或る野球観察人の、記録。

ドラゴンズ×ファイターズ、’07日本シリーズ展望。みたいなもの。 /野球


2007/10/27 18:04

大分とっちらかった挙句結論も何も無い文章なので、
「みたいなもの」
としています。

まずは、昨夜csプロ野球ニュース(日本シリーズ前夜祭スペシャル)を見ていて気になったこと。
キャスターの佐々木信也さんが10月24日付けの東京中日スポーツ(本文トップの写真)を見せながら、
「なんで(記者発表を)日本シリーズ終了まで待てなかったのか!?私は心の中でヒルマンに勝たすな!そういう気持ちが渦巻いているんですが、云々」
そう、仰っていました。
まぁ私も記者発表のタイミングに関しては同感(できれば、アジアシリーズ後が望ましい)ですし、(07/10/25付記事:越えてはいけない、一線。
「(日本シリーズに対する敬意が欠けている人間に)勝たすな」
そう仰りたいお気持ちも、わからなくはないのですが、実際は
「行動に対する好悪と、勝敗の帰趨は全く別問題」
ですので、やはり両者はわけて考えるべきかと。

気に入らないと思うことでその対象がどうにかなるのなら、この人なんかとっくに逝ってるはずです(2007-10-04付記事:悪運が強い、北海道日本ハムファイターズ球団社長・藤井純一。)。

あ、ちなみに上記一面の記事。
筆者も読みましたが、はっきり言って
「ドラゴンズの御用新聞であるトーチュウが、昨年の日本シリーズで惨敗したファイターズに対し、歪な形でその恨みを晴らしているだけ」
この程度の記事でした(だからこそ、先日の記事では引用~する価値すら無いので~しませんでした)。
たとえば、
ヒルマン監督、決戦前に米で就任会見 ロイヤルズ・ユニホーム着て有頂天(07年10月24日付:東京中日スポーツ)*1
>  日本の野球を持ち上げたヒルマン監督は、その経験をア・リーグ中地区で4年連続最下位と低迷するロイヤルズの再建につなげたいという。ただ、日本シリーズに関連するコメントは最後まで、なかった。日本ハムは大丈夫なのだろうか-。

> 日本シリーズに関連するコメントは最後まで、なかった。

カッコいい読点の、使い方ですね!
というのは、さておき。

あのですねぇ。
「ロイヤルズ(MLBの球団)の就任会見で、日本シリーズ(NPBの行事)に関連するコメントをしなければならない義務など、あるわけない」
でしょう。

それに。
> 日本ハムは大丈夫なのだろうか-。
とのことですが、
「今回の日本シリーズはダルビッシュを軸に、グリン、武田勝、スィーニー。展開によってはサプライズで左の八木、吉川の先発も考えたい」
もしもこのような発言をしたとして、それがなにか日ハムのためになるんでしょうか?

お宅の大将は、昨日の会見で、
「今回のシリーズのポイントは?」
そう訊かれて、
「それはここでは言えません」
こう答えていましたが、今日付けのトーチュウでは、
「ただ、日本シリーズのポイントに関するコメントは最後まで、なかった。オレ竜は大丈夫なのだろうか-。」
とは書いてなかったようですが、トーチュウは大丈夫なのでしょうか-?

署名記事でないのも、さもありなん。
こんなのに署名したら、
「私はバカです」
自らそう宣言しているようなものですから。
その程度の知恵は、はたらくようです。




なんか、シリーズに全然関係ない話ばかりですね。
そろそろ本題に入ります。


まず、何勝何敗かというのは個人的には全く興味が無い、言い換えれば、
「両軍の選手、監督、コーチが、どのような試合を魅せてくれるのか」
この点にのみ筆者の興味がありますので、勝敗予想はしないことにします。


「4-0のストレートで○○が勝利!(σ・∀・)σ@間違いなし!」
とか予想してしまうと、実際の試合を観ていても、
「××負けろっ!(#゚Д゚)9@全ては、オレの予想のために!」
とか思ってしまうので…(-.ー;)ぼそっ@観てて、全然楽しくないです…

で。
個人的に注目したいのは、
「選手個人個人の、シリーズに懸ける本気度」
これです。
といっても、
「この選手は一生懸命やってますね(*゚▽゚)b@目の輝きが違います」
とか書いてもなんの説得力も無いので、ここでは、
「筆者が生観戦してきた今季の試合を中心に、どの選手が一塁まで全力疾走していたか」
この視点から、
「試合に懸ける本気度が高い選手は、一体誰か?」
こちらを、探ってみたいと思います。

北海道日本ハムファイターズ:
普通は、
「どっちを先に書こうかな(?゚▽゚)」
とか迷うものなのですが、この件に関しては迷わずファイターズ。
というのも、筆者は今季生で、
05/15(火)E2-3F@東京D
05/16(水)E8-6F@東京D
05/17(木)E6-11F@東京D
06/01(金)F5-3Yb@ハマスタ
09/18(火)E0-2F@東京D
09/19(水)E0-6F@東京D
上記6試合(鎌ヶ谷その他での二軍戦、テレビ観戦を含めると20数試合)を観ていますが、ファイターズの試合を観ていて感じるのは、
「一塁まで全力疾走をする選手が、非常に多い」
この点。
いやー、本当に素晴らしいチームです。
この事実に比べれば、ヒルマン監督がアメリカまで行ってロイヤルズのユニホームを着て喜んでることなんか、取るに足らない問題ですよ(笑)。

たとえば、
1(中)森本
2(二)田中賢
3(DH)稲葉
4(一)セギノール
5(三)小谷野
6(右)工藤
7(捕)高橋信
8(左)金子洋
9(遊)金子誠
9/18のオーダー(上記)を例にとると、
森本選手(4.11秒:キャッチャー前バント~バントでも全力疾走!ヽ(゚▽゚*)ノ)
田中賢選手(3.75秒:ピッチャーゴロ~ピーゴロでも全力疾走!ヽ(゚▽゚*)ノ)
稲葉選手(4.00秒:セカンドゴロ*9/19~この時は怪我の影響でDH出場。完治時なら更に速い(*゚▽゚)b)
工藤選手(3.65秒:セカンドゴロ*9/19~走り打ちではあったが、このタイムは凄い!゚Д゚)
金子洋選手(4.25秒:サードゴロ~泳いだ分がタイムの早さにも反映されている=通常はもっと遅いタイムが出る~ものの、その姿勢良!(*゚▽゚)b)
上記五選手が、一塁まで全力疾走しています(その姿、いつも楽しませて頂いていますm(_ _)mこれからもよろしくお願い致します)。

また、上記の選手以外でも、
坪井選手(一度ファイターズにクビにされてから全力疾走度がアップ。給料も9千万から2千万に大幅ダウンで、完全にフロントの戦略勝ちか)
鶴岡選手(デビュー当時から正捕手を狙わんとする位置に至る今日まで、一貫して全力疾走の姿勢揺るがず!)
これらの選手は、基本的にいつも全力疾走です(*゚▽゚)b@ステキ



なお、残念ながら全力疾走しない選手は、以下のようになります。
セギノール:
基本的に、いつもテレンコ走。
但し、走者としての状況判断は何気に高い。
6/1、F3-3Ybの同点で迎えた8回表(横浜のピッチャーは那須野投手)。
先頭で登場、二塁打で出塁。
続く5番小谷野選手もヒットで続き、無死1,3塁。
6番坪井選手がショートゴロを打った際、
「サードを飛び出してホームへ。それを見たベイスターズ内野陣は挟殺プレイでセギノールのホームベース突入を阻止。一死2,3塁でプレイ再開」
となりました。

え(?゚▽゚)
「セギの野郎、挟まれて死んでるじゃねーか!mOっ(#゚Д゚)コラァ!」
ですって?

バカ言っちゃいけません。
もしもこのシーンでセギノール選手が飛び出さなかったら、
「ゲッツー完成、二死3塁でプレイ再開」
ですよ。
それが、セギノール選手の三本間での粘りによって、
「一死2,3塁でプレイ再開」
となったんです。
実際この直後、ピッチャーが右横手の木塚投手にスイッチ、左の代打、小田選手が敬遠気味に歩かされて満塁となった後、8番金子誠選手のタイムリーで勝ち越し、9回にも一点を加えてファイターズが逃げ切りました。
ヒーローインタビューでは金子誠選手が呼ばれていましたが、この試合の影のヒーローは三本間で粘りに粘り、最後はグラウンドに這いつくばってまで時間を稼いだセギノール選手だったと思います。
2,3塁になったのを確認した後、埃を落としながら三塁ベンチに帰っていくセギノール選手を三塁側に陣取ったファイターズファンの皆さんは立って拍手で迎えていました。
雨天中止の振替試合ということもあり、決してその数は多くありませんでしたが(観衆7062人)。
「この方たちは、野球をよくご存知で、本当に野球が好きなんだな」
スコアをつけながら、そう思いました。

ちなみに。
イーグルス戦をテレビ観戦していて、フェルナンデス選手が同じようなシチュエーションで三塁を飛び出した(今岡選手?が処理を誤ってホームイン)際、
「解説の村上隆行氏が『飛び出したのはフェルナンデスのミスですね』そう言っているのを、枝松アナも相槌を打つ」
こういう場面があり、
「大丈夫か、この二人(?゚▽゚)@そりゃー遊撃から外野にコンバートされるわな」
そう思ったのを、思い出しました。



小谷野:
基本的に、いつもダラダラ走っています。
1,3塁と外野(レフト)が守れる使い勝手のよさに、思い切りのいい打撃で今季はかなり起用されていますが、レギュラーでも無いのにあのテレンコ振りはどうなんでしょうか。
監督が変わって、
「アイツはダラダラやってるな」
そう思われたら、一巻の終わりだと思いますが。



高橋信:
基本的に、いつもダラダラ走っています。
たまに(試合展開が競っている時等)全力疾走する時もあります。
これはポジションがキャッチャーなので、良くも悪くも試合を読んでいるという側面もあるのでしょう。
まぁ個人的には、
・そもそも足が遅い
・ついでに肩も悪い(捕ってから投げるまでも速くない)
とか、鶴岡選手(は肩がいいですし、結構足も速い)に比べて野球選手として劣っている部分があるんですから、
「内野ゴロでも一塁に全力で走るぐらい、いつもやりましょうよ」
というのが、正直なところです。



金子誠:
基本的に、いつもダラダラ走。
(打者、配球によってポジショニングを変化させる等)ショートの守備はリーグでも上位に位置していますが、それとは正反対のテレンコ振り。
「ショートは重労働だから、凡打の時に全力で走らなくても仕方ない」
こういう意見も、あるのかもしれませんが。
金子誠よりも5歳も年上の大ベテラン、同じくショートのスワローズ・宮本選手は、今でも殆どの打席で全力疾走ですよ。
守備にしても両者の間に差は無い、それどころか、おそらく宮本選手の方が巧いでしょう。
打撃に関しても、然り。

「俊足巧打(巧守)」
選手を形容する際の常套句ですが、
「世の野球解説者(ファンも)が如何にいい加減か」
金子誠のプレイを見ていると、それが非常によくわかります。



中日ドラゴンズ:

時間が無いので簡潔に。

殆どいつも全力疾走の皆さん:
平田選手、新井選手(カープの新井選手の弟さん)、中田選手。

基本的にいつもテレンコ:
荒木、井端、ウッズ。

試合展開によって全力/テレンコ:
森野せんしゅ、中村紀せんしゅ、李せんしゅ、谷繁せんしゅ(、福留せんしゅ)等。



ただ、荒木、井端に関してはクライマックスシリーズをテレビ観戦した限り全力で走っているシーンがみられました。
「なにかが懸かっている場合には、全力を出す」
こういうタイプなのかもしれませんが、この場合、
「(平素から全力疾走をする癖がついていないので)一瞬の躊躇が明暗を分けるようなシーンでは瞬時に対応できない」
こういう可能性が非常に高いでしょう。

つまり、
2007-10-22付記事:スワローズと高田GMの、ふしぎな因縁。
こういうシーンに荒木、井端が出くわしても、おそらく全力疾走できずにアウトだろうということです。



最後に。
「なぜ凡打でも全力疾走すべきなのか」
この点について。

まず。
「観ていて、清々しいから」
ファン目線としては、こちらが挙げられます。

次に、
「全力疾走する方が、勝つ確率があがるから」
チームとしては、これが一番大きい。

たとえば、今季204安打を放ちセリーグの1シーズン最多安打記録を更新したスワローズのラミレス選手。
今季の彼の全力疾走は、本当に素晴らしいものでした。

ラミレス右打者初のシーズン200安打(07年10月5日付:ニッカン)
>  一塁ベースに近い左打者より不利といわれる右打者としては、史上初の到達だ。過去に達成した2人とも左で内野安打が多かった。94年イチローの33、05年青木の51に対し、今季のラミレスは22。古田兼任監督は「足のある選手じゃないし、技術という意味では青木、イチローより上。次はなかなか出ないと思う」。より高い打撃技術が求められた偉業に、最大限の賛辞を贈った。

この一文だけを読むと、
「右打者のラミレス選手は左打者のイチロー、青木両選手と違って内野安打が少ないのだから、全力疾走はあまり関係ないのでは?」
そう思われてしまうかもしれませんが、実際はそうではありません。

まず、ラミレス選手が全力で走ると、大体1塁まで4.30秒で到達しますが、これがテレンコ走の選手だと5.00秒ぐらいかかります。
そこで貴方が、ラミレス選手を打席に迎えた一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手になったつもりになって考えてみてください。

ダラダラ走っている選手なら、守備範囲を優先して多少深めに守っても、アウトにできますが。
全力疾走する選手の場合、守備範囲を優先して深めに守ってしまうと、「セーフになる可能性」が高まります。
しかも。
ラミレス選手の打球スピードは、前述の二人に比べても相当鋭い。
おそらく現在、日本球界屈指でしょう。

打球スピードが尋常でない上に、深く守ることもできない。
つまり。
「テレンコ走る奴らとは比べ物にならないぐらい、グラウンド上のヒットゾーンが広がる」
わけです。

その高い打撃技術もさることながら、
「結果的に内野安打の数は少なくとも、204本もの安打を積み重ねられた」
全力疾走が、その秘密の一つだと思います。


さて、そろそろお時間のようです。
素晴らしい日本シリーズとなることを、祈念して。



> ヒルマン監督、決戦前に米で就任会見 ロイヤルズ・ユニホーム着て有頂天(07年10月24日付:東京中日スポーツ)*1
> 2007年10月24日 紙面から
>  日本ハムのトレイ・ヒルマン監督(44)が、中日との日本シリーズを前にまたもや「シンジラレナ~イ」ことをやった。同監督は22日(日本時間23日)、米カンザスシティーで来季からの監督就任が決まっている大リーグ、ロイヤルズの入団会見に臨み「私の体には既にロイヤルブルーの血が流れている」と仰天発言。ロイヤルズのユニホームに袖を通し「人生で最高の日」と有頂天になった。同監督は日本時間24日に来日し、日本時間27日に開幕する日本シリーズに備える予定。「メジャー監督」の夢がかなったとはいえ、ちょっと日本のファンをなめすぎちゃいませんか!?
>
>  こんなこと、あり得ない。まさに前代未聞だ。カンザスシティーで行われたロイヤルズの監督就任会見で、ヒルマン監督は米メディアを前に日本語で「ありがとうございます。おはようございます。私の名前はトレイ・ヒルマンです」とあいさつ。そして、胸に「ROYALS」と刺しゅうされた背番号「22」のユニホームに、ためらいもなく袖を通した。
>
>  「私は忠誠心があふれる男だ。既に私の体にはロイヤルブルーの血が流れている。心がワクワクしているし、きょうは人生で最高の日だ」
>
>  AP通信によれば、同監督は隣に妻マリーさんを座らせ、最前列の席から父と2人の姉妹が見つめる前で、興奮した口調で初のメジャー監督を射止めた感動を語った。
>
>  常識で考えれば、どうみてもおかしい。本来なら「日本ハム」のユニホームに身を包み、中日との日本シリーズに向けた対策を練っていなければならないはず。それが、この時期になぜ米国で入団会見なのか、という疑問がわく。米国のメディアもそのことを感じたようで「今回の就任発表は、ヤンキースのトーリ監督の退団と関係はあるのか」という質問が飛んだ。
>
>  ヒルマン監督の新監督就任をロイヤルズが電撃発表したのは、トーリ監督の退団が決まった翌日の19日だった。ヤンキース監督の後任候補にはヒルマン監督の名前も挙がり、ロイヤルズが契約を急いだと推測されるのは当然だった。
>
>  この質問にヒルマン監督は「実はロイヤルズからの就任要請を受けたのは、トーリ監督の退団が決まるより前だった」と答え、入団がかなり以前から内定していたことを暴露。そのうえで「報道を見れば、私がヤンキースの後任候補に挙がっていると思うのは当然だ。それが本当かどうかを知るのは、私の17年来の友人である(ヤンキースの)キャッシュマンGMだけ」と、笑ってはぐらかした。
>
>  「私にメジャー監督の経験がないことを不安に思う人がいるかもしれない。だが、私の日本での5年間の経験は、メジャー監督と同じだったと思う。日本の野球の質は、それほど高くなっている」
>
>  日本の野球を持ち上げたヒルマン監督は、その経験をア・リーグ中地区で4年連続最下位と低迷するロイヤルズの再建につなげたいという。ただ、日本シリーズに関連するコメントは最後まで、なかった。日本ハムは大丈夫なのだろうか-。
>
> ハム戦士は冷静
>  ◆日本ハムの選手に聞きました-ヒルマン監督帰国にどう思う?
>
>  ▽ダルビッシュ「監督の夢って聞いてますから。驚き? 別に。喜ばしいことです」
>
>  ▽稲葉「監督もいろいろやらないといけないことはあるだろうし。監督がいようがいまいが、その辺はみんな把握している」
>
>  ▽金子誠「(メジャー監督は)アメリカ人は誰もがあこがれる職業。仕方ないことでしょ。やることは変わらないです」


*1
トーチュウに該当記事のリンクが見当たらなかったので、中スポのアドレスに飛びます。



> ラミレス右打者初のシーズン200安打(07年10月5日付:ニッカン)
>  ヤクルトのアレックス・ラミレス外野手(33)が、右打者として史上初のシーズン200安打を達成した。横浜戦の5回、三橋から三塁強襲の内野安打を放った。今季は体調管理とともに、苦手の外角球対策を重ね安打を量産した。打点王は確実で、首位打者も射程圏。残り5試合で、94年イチローの持つ日本記録「210安打」の更新を目指す。
>
>  肩で息をしながらも、笑顔で歓喜の瞬間を迎えた。痛烈な打球が三塁村田のグラブをはじき、一塁送球より早く、ラミレスがベースを駆け抜けた。「やったという達成感が強い。言葉では言い表せない」。「200安打」と書かれたボードを頭上に掲げ、誇らしげに球場全体を見渡した。
>
>  一塁ベースに近い左打者より不利といわれる右打者としては、史上初の到達だ。過去に達成した2人とも左で内野安打が多かった。94年イチローの33、05年青木の51に対し、今季のラミレスは22。古田兼任監督は「足のある選手じゃないし、技術という意味では青木、イチローより上。次はなかなか出ないと思う」。より高い打撃技術が求められた偉業に、最大限の賛辞を贈った。
>
>  入団当時から見てきた同監督は「遠くに飛ばしたがる。昔はもっと粗かった。三振は多いし、打率は低かった」と振り返る。内角には強くても、外角に逃げる変化球にはもろかった。ラミレスは今年、フォームと意識を変えた。「インコースにはなかなか投げてくれないから、外のボールを逆らわずに打つことを心がけた」。右方向への安打は来日1年目の19本に対し、今年が57本。内角を攻めて、甘くなればスタンドに放り込む。研究され尽くしたはずの7年目、弱点を克服し、相手の攻めを逆手にとった。29本塁打で、打点はリーグトップの121。勝負強さも兼ね備えた200安打の内容は濃かった。
>
>  陽気で豪快なイメージそのままに、店の食事ではコーラをピッチャーで頼む。好きなものを食べるが、酒とたばこはやらない。外国人が嫌いがちな針治療も取り入れるなど、準備と体調管理が好調を維持させた。残りは5試合。日本記録210安打へ「こういうチャンスはめったにないからね」。3年契約の最終年。ラミレスの集中力は最後まで途切れない。【柴田猛夫】
> [2007年10月5日9時17分 紙面から]

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