで、二塁のランナーにサインを読まれていると感じると、グラブの隙間からランナーにチェンジアップの握りを見せておいて、投球モーションの入る瞬間スライダーに握り変えて投げる、といった細かい芸を簡単にやってのける。将来はジェイミー・モイヤーのような一筋縄ではいかないサウスポーになるかもしれない。

<ファイブツール評価:5点満点>球威2 制球4 緩急5 守備牽制3 マウンド度胸4
<将来性:10点満点>★★★★★★★(7)

<カブス>

ジェフ・サマージャ Jeff Samardzija
■195センチ 99キロ 右投右打
■ポジション:ミドルリリーフ
■生年月日:1985年1月23日
■メジャー昇格:2008年7月25日
■出身地:インディアナ州
■出身校:ノートルダム大
■ドラフト:2006年、5巡目 カブス
■速球のスピード 150キロ台前半(高速シンカー主体)
■持ち球と決め球 ◎高速シンカー ◎チェンジアップ ○スライダー
抜群の身体能力を備えたクローザー候補

<プロフィール>
大学時代はフットボールの方で注目されていた投手。06年に25万ドルでカブスに入団。すぐ1Aでキャリアをスタートさせたが、フットボールシーズンの開幕とともにノートルダム大に戻ってワイドレシーバーとして大活躍。チームのシュガーボウル進出の立役者になった。それによりNFLのチームからドラフトで指名されるのは確実な情勢になったため、カブスは07年1月新たに総額1000万ドルの5年契約を交わしてNFL入りを阻止している。それだけ期待が高かったわけだが、その後の成長は期待を上回るもので、昨年今年7月に早くもメジャー昇格を果たし、その後、疲れの見え始めたカブス・ブルペンの救世主になる見事な働きを見せた。ピッチングはスリークォーターから投げ込むナチュラル・シュートする豪速球とサークルチェンジのコンビネーションが主体で、これにスライダーを時折交えるのが基本形。早ければ来季にも、クローザーとして使われることになるだろう。カルロス・マーモルより制球力があるので、四球から大量失点するリスクと一発を食うリスクが低い点がクローザー向きだ。

<ファイブツール評価:5点満点>球威5 制球3 緩急3 守備牽制3 マウンド度胸3
<将来性:10点満点>★★★★★★★★(8)

<ブルワーズ>

ミッチ・ステッター Mitch Stetter
■195センチ 99キロ 左投左打
■ポジション:ミドルリリーフ
■生年月日:1981年1月16日
■メジャー昇格:2008年4月17日
■出身地:インディアナ州
■出身校:インディアナ州立大
■ドラフト:2003年、16巡目 ブルワーズ
■速球のスピード 130キロ台後半(シンカー、カッター主体)
■持ち球と決め球 ◎スライダー ○チェンジアップ ○スライダー ○カッター ○カーブ
変幻自在の投球がウリ

<プロフィール>
今季シャウスに次ぐ2人目の変則サウスポーとして使われている遅咲きの投手。ピッチングの最大の特徴は、右打者に対しては基本的にスリークォーターのアングルから、左打者にはサイドハンドから投げ込んでくるが、ずっとそのアングルから投げ続けるのではなく、打者のタイプや投げる球種によってリリースポイントを変えてくるので、打者は幻惑されやすい。速球はスピードこそ140キロに届かないが、左打者に対してはマイク・マイヤーズのように、プレート番のいちばん一塁寄りに立って真横から投げてくるので打者は時速表示よりずっと速く感じるようだ。右打者に対してはカット軌道とシンカー軌道のボールを投げ分けてくる。アウトピッチはスライダー。これをアングルや握りを変えて投げてくるので実質的に3、4種類のスライダーを投げているように見える。ただし、リリースポイントがめまぐるしく変わるので与四球率が高いのが泣きどころだ。

<ファイブツール評価:5点満点>球威3 制球2 緩急3 守備牽制4 マウンド度胸4
<将来性:10点満点>★★★★★(5)

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