2008/05/01 01:36
今日もあの子(はげた40男の意地にかけても誰だかは一生言えません)のことを思いながら、悶々とした休日を過ごした。皆さん恋はしていますか。 こういう日は、好きな音楽を聴きながら散歩して読書に限る。 というわけで、競輪も大きなレースがなく、芦屋川沿いを歩きながら、あの子の好きなミュージシャンの音楽(誰だかは一生言えません)を聞きながら、学生時代から繰り返し読んだ北村薫の〝私〟シリーズの中でも白眉だった「夜の蝉」をひたすら読んだ。 ネタばれしているミステリで、こんなに何回も読めて、そのたびに味わい深いシリーズも貴重だ。僕の中ではキース・ピータソンのジョン・ウエルズ(主人公は事件記者です)シリーズと双璧のシリーズだ。どちらもヒロインがすばらしくて読んでいるのはスケベ記者の面目躍如だろう。「夜の蝉」も本好きの主人公がほのかな恋に陥るところがさらりと描かれていて、切ない。何よりも四季折々の時のうつろいの描写が繊細で美しく、登場人物が実に鮮やかで生き生き浮かび上がるのがいい。表題作では、主人公よりも姉の恋模様に重きを置いて描かれているがこれがまたいい。 もう書かれなくなった私シリーズだが、「朝霧」で終わりでは中途半端すぎる。最後にもう一丁「夜の蝉」や「六の宮の姫君」のような大傑作を読みたいと思うのが全ミステリファンの思いではないだろうか。大好きな北村先生よろしく。
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