2007/12/24 20:22
スワローズからライオンズへFA移籍した石井一投手の人的補償として、福地選手のスワローズ移籍が決定しました。 正直言って年齢面が若干ネック(満32歳)ではあるものの、プレイ振りからは全くそんなことを感じさせない素晴らしい選手ですし、その能力に反比例した格安な年俸(たった3100万円であり、獲得されやすい)ということと相俟って、個人的には絶対にプロテクトされるべき選手だと思っていたのですが。 実際には。 csプロ野球ニュースの解説者で、この度ライオンズのコーチに就任したデーブこと大久保氏が、シーズン中、伊東前監督が一番の打順を福地、栗山、佐藤友選手で試行錯誤していた際、 「固定しないとダメ。これじゃ佐藤がかわいそう」 そういった趣旨の発言をしていたり、新任の大久保コーチが、佐藤友、おかわり君こと中村両選手を引きつれて番組にゲスト出演していた際には、 「佐藤は(外野の一角で)二番を打ってもらわないと困る選手」 そう発言していたりしたので、 ・G.G.佐藤 ・栗山 ・赤田 ・佐藤友 ・大崎 主な外野のメンバーを勘案すると、 「これは、プロテクトから外れているかもな」 そう思ったら、案の定でした。 「伊東監督から、渡辺監督に変わった」 そういうことなのだと、思います。 … これを受けて。 ドラゴンズへFA移籍した和田選手の人的補償がどうなるのか、(蔵本(英智)選手や藤井選手が、リストから外しにくくなったはずですので、)注目したいと思います。 さて。 一方のスワローズ。 今季の外野の布陣は、 (左)ラミレス (中)青木 (右)ガイエル このようになっていましたが、ラミレス選手のジャイアンツ移籍でレフトのポジションが空きました。 … 余談ですが。 来季のジャイアンツの外野は、 (左)ラミレス (中)谷 (右)高橋由 このようになるのでは?と、報道されています。 … …(;-_-)… 「センター谷は、ヤバイだろ…(-.ー;)ぼそっ」 正直そう思うのですが、肩を考えて矢野選手、守備範囲を考えて鈴木選手あたりを持ってきたとすると、今度は二番打者の選定に困ります。 とはいえ。 バントがヘタな谷選手に一年間バントをさせ続けた原采配には、素直に感服した次第です。 ついでに、そんなにバントをさせられたのに大して上達したようには見えない谷選手の頑固一徹ぶりにも。 … 高橋由選手については、打撃面だけでなく、守備面での見事な復活ぶり(ライト定位置付近から低く鋭いワンバウンド送球がホームへストライク返球!)に拍手喝采。 とはいえ。 凡打でのテレンコ走や、一塁ベースからのあの狭いリードオフは、とてもではありませんが一番を打つ選手のなすべき姿勢ではありません。 まぁこれも監督がそれでいいと思って起用しているわけですからチーム内のコンセンサスはとれていると思いますが、走塁意識の高い選手がベンチからあれを見せ続けられていたら、モチベーション駄々すべりでしょう。 この点、昨年の小笠原選手や清水選手や脇谷選手の全力疾走振りは、 「素晴らしい!」 この、一言です。 ラミレス選手は、巷間言われているほど守備がヘタでもなければ、足も遅くありません。 ですので、守り慣れたレフト(しかも左中間が狭い東京ドーム)なら十分こなせるでしょう。 翻って神宮は、来季から両翼が拡張されるので、この点はナイスな移籍だったのではないでしょうか。 ちなみに、長打力優先でオーダーを組むと、こんな感じになると思いますが。 1(右)高橋由★ 2(中)谷★ 3(三)小笠原 4(左)ラミレス 5(一)李★ 6(遊)二岡★ 7(捕)阿部★ 8(二)ゴンザレス★ いやー、凄い打線ですね。 とはいえ。 誰一人足が使えず、走塁への意識が高いのも小笠原選手、ラミレス選手程度なので、 「ヒット3本でも0点の可能性すらあるこんな打線」 には、個人的に何の魅力も感じませんが。 せめてセカンドには、脇谷選手か寺内選手、ショートの二岡選手の(膝の手術からの)リハビリが遅れるようなら(スタメンのバランスの為には、むしろその方がいいのではないかとさえ思いますが)前述の寺内選手か円谷選手等(坂本選手は、まだまだでしょう)を使えば(彼らを二番に入れ、谷選手を外して下位で守備のいいセンター矢野、亀井選手等のオプションも増えますし)、まだマシになりそう…たとえば、 1(二)脇谷(藤村…は、正直早いと思いますが) 2(遊)寺内 3(一)小笠原 4(左)ラミレス 5(右)高橋由 6(中)矢野/亀井/加治前/鈴木(または松本の場合は、1番か8番) 7(捕)阿部/加藤/星 8(三)円谷 このぐらいが攻守にバランスが取れていて(尚且つ、三年後のオーダーも見据えた育成も出来)いいと思うんですけどね。 … 前述の二岡選手に加え、李選手(は三月の北京五輪最終予選に強行出場するという報道もありますが)の(指の手術からの)リハビリ状況によっては、四月一杯ぐらいまではあり得ないオーダーではないかもしれないので、(…原監督には、できない気がしますが…)実際どうなるか、注意して見ていきたいと思います。 東海大相模の主砲にして、プレ五輪で動きがよかった田中大選手にも、期待です。 閑話休題。 … えーと、どこまでいきましたっけ(?゚▽゚)@あ、ラミレス選手が抜けてレフトが空いた、ですね あ、始めにお断りしておきますが、 「筆者は福地選手が、大好き」 です。 今秋の高校生ドラフトでは、ドラフト博士の小関氏が、ジャイアンツに指名された熊工の藤村選手の走塁に懸ける意識の高さを評して 「僕は藤村を、愛している!」 こちらの名言を、残されましたが。 筆者としても、生まれ変わったらファーストベースになって 「これでもか!ヽ(*´Д`*)ノ@これでもかっ!」 と、踏まれたいぐらい、福地☆ラヴです!ヽ(*´Д`*)ノ@もう、めちゃくちゃにして! ですので。 正直なところを言うと、 「福地選手を外すなんて、信じられん愚挙だ!デーブに唆されたのか(?゚▽゚)@ナベ久は」 そう思うのですが、同時に、今までは往復4時間ぐらいかかる所沢まで行かないと福地選手のプレイが観れなかったのが、これからは30分もあれば行ける神宮で観れるわけで、 「心は既に、スワローズファン!ヽ(*´Д`*)ノ@福地さーん!頑張ってくださーい!」 なんなら、神宮で寝泊りしたいぐらいです!(*゚▽゚)b@逮捕されます … … …えーっと(;゚▽゚)@こほん… スワローズのオーダーの話に行く前に、まずは福地選手の特長から。 単に、 「足が早い」 とか書いてもどっかの名鑑の受け売りですので、詳しく書きますと(計測場所は全てグッドウィルドーム)。 1.一塁駆け抜けタイム:(左打席:内野安打含む、ゴロ) a.3.82秒:二ゴロ正面、ゲッツー崩れ:6/29(金)対E,第二打席 b.3.81秒:遊内安:6/29(金)対E,第三打席 c.4.28秒:一ゴロ正面、途中から緩め気味:6/29(金)対E,第五打席 d.3.78秒:遊ゴロ:7/24(火)対E,第二打席 e.3.81秒:二ゴロ:7/25(水)対E,第一打席 f.3.88秒:二ゴロ、ゲッツー崩れ:7/25(水)対E,第二打席 g.3.79秒:二ゴロ、ゲッツー崩れ:7/26(木)対E,第二打席 2.一塁駆け抜けタイム:(左打席:ヒットを打った際) h.4.05秒:中前安打、二塁を狙う構え:6/30(土)対E,第一打席 i.4.07秒:中前(投強襲)安打、二塁を狙う構え:7/24(火)対E,第一打席 3.二塁打:(左打席) j.7.75秒:左二塁打、ベース手前で減速:7/25(水)対E,第三打席 k.7.52秒:左二塁打、三塁を狙う構え:7/26(木)対E,第一打席 l.7.36秒:左中越二塁打、三塁を狙う構え:7/26(木)対E,第三打席 4.フライ:(左打席) m.中飛で二塁ベース上まで到達:7/25(水)対E,第四打席 5.盗塁(二盗): n.3.25秒:セーフ:6/29(金)対E o.3.34秒:セーフ:6/30(土)対E p.3.30秒:セーフ:7/24(火)対E q.3.28秒:アウト:9/17(月)対E(代走で登場) 6.盗塁(三盗): r.2.88秒:セーフ:7/26(木)対E 筆者などは、これらの数字を見ただけで感涙に咽んでしまうのですが、個々について述べますと。 1.凡打での全力疾走。 ここで注目して頂きたいのが、 「(どの方向に打球が飛んでも)殆どのケースで3.7秒台後半から3.8秒台前半で駆け抜けている」 こちらの点です。 先日も少し触れましたが。 たとえばこれが、大概の野球ファンの間で 「抜群の俊足」 そう認識されているであろう 「”現在の”スワローズの青木選手」 ですと、 「二塁ベースより一塁ベース側に打球が飛んだ場合、殆どのケースで全力疾走しない(4.5秒程度で流す)」(2007-12-01付記事:第24回アジア野球選手権大会 兼 北京五輪アジア予選・決勝リーグの展望(韓国編)。:日本代表選手の主な一塁駆け抜けタイム) 非常に、残念な走塁をします(デビュー時は全力疾走していましたから、今季200本安打に届かなかった一因としては、この点が挙げられるでしょう。主砲ラミレス選手が抜けた来季の貴方のグラウンド上での振る舞い、今季以上に注目しています:2007-10-27付記事:ドラゴンズ×ファイターズ、’07日本シリーズ展望。みたいなもの。:ラミレス選手の200本安打について)。 翻って、福地選手。 彼は、どこに打球が飛ぼうと、ボールが一塁に転送されるその瞬間まで、必ず全力で走ります。 確かに、数字上は青木選手の方が上(彼の場合、最速3.70秒で走破)ですが。 「野球選手の到達すべき境地として、精神的な高みにあるのは、福地選手の方」 筆者はそう、考えます。 しかし残念ながら、福地選手と青木選手とをそのように観ている方は、殆ど居ないでしょう。 げに印象とは、誠に恐ろしいもの。 なおc.はファースト正面の速い打球で一塁のフェルナンデス選手がそのままベースを(3秒ちょいで)踏んでアウトとなったケースなので、流石の福地選手も手前で緩めています。 2.ヒットを打った際のその後、について こちらも、 「野球選手の到達すべき境地として、精神的な高み」 この点に絡んでくるのですが。 大概の選手は、打球が内野を抜けると、 「ボックスから一塁ベースまで、楕円を描くようにゆっくりと回り」 ますが、福地選手は、 「ボックスから一塁ベースまで、ほぼ直線のコースを走ってベースを鋭角に蹴り、いつでも次の塁を狙えるように回り」 ます。 これをタイムで表すと、 前者:4.50秒以上(右打者なら、+0.3秒で4.80秒以上) 後者:4.00秒台(福地選手の場合) h.4.05秒:中前安打、二塁を狙う構え:6/30(土)対E,第一打席 i.4.07秒:中前(投強襲)安打、二塁を狙う構え:7/24(火)対E,第一打席 となります。 たとえば、センター前ヒットを打ったとして、前進してきたセンターがグラブの先でちょっと弾いたとします。 「前者なら、慌てて二塁に行こうとするも、それまでのテレンコ走塁が祟ってベースを回った付近で一塁に戻るのが関の山」 ですが、 「後者なら、慌てず騒がずセンター前ツーベース」 こうなる可能性すら、あります。 「そんなの、滅多にあるわけ無いだろ」 そう仰る方は、 「野球観戦の到達すべき境地として、まだまだ」 ですね。 ジャイアンツの野球盤野球を批判する資格など、アンタには無い。 3.二塁打でも次の塁を狙うその姿勢、揺るがず! j.7.75秒:左二塁打、ベース手前で減速:7/25(水)対E,第三打席 こちらについては、二塁に到達する前にボールが内野の中継まで返って来た(しかし二塁ベース上にカバーは居なかった)ので流石に緩めていますが、それでもタイムは、7.75秒。 この数字でさえ、 「必死こいて走っても、このタイムすら叩き出せないプロ野球選手は、ゴマンと居る」 まずはこの事実に驚いて頂きたいと思いますが、更に、 k.7.52秒:左二塁打、三塁を狙う構え:7/26(木)対E,第一打席 l.7.36秒:左中越二塁打、三塁を狙う構え:7/26(木)対E,第三打席 二塁を蹴って三塁を狙おうかという(二塁に滑り込んでいるわけではない)ケースであるにもかかわらず、この驚異的なタイム!(7.36秒なんて、最早神域ですよ!(*゚▽゚)b@決して筆者が酒の飲みすぎで連射してしまったわけではありません) ドラフト博士の小関氏が書かれた記事を併せてお読み頂き、是非とも福地選手の凄さを感じて頂きたいと思います(ベース到達タイムのベスト5を発表(小関順二のドラフト最前線))。 4.フライを打っても、全力疾走! もうここまで来ると、涙で前が見えないほどなのですが。 普通、というか、ほぼ全ての野球選手は、フライを打ったらその打球を見ながら一塁まで楕円に走路をとり、そこそこ意識の高い選手なら一塁ベースを踏むまで走り、意識の低いクソ選手ならベースも踏まずに帰っていきます。 しかし! m.中飛で二塁ベース上まで到達:7/25(水)対E,第四打席 福地選手は、 「単なるセンターフライでも、二塁ベースまで踏んで帰り」 ます。 しかも! たとえば彼が(二死で)二塁に居て、次打者が高いフライをポール際に打ち上げたとします。 結局ファールで、ライオンズファンのため息がグッドウィルドームを包む頃、 「福地選手は既にホームベースを踏み終えて、また淡々と二塁まで帰っていく」 こんなシーンすら、みられます。 もうこれだけで、チケット代にお釣りが来ます。 ありがとう!福地選手!(つД`)ノ@勝敗なんて、もうどうでもいいです! 5.盗塁能力も一流 n.3.25秒:セーフ:6/29(金)対E o.3.34秒:セーフ:6/30(土)対E p.3.30秒:セーフ:7/24(火)対E q.3.28秒:アウト:9/17(月)対E(代走) ドラゴンズの荒木選手やスワローズの青木選手と比べても遜色ないタイムをたたき出すことが出来、リード幅、スタート、中間疾走、スライディング等々、文句のつけようがありません。 彼に勝てる選手が居るとするならば、足の怪我をする前の彼自身だけでしょう。 なお、qでアウトとなっているのは、 1.34秒:川岸投手のクイック 1.94秒:嶋捕手、二塁ベース角にドンピシャ送球 このように、イーグルスの嶋捕手が完璧なスローイングをしたことによります(川岸投手は、もう少しクイックを早くしてください)。 今季のオールスター、あからさまな組織票によってイーグルスの選手が大量に選ばれた際、組織票を投じたアホな楽天ファンどもの身代わりとなって、打率が低い嶋選手が槍玉に上がっていましたが。 調子こいて、こき下ろしていると。 そのうち貴様らが、吠え面をかくでしょう。 本論とは逸れますが、流石に北京五輪の本戦は厳しいとは思う(嶋捕手自体の能力というより、星野監督自身がパリーグの試合をマトモに見ていないため。予選での選手の起用法を観れば、これは明らか)ものの、09年に行われる第二回WBCでの代表入りは十分ありえます。 おそらくその時の代表監督は古田氏でしょうから、野村門下生同士が時を越えて監督、捕手の関係となるかもしれません。 楽しみは、拡がるばかりです。 閑話休題。 6.三盗も凄い! r.2.88秒:セーフ:7/26(木)対E このケースは、二死二塁で二番片岡選手(右打者)を迎えた初球。 バッテリーは朝井投手、嶋捕手でしたが。 タイム的には、 1.33秒:朝井投手のクイック 1.55秒:嶋捕手の送球は、三塁ベースカバーの目線の高さ でしたが、セーフとなったのは 「朝井選手が全くの無警戒で、投げる前に福地選手にスタートを切られていた」 これに、つきます。 裏を返せば、試合展開としては、 2回裏:ライオンズ、一点先制:E0-1L 4回表:イーグルス、同点に追いつく:E1-1L 4回裏:福地選手のタイムリーツーベース(7.36秒のタイムを叩き出したl.)でライオンズが勝ち越し:E1-2L この直後の初球となっており、 「朝井投手の動揺を、福地選手が見逃さなかった」 こちらの証左でした。 … 厳しいことを言えば、 ・二死で勝ち越された直後 ・打席は二番片岡選手 この状況を勘案して、嶋捕手が朝井投手に対して事前に注意を促すべきだったと思います。 朝井投手は、もともと精神面に課題があるピッチャー。 ルーキーとはいえ、嶋捕手の観察眼なら、それに配慮して欲しかったところです。 代表入りに向け、このあたりも締めていきましょう。 閑話休題。 ちなみに、左打席での打撃技術は、現時点でも全く問題ないと考えます。 俊足ですが、走り打ちに頼ることが無く、しっかりと振り切る姿勢が高ポイント(にもかかわらず、3.7後半~3.8秒前半なのが、凄い!)。 翻って右打席は、(主として生観戦した試合が、一軍に居る左腕が非常に少ない対イーグルス戦だったので、右打席を観た数自体が少ないのですが)正直振りもイマイチ鈍く、このあたりがプロテクトから外れた一因(佐藤友選手は左殺し)なのでしょう。 来季は、今季以上に右打席に注目です。 次に、守備について。 福地選手の特長と言えば、その俊足を活かした広い守備範囲にあります。 翻って肩については、お世辞にも強いとはいえない、というか、正直言ってかなり弱い部類に入ります。 尤も、彼の場合は自分の肩が弱いということをきちんと理解しているので、ヘンにカッコいいところを魅せようと無茶をするようなことは無く、きちんとカットマンに返球するので、この点は○です(2007-12-20付記事:礒部選手は、500万円ダウン。フェルナンデス選手は、5000万円ダウン。その2:ライト礒部の山なり返球)。 と、いうわけで。 長々と書いてきましたが、福地選手の能力を最大限活かそうとするならば、やはり、 「スタメンで、一番センター」 でしょう。 これらを踏まえ、次の記事では来季のスワローズのオーダーについて考えていきたいと思います。 2007-12-24付記事:「一番センター福地」から、来季スワローズのオーダーを期待の若手を含めて色々と考える。
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