小関順二さん (9)
2008/03/27 01:02
大会5日目で目立った選手は次の通りだ。天理高の1番・捕手の鈴木紳吾(右右・175/68)、慶応高キャプテンの山崎練(二塁手・右左・175/75)、沖縄尚学高のエース・東浜巨(右右・181/69)と4番・仲宗根一晟(右右・174/76)の計4人。彼らはどんな選手なのだろうか。 鈴木が記録したこの日の二塁送球のベストタイムは2・08秒(実戦)、もちろん及第点だ。さらにいいのがバッティング。僕は始動ポイントを早い順に1、2、3と設定しているが、メジャーの多くの選手は3のポイントで始動し、日本人選手は1、2の早さで始動するのが普通。しかし、鈴木は3に近いポイントで始動する。これは投手がこれから腕を振って投げようかというポイントである。つまり打者は余計なバットアクションをする時間的余裕がない。すなわち、軸ブレを誘う動きを排除できるということである。鈴木はこの一点だけ取っても普通の選手とは違う。 山崎は昨年夏からいい選手だと目をつけていた選手。バットを真横に寝かせて構える山崎は初めて見たが、これでヘッドが走れば問題はない。①右前打、②左前打、③右前打、④左前打、⑤二塁ゴロを見れば、広角に打ち分けていることがわかる。バットが寝ることでヘッドの出が遅れればレフト方向の打球が多くなるはずだが、この日は右方向の打球が3つあるので心配は無用のようだ。 東浜は最終回にストレートが144、145、147キロを記録した驚異のスタミナ男。また、一塁けん制で2人殺し、バント処理では1-6-3の併殺と、一塁走者を二塁で封殺するプレーを1つずつ記録している。ピッチングだけでも十分に堪能したが、ディフェンス面でも高い能力を見せられ、これからの試合がますます楽しみになった。あえて注文をつければ、始動時の体のひねりをやめてほしいことだ。体にねじれが生まれるから左肩が早く開き、体が前に乗り切らず、体重の後ろ残りが生まれるという悪循環。ボールが高く上ずるのはこの始動時の体のねじれが原因と断言してもいい。 仲宗根はフルスイングが魅力の強打者だ。打球の速さが明らかに他の選手とは違う。二塁手としては堅実なフィールディングや捕ってからの素早い送球への移行が目立ち、今大会を代表する二塁手と言ってもいいほど。強打の二塁手はプロを含めた日本球界全体でも数少ない稀少種なので、大事に育ててもらいたい。
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