広部玄記者日記「こちら裏・社会部」

参院選開始記念「過去最大級に面白かった街頭演説」 /社会


2007/07/12 23:46

12日、ついに参院選がスタートした。

 

 

というわけで、個人的に「過去最大級に面白かった街頭演説」について記したい。

 

 

 

その演説の主は、2001年の参院選に自由連合の比例代表候補として出馬した、、

 

 

 

 

初代タイガーマスクの佐山サトル氏。

 

 

 

 

 

驚異的な身体能力と格闘センスでブームを巻き起こし、プロレス界を変えた男である。その後、総合格闘技「シューティング」を創始。現在は、“市街地型実戦武道”掣圏真陰流を創設し、率いるとともに、プロレスと武道を融合した「リアルジャパンプロレス」を設立し、活躍している。

 

 

 

 

 

忘れもしない、同年7月23日のこと。東京・有楽町に停めた選挙カーの上に立ち、演説を開始した佐山氏は、当初こそ虎のマスクをかぶって、”プロレス界有数”といわれる美声を響かせて、さわやかな演説を行っていた。

 

 

 

 

 

しかし1分程度で虎のマスクを脱ぎ捨てると、突如豹変した……

 

 

 

 

「(不良風の歩き方を選挙カーの上で実演しつつ)ダボダボしたズボンをはいて、こーんな風に歩いてるヤツとか、暴走族とか……」

 

 

 

 

(「怒らせたらプロレス・格闘技界でも有数に恐ろしい」とささやかれている佐山氏の目つきが変わってきた…。いやな予感……)

 

 

 

いきなり近くの交番(具体的には数寄屋橋交番)をニラみ、、、

 

 

 

 

「おい、日本の警察! 暴走族を撃たないのか?  凶悪犯を撃たないのか?」

 

 

 

 

 

目が合った交番のベテランと思われる警察官がやや苦笑する。しかし、その直後…

 

 

 

「撃て~!!  ボ・ウ・ソ・ウ・ゾ・クを撃て!!! 撃ち殺せ!!! 引き金を引け!!! 遠慮なく撃ちたまえっ。(目が合った警察官に対し)撃たないのか? う・た・な・い・の・か?」

  

 

 ほとんど反応しない(というかできない)警察官に対し佐山氏は…

 

 

 

 

「恥を知れ!!!!!」

 

 

 

と一喝。

 

 

 

 

宇宙にも届かんばかりのド迫力怒声が、大都会のど真ん中で響き渡ったのである。

(筆者注:格闘技マニアのかたは見たことがある人もいると思いますが、90年代前半ごろにTBS深夜番組で放送された「シューティング」地獄の夏合宿密着番組で、練習生に対しすさまじい勢いでブチ切れていた佐山氏が、ふとカメラに気付いた瞬間、今度は突然カメラマンに対してキレ「何とってんだコノヤロウ!」と絶叫した時のド迫力シーンから当時の街頭演説を連想していただけると分かりやすいかもしれません…)

 

  

ちなみに、数寄屋橋交差点でランチを終えたばかりのOLらの表情が、ほぼ全員凍りついていたのは言うまでもない。

 

 

 

 

佐山氏からなぜか突然怒られた警察官に聞くと「聞いていたけど、詳しい内容までは分からないよ」と、いつの間にか自分が「日本の警察の代表」になっていた状況に当惑していたことも言うまでもない。

 

 

 

 

 

いずれにせよ、後にも先にも「暴走族を撃ち殺せ!」と選挙期間中、警察官に”命令”した候補は見たことがない。

 

 

 

 

選挙戦が終わってしばらく後、佐山氏に会った時「あの時の”撃ち殺せ”演説はすごかったですね」とさりげなく聞いてみた。

 

 

 

それに対する”天才”佐山氏の答え…

 

 

 

「いや~、ボク、銃とかエアガンとか大好きなんですよお~。メキシコ修行中に、銃を持った強盗団に襲われた時も”銃撃戦ができる”って思って、うれしくてうれしくて…」

 

 

 

 

いまでも各候補の街頭演説取材のたび、あのシーンが脳裏をよぎる… 

 

 

 

 

 

 

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