30球団ルーキー・ウオッチング

最終回:パドレス&ドジャース&ジャイアンツ


友成那智さん

友成那智さん (0)

2008/10/20 10:45

最終回はパドレス、ドジャース、ジャイアンツの一押しルーキーです。パドレスはキャッチャーのニック・ハンドリー、ドジャースは先発のクレイトン・カーショウ、ジャイアンツはセカンドのエマニュエル・バーリスを取り上げます。

<パドレス>

ニック・ハンドリー Nick Hundley
■185センチ 95キロ 右投右打
■ポジション:キャッチャー
■生年月日:1983年9月8日
■メジャー昇格:2008年7月4日
■出身地:オレゴン州
■出身校:アリゾナ大
■ドラフト:2005年、2巡目 パドレス
リード面、打撃面で課題が多い捕手

<プロフィール>
7月4日にメジャー昇格を果たしたパドレスが大きな期待を寄せるキャッチャー。昇格後は強肩と長打力を買われて50試合にスタメン出場しているが、これはバーレットの故障、バードの打撃不振と弱肩、一歩先にメジャー入りしたルーク・カーリンの貧打と、ライバルがそろって討ち死に状態だったことによるもので、ハンドリーが活躍したからではない。ウリは盗塁阻止率が25%でメジャーの平均レベルであること。バーレットとバードが極端な弱肩なので、これはチームにとって貴重だ。長打力もキャッチャーとしてはかなりのレベルで、バーレットと遜色のないレベルだ。課題はリード面と早打ちで出塁率が低いこと。姓がハンドリーなのでキャッチャー一家の出身と思われがちだが、まったくの無関係。父はカレッジ・フットボールの指導者だ。

<ファイブツール評価:5点満点>ミート2 長打力4 キャッチング3 リード2 盗塁阻止3
<将来性:10点満点>★★★★(4)

<ドジャース>

クレイトン・カーショウ Clayton Kershaw
■191センチ 95キロ 左投左打
■ポジション:先発
■生年月日:1988年3月19日
■メジャー昇格:2008年5月25日
■出身地:テキサス州
■出身校:ハイランドパーク高
■ドラフト:2006年、1巡目 ドジャース
■速球のスピード 150キロ台前半~中頃(フォーシーム主体)
■持ち球と決め球 ◎フォーシーム ◎カーブ ○スライダー ○チェンジアップ
エースへの道を歩み始めたコーファックス2世

<プロフィール>
まだ20歳なのに、早くも将来のエースであることを感じさせるパワフルなピッチングを見せているサウスポー。高校時代から将来を嘱望されていた投手で、5月末にドラフトからわずか2年でメジャー入りしている。ピッチングは時速150~156キロの、浮き上がる軌道の快速球とタテに大きく変化するカーブのコンビネーションが基本。左打者に対しては、この2つだけで投げることが多いが、右打者に対しては時折チェンジアップとスライダーを交える。アウトピッチはカーブで、一度打者の目線より高く上がってから、鋭く落下する軌道を描くので、追い込まれてからこれを投げられると、わかっていても空振りしてしまう打者が多い。この快速球と魔球レベルのカーブで居並ぶ打者を次々に三振に切って取る様は、50年代から60年代にかけて大エースとして君臨したサンディ・コーファックスによく似ているため早くも「コーファックス2世」という形容が使われだしている。ドジャースは若いカーショウの肩、肘への負担を考えて、球数を投げさせないよう細心の注意を払っており、9月25日現在の平均球数は88球。

<ファイブツール評価:5点満点>球威5 制球3 緩急5 守備牽制3 マウンド度胸4
<将来性:10点満点>★★★★★★★★★(9)

<ジャイアンツ>

エマニュエル・バーリス Emmanuel Burriss
■183センチ 77キロ 右投両打
■ポジション:セカンド、ショート
■生年月日:1985年1月17日
■メジャー昇格:2008年4月20日
■出身地:ワシントンDC
■出身校:ケント州立大
■ドラフト:2006年、1巡目補完指名 ジャイアンツ
30盗塁以上期待できる足がウリ

<プロフィール>
スピード出世でセカンドのレギュラーに定着した守備と足がウリの内野手。昨年は1Aでプレーしていたが、今季は3Aで14試合に出ただけで4月20日にメジャー昇格を果たし、その後、7月までは主に故障がちなショート・ヴィスケルの控えで使われていたが、7月末にセカンドのダーラムがカブスに移籍したことに伴ない後釜に抜擢され、プロ入りからわずか2年足らずでメジャーのレギュラーに。パワーには欠けるが投手との駆け引きに長けていて、追い込まれてもファウルで逃げてなかなか三振しない上、塁に出れば出たで、足でプレッシャーをかけてくる。今季は7、8番で使われていたが、将来的には1番、ないし2番で使うと力を発揮するタイプだ。1Aでプレーした07年は68盗塁を記録しているので、メジャーの水に慣れれば、毎年30盗塁以上期待できる。課題はランナーがいる場面でのバッティング。ランナーがいない場面では、コースに逆らわずに外野に弾き返して3割5分4厘という素晴らしい数字だが、ランナーがいると、力んで持ち前の広角に弾き返す打撃が見られなくなる。そのため得点圏打率は1割7分8厘という低さだ。

<ファイブツール評価:5点満点>ミート4 長打力1 守備3 走塁4 肩3
<将来性:10点満点>★★★★★★(6)

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