或る野球観察人の、記録。

08/05/15(木)D4-8Ys@神宮~余裕がないな、と感じた瞬間。 /野球


2008/05/16 02:56

【中日】6失点川上「どんどん点取られ」 - 野球ニュース : nikkansports.com

この試合に限らず、どの場面で、
「余裕がないな」
そう感じたかは、もちろん人それぞれだとは思うのですが。

スワローズの先発館山投手が一回表を三者凡退で切り抜け、マウンドにはドラゴンズの先発川上投手。

プロ野球スコア速報 ヤクルト対中日 nikkansportscom

先頭の一番川島慶選手*1が1-1からの内よりシュート?を鋭く振り抜き、サードの横を抜けるツーベースで無死二塁。

続く二番福地選手は左打席に入って三塁方向への送りバントも、小フライ!
この打球に素早く反応してマウンドを降りた川上選手、ダイレクトキャッチこそならなかったものの、ワンバン処理で間髪入れずにサードへ送球、タッチプレイは…セーフ!

記録は、犠打野選。

この時点では、
「余裕がないな」
とは、感じませんでした。

・バントが小フライとなった時点で、二塁走者の出足は鈍る

・打球への素早い寄せで、ワンバン処理した

「アウトにできる、自信」
当然これだけの計算があっての、三塁送球だったはずです。

惜しむらくは。
送球が若干、二塁ベース寄りではなく、本塁寄りにずれてしまったこと。

フォースプレイではないが故の、エラーとなりました。



場面は、無死1,3塁。
打席に三番田中浩選手を迎え、ボール、ファール、ファールで2-1。
この時点で、
「あれ?」
そう、思いました。

球界屈指のクイック技術を持っている(変化球=スローカーブを除く=でも1.1秒台を叩き出す)はずの川上投手のクイックが、イマイチ(ストレート系で1.15~1.24秒)なのです。

一塁走者は、韋駄天・福地選手。
当然、全力でクイック投球をしなければならない場面のはずです。

続く、四球目。
福地選手がスチール。
アウトローへ抜けた球に、谷繁捕手は投げられず。

「あれあれ?」
いとも簡単に盗塁を許してしまったバッテリーに対してそう、思いました。



そして、この直後。
ショートの井端選手とセカンドの荒木選手が、するすると前へ。

無死2,3塁となって、前進守備です。

ここで初めて、
「余裕がないな」
そう、感じました。

もちろん、
無死1,3塁でゲッツーシフト、田中浩選手を思惑通りに併殺に打ち取ったとすると、一点入っても二死無走者で四番ガイエル選手。

上記は既に、なくなったわけですから。
無死2,3塁で前進守備、本塁封殺で一死1,3塁、あわよくば二死3塁で四番ガイエル選手。

そう考えるのも、判らなくはないのですが。

無死2,3塁でも、とりあえずはワンアウト、一点入って一死1,3塁で四番ガイエル選手(ガイエルシフト)で仕切り直し。

この試合の前まではお世辞にも当たっているとは言い難いスワローズ打線に対して、エース・川上憲伸。
こちらの余裕があっても、よかったのでは。

そう思って観ていた次の投球、田中浩選手が打ち返した打球は、前進守備の荒木選手の横を抜けてセンターに転がる二点タイムリーとなりました。


結局この初回、打者11人の攻撃で一挙5点。
「余裕が、なかった」
スコアにそう、書きました。




なお。
森野選手の負傷離脱を受けて昨日推薦した、藤井選手。
昨日の試合、途中出場で森野選手のポジションであるセンター(三番)についたのに続き、今日の試合でも七番センターでスタメン出場を果たしました。


まぁ、いろいろ指摘したいことはあるのですが、一番気になったのがその打撃。

プロ野球スコア速報 ヤクルト対中日 nikkansportscom

昨日も生観戦してはいたのですが、森野選手の負傷*2は三回表に彼の打席が回ってきた直後に発生したものだった為、途中から三番に入った藤井選手の打席を観たのは、六回表が今季初めて。

しかも。
初球を叩いて、ショートゴロ。
(今考えると今季初めて打席に立つ彼を観るわけですから、優先順位として=これまで散々観ているリオス投手より=当然彼にこそ注意を向けなければならないはずなのですが)何を寝ぼけていたのか、この時はリオス投手のモーションに注意を払っていたため、どういうスタンスか、グリップ位置はどこからどこか、すり足か一本足か、タイミングのとり方はどうか等々、殆どチェックすることができませんでした。

そして次の打席は八回表。
先頭の井端選手がヒットで出て無死一塁の場面。
スコアはD3-1Ys、上位に繋がる場面だったこともあって、送りバント。

つまり。
「昨日の段階では、その打撃をチェックできていなかった」
のです(なので「俊足、好守、強肩」と、打撃に関する評価は避けていました:2008-05-15付記事:080514(水)D4-1Ys@神宮~ピッチングの極意とは、なにか。)。

ただ。
それでも推薦したのは(前述の項目が衆に抜きん出ていることに加え)、
「去年のクライマックスシリーズ~就中アジアシリーズの彼の打撃」
は、
「スムーズなすり足からゆったりとタイミングを取り、鋭くレベルで振り抜くバッティング!」
こちらができていると観ていた為、
「今季はかなり、やるだろう」
そう、想像していたからでした。

しかしながら、今日。
たった三打席(3,1,1球の、計5球)観察しただけですが、昨年との違いに愕然としました。

スムーズでゆったりだったはずのすり足は、つま先でちょんと地面を叩いてからせわしなく引く動作に。

鋭くレベルで振り抜いていたはずのスイングは、前述の余裕のない動きに引っ張られてヘッドが下がり、無理矢理感が漂う振りに…

守備(まぁ、これも今日の試合を観る限りでは色々ありましたが…)、走塁はともかく。
打撃に関しては正直、非常に厳しいと感じました。

一体、どうしてしまったのでしょうか…



蛇足。
六番中村紀選手のテレンコ走塁、目に余るものがあります。

5.26秒:サードゴロ(二回表)

5.13秒:ショートゴロ(六回表)

特に後者の場合は、五番和田選手のセンター前二点タイムリーでD4-6Ys。
二死からのこの一撃で先発の館山投手をノックアウトし、二番手の松岡投手にスイッチした代わり端。

センター前に抜けようかという当たりをショートの宮本選手が回り込んで好捕、流れるようなスローイングでアウト!
よく言えば、こうなりますが。

全力で走っていれば、違う結果になったかもしれません。

元近鉄ファンがこういうことを書く気持ちが。
今のアナタには、わかりますか?(2008-03-17付記事:土日のイーグルス戦、その1。

ちなみに。
昨日の試合のウッズ選手の、
「”フェンス直撃”ライト越えツーベース」
こちらのタイムは、

10.55秒

でした(ご参考:日本通運・野本選手=左打ち、ですが=の三塁打のタイムは、11.08秒:2008-03-25付記事:これまでの生観戦結果と、今後の予定。)。

まぁ、打った瞬間行ったと思ったのかもしれませんし、次の打席には正真正銘のホームランも放って試合にも勝ちましたから、別にこのような細かいことにこだわらずともそれはそれでいいのかもしれませんが。



*1
昨日までのサードではなくセンターでの出場も、筆者の期待通り、きっちりこなしてくれました(2008-01-14付記事:スワローズ&ファイターズ、3対3のトレード、川島慶三選手編。)。

打撃に関しても、川上投手から三安打。
現在の球界では非常に珍しいあの前掛りのバッティングスタイルで、よく踏ん張っています。


なお、代わってこの日サードに入った畠山選手。
川島慶選手と比べると、一歩目の出足が(失礼ながら)雲泥の差。


打撃優先の起用ですので、仕方ないのですが…(-.ー;)ぼそっ@とはいうものの、今日は川上投手の前に、独特のあの大きな一本足打法は不発でした


*2
昨日は、五月とはとても思えないほどの寒さでした。

ちなみに、この負傷。
三回裏、一番川島慶選手の打球を処理しようとした際に負ったもの。


なんともいえぬ。
不思議な感じが、しました(2008-04-26付記事:080425(金)D1-2Ys@神宮~おかえりなさい、川島慶選手。)。



【中日】6失点川上「どんどん点取られ」(ニッカン速報)
> <ヤクルト8-4中日>◇15日◇神宮
>  中日川上憲伸投手が5回8安打6失点で2敗目を喫した。初回、打者11人に6安打を浴びいきなり5失点。無死二塁の投手守備で投前送りバントを間に合わない三塁に送球する野選を記録し、リズムを失った。ウッズの2戦連発となる8号ソロなどで援護されたが、ビハインドが大きすぎた。「フィルダースチョイス、コントロールミスをうまくつかれてどんどん点を取られてしまって、ふがいない気持ちでいっぱいです」と話した。
>  [2008年5月15日21時46分]


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