アラーの国のフットボール

ついに足元から火の手?どうするハンド・アジア連盟会長


海島健さん

海島健さん (2)

2008/02/04 17:03

 まもなくW杯アジア3次予選が始まるが、前々回にお伝えしたハンドボールの続報をお伝えしたい。「アラーの国のハンドボールその2」ということでご了承をいただきたい。もちろん、このコラムは中東のサッカーをお伝えするものだから、いかに話題になっているからといって「アラーの国の冷凍ギョーザ」までは脱線しませんのでご心配なく。

 さて、どこまでも強気な姿勢を崩さないアジア・ハンドボール連盟(AHF)のシェイク・アハマド・アル・ファハッド会長だが、クウェートの新聞には弱気な論調やアハマド会長を支持しない内容の書き込みもみられるようになってきた。

 日本では大変な盛り上がりだった再予選(1月29、30日)の直後の2月2日の『アル・アズラック・ドットコム』はまず、「AHFはこの戦いに負けるであろう。なぜなら、(IHFが日韓の抗議を聞き入れて再試合を認めたという)今までになかったケースであり、(徹底抗戦は)非常に危険だ。また、今回の問題がアハマド会長とIHF会長のムスタファ氏(エジプト人)との個人的な問題にすりかわりつつあるのもよくない」と述べている。

 続いて「再予選に参加したら処分する」とした件について「日本と韓国を処罰してどうするのか?」と問いかけ、「イランでのW杯予選から日本と韓国を締め出して大会を強行した場合、この大会の勝者にW杯の出場権を与えることをIHFは認めないであろう」と悲観的な見通しを示し「IHFはアジアのために別の大会を主催して、アジア代表を決めるであろう」と予測している。

 確かに、日韓をこの大会から除外して行うとなると、アジアの参加各国の間でも「勝っても出場権を得られないかもしれない」という危惧をいだきつつ戦わなければならなくなるだろうし、そうなると準備もなかなか本腰を入れにくいものになってくる。アジアの多くの国が、IHFとAHFのどちらの言うことを聞いたらいいのか迷っているのも事実だろう。


再予選の日本-韓国で、シュートを放つ日本のエース宮崎大輔(撮影・たえ見朱実)

 アハマド会長の強行姿勢とは反対に、「イランでの大会は日韓を含めた大会にし、IHF管理下のものとすべきだ」という冷静な意見がマスコミをはじめ庶民に間でも多くなっているように感じられる。

 同サイトの掲示板には日韓決戦の前後に、こんな書き込みがあった。

 「われわれは自殺したのだ」

 「日本と韓国を処罰するだって? この問題の解決法はあのAHF会長を替えることだ」

 中東諸国の間にもクウェートへのやり方を批判する声が強くなっていることを前々回に紹介したが、どうやらアハマド会長の足元のクウェートでも批判の声は広がっているようだ。

 そんな声を無視するかのようにアハマド会長はスイスのバーゼルで欧州ハンドボール連盟の役員と近々会談を持つことになっている。選挙でIHFの会長をどう選ぶかといったことが主な議題ではないかと報じられており、IHF現会長のムスタファ氏にもプレシャーをかけようということらしいが…。この最後まで諦めない勝利への執念が自国選手のプレーに生かせればいいのに…と思うのは私だけだろうか。

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コメント (2)

松屋圭祐@エヌスクさん

松屋圭祐@エヌスクさん (18)

2008/02/04 17:38

アジア・オリンピック評議会(OCA)の会長を務めるアハマド会長は
2016年の東京オリンピック不支持も示唆しているみたいですが、困ったもんです。

金で解決しないでもらいたいですね。

海島健さん

海島健さん (2)

2008/02/05 00:50

さすがに今回は追い詰められた感がつよいです。

今日のバーレーン紙も「我々は10年近く被害を受けてきた」でした。



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