08年センバツ密着レポート

村方友哉のスライダーは超高校級


小関順二さん

小関順二さん (9)

2008/03/23 00:53

 センバツ初日は静かに幕を開けた。駒大岩見沢の3、4番、小平将之(左翼手)、及川雄貴(遊撃手)、東北の左腕、萩野裕輔、北大津の4番、石川駿(二塁手)など前評判の高い選手は登場したが、プロを射程に入れて見た場合、物足りなさは否めなかった。そんな中であえて1人、ドラフト候補として名前を挙げるとすれば城北のエース、村方友哉(右右・178/74)だろう。ストレートのMAXは136キロと物足りず、軸足への体重の乗りが悪いので投げに行くとき前のめりになるなど、欠点はいくつでも挙げられる。しかし、村方のスライダーは数ある弱点を補って余りある魅力がある。縦変化のスライダーと言ってもピンとこない。真縦に落ち込んでくる、と言ったほうが表現としては正確である。1回から6回までに奪った三振は9個。このうちスライダーが結果球だったのは6個。まさに勝負球、決め球と呼ぶにふさわしい。
 ピッチング以外に目をやれば、バント処理などで見せるフィールディングもよかった。7回表、0死一塁の場面で鹿嶋勇太のバントを二塁に投げてセーフにしたが、このときの動きは十分に「高校生のトップレベル」と評価してもいいものだった。さらに0死一、二塁の場面では自らの二塁けん制球で鈴木雄也を殺し、ピンチを脱している。
 結果を言えば9回に連打を浴びて2点を失い、チームに勝利を呼び込むことはできなかった。これからの課題は始動で上げた左足が軸足の後ろに回り込むことによって生じる上体のねじりをなくすことだろう。これがなくなればストレートにもっとキレが生まれるし、内角へのコントロールもよくなるだろう。

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