2008/05/12 01:08
2007年8月18日、土曜日。 第一試合・文星芸大付×今治西を中央特別自由席で観戦する為、早めに宿を出て甲子園へ。 長蛇の列も、何とか購入。 入り口から階段を上り、スタンドへ。 快晴。 吸い込まれそうになる、空。 7時45分。 両軍のエースが、外野で遠投調整。 今治西・熊代投手は、センターからレフトポール際に向かって。 文星付・佐藤祥投手は、センターからライトポール際に向かって。 好対照な、その投球姿勢。 片や熊代投手。 小走りに助走をつけながら、遠くへ、より遠くへと送球。 本当にいい、野球選手だな。 観ていてそう、感じました。 片や佐藤祥投手。 一球一球、軸足、踏み出し足、しっかりフォームを確かめながらの投球。 本当にいい、ピッチャーだな。 観ていてそう、感じました。 8時30分、プレイボール。 昨年の再戦ともなったこの試合は、三回裏に文星が二点を先行するも、六回表に今治西が二点を返して同点。 回は進んで、九回表。 先頭が倒れて、打席には四番・熊代聖人。 マウンドには、エース・佐藤祥万。 ここまでの三打席、佐藤祥投手は熊代選手の内角をガンガン衝き、サードゴロに空振り三振二つを奪っています。 カウント、0-2。 インローの直球を振りぬいた打球は、そのままレフトスタンドへ。 四番・熊代の、勝ち越しホームラン。 最終スコアは、今治西6-2文星付。 素晴らしいピッチャー佐藤祥選手と、素晴らしいバッター熊代選手の勝負。 残念ながら、佐藤祥投手は誕生日を白星で飾ることはできませんでしたが。 甲子園に来て本当によかったと思えた試合でした(07/08/17付記事:只今、甲子園。)。 そして、2008年。 熊代選手は社会人の名門・日産自動車へと進み、内野手に転向、早速3月のスポニチ大会で活躍。 佐藤祥投手は横浜ベイスターズから4巡目指名を受けてプロへ進み、開幕一軍こそ逃したものの程なく昇格、5月8日の対スワローズ戦でプロ入り初先発を果たしました。 新人初! 佐藤4死球 ほろ苦先発デビュー(08年5月9日付:中スポ) > マウンドを降りた後は4月24日の巨人戦で阿部に被弾した時と同じように悔し涙を流した。斎藤コーチからは「打たれるたびにしょっちゅう泣いてたんじゃプロで飯食っていけないぞ」とおきゅうをすえられたが、その向こうっ気の強さ、勝利への執念がこのルーキーの最大の魅力。大矢監督は「気持ちの高ぶりもあっただろうし、もう一度チャンスをあげたい投球だった」と、リベンジのチャンスが遠くないことを示唆した。 残念ながら四回2失点で降板してしまったものの、打者の内角を衝く強気のピッチングは、あの夏と変わりませんでした。 大矢監督や斎藤コーチのコメントにも、ルーキーへの親心にも似た愛情が感じられます。 一方の、スワローズ・高田監督。 ヤクルト我慢の5死球、1カ月ぶり連勝(08年5月9日付:ニッカン) > 相手の先発は高卒ルーキーの佐藤で、この日が緊張のプロ初先発マウンドだった。高田監督も「一生懸命投げているし、わざとじゃないのも分かるから。失点もしてなかったし、代えてくれとも言えんからね」と、1度も抗議でベンチを飛び出さなかったことを苦笑交じりに話した。 スター選手のMLB流出で人気低迷が叫ばれる、プロ野球界。 たとえ敵方の選手であっても、決して潰しにかかるような発言はしない。 「前途有望な若者は、球界全体で育てる」 こちらの姿勢が、見て取れます。 そんな高田監督が率いる、東京ヤクルトスワローズ。 このチームを、今年一年間注目していこう。 そう思った自分に間違はなかったと、確信した試合でした。 佐藤祥投手。 また、逢いましょう! もちろん、熊代選手にも。 新人初! 佐藤4死球 ほろ苦先発デビュー(08年5月9日付:中スポ) > 2008年5月9日 紙面から > ◆ヤクルト5-3横浜 > 横浜の高卒ルーキー佐藤の先発デビュー戦は、ほろ苦い記憶として刻まれた。リーグ最多タイ、新人では史上初となる4与死球の“大暴れ”。4イニング2失点でマウンドを降りると、ベンチで涙をこらえきれなかった。 > > 気負いが微妙な制球を狂わせた。3回、ガイエルに与えた死球は2打席連続で、この日4つ目。球場が騒然となったが、帽子を取ってペコリ。4回に入っても修正が効かず、館山への四球をきっかけに先制点を許した。「今日はコントロールが悪すぎた。球が高めに浮いて全然だめでした」。プロの洗礼にうなだれた18歳の左腕。 > > マウンドを降りた後は4月24日の巨人戦で阿部に被弾した時と同じように悔し涙を流した。斎藤コーチからは「打たれるたびにしょっちゅう泣いてたんじゃプロで飯食っていけないぞ」とおきゅうをすえられたが、その向こうっ気の強さ、勝利への執念がこのルーキーの最大の魅力。大矢監督は「気持ちの高ぶりもあっただろうし、もう一度チャンスをあげたい投球だった」と、リベンジのチャンスが遠くないことを示唆した。(臼杵秀之) > > 【ルーキーでは初】 横浜の佐藤祥万投手(18)=文星芸大付高出=が8日のヤクルト8回戦(横浜)でセ・リーグタイ記録の1試合4与死球を記録。リーグ3人目。プロ野球記録は、72年に村上が記録した5。ちなみに1試合4与死球以上は過去9人いるが、ルーキーは初めて。ヤクルトは、セ最多タイのチーム5死球を記録した。 ヤクルト我慢の5死球、1カ月ぶり連勝(08年5月9日付:ニッカン) > <横浜3-5ヤクルト>◇8日◇横浜 > 痛みに耐えて連勝をものにした。ヤクルトが横浜戦でセ・リーグタイ記録となる1試合チーム最多の5死球を受ける荒れた試合に勝ち、4月4日以来1カ月ぶりの連勝を飾った。2-2の同点で迎えた7回、死球から満塁のチャンスをつくり、代打松元ユウイチ外野手(27)が走者一掃の勝ち越し右二塁打を放った。 > > 痛みともどかしさを乗り越え、勝利をつかんだ。2-2の同点で迎えた7回、先頭の田中が横浜小山田からリーグタイ記録となるチーム1試合5個目の死球を受けると、2連続四球もあって1死満塁。代打ユウイチが走者一掃の決勝右翼線二塁打を放った。高田監督も「死球などで走者は出るけどなかなかかえせなかったし、難しい場面でよく打ってくれたね」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。 > > 初回、先頭の川島慶がいきなり左ひじに死球を受けた。2死二塁から4番ガイエルも右ひじへ死球。3回にも飯原が左足へ、そして再びガイエルが右ひじへぶつけられた。2打席連続死球の主砲がムッとした表情で一塁へ歩くと、ヤクルトベンチからも怒声に近い大声が飛んだ。 > > 相手の先発は高卒ルーキーの佐藤で、この日が緊張のプロ初先発マウンドだった。高田監督も「一生懸命投げているし、わざとじゃないのも分かるから。失点もしてなかったし、代えてくれとも言えんからね」と、1度も抗議でベンチを飛び出さなかったことを苦笑交じりに話した。 > > 3回までは、4死球もあって再三得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ずにフラストレーションがたまる一方だった。4回に2点を先制したが、5回に追い付かれる厳しい展開。それだけに、5死球の痛みにも耐えて白星をつかんだ「タフマン」ナインは、笑顔でハイタッチを交わした。ガイエルも「2個の死球でリーグタイ記録に貢献? 神宮に戻ったら、フラワー(花束)を用意してもらおうかな」と、ジョークで笑い飛ばすほど上機嫌だった。 > > 開幕から快進撃で飛ばしたが、青木、川島慶の負傷やリグスの不振などもあって連勝は4月4日以来になる。高田監督も「連勝は久しぶり? あー、そうなの?」と、声もはじけた。ゴールデンウイーク明けの連勝を、5月攻勢の引き金にする。【松本俊】 > [2008年5月9日8時36分 紙面から]
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