|
2007/07/10 19:56
東野圭吾らしい、絶妙の描写力は健在。ミステリーとしても、やはり一級品と言えるだろう。新作「夜明けの街で」は読者を一気に引き込む力を持っている。 ただ、望んでいた満足感とは異なった読後感だった。ズバリ、テーマが俗っぽすぎた。同じ部に配属された派遣社員との不倫、家庭崩壊への恐怖感、甘い蜜への憧憬。これに殺人事件がからむのだが、東野の計算され尽した表現力をもってしても、上品でない点ばかりが目に付く。 もっとも、世俗的なモチーフを引っ張りきり、さらに読者に「恋」「失恋」などの忘れていた? 感覚を苦々しく思い出させる筆力には頭が下がる。「切なさ」などを書いたら群を抜く存在の筆者が挑戦した新境地は、十分に堪能できるものだった。
|
|
nakasanさん (11) |
2007/07/11 12:02
本のタイトルはサザンの歌詞にもありましたね。
|
トラックバックは受け付けていません。