2008/07/05 01:12
最近読んだ本で断トツに面白かったのは小説では直木賞候補にもなった「のぼうの城」で、今年はこれを超える本がでるかどうか。 ノンフィクションは相変わらずスポーツ絡み。もう数十冊以上読んだ野球の野村克也本の集大成「野村ノート」も、最も信頼するサッカーライターの杉山茂樹の「4-2-3-1」を読み終えた。どちらも、やはり安定した面白さだ。 「4-2-3-1」はサッカーを戦術から理解する本の副題どおり、近年のモダンサッカーの真髄を布陣から捕らえた名著だ。特にユーロが開幕したばかりだったので、リアルタイムで面白かった。ヒディングが、母国オランダを破った戦術がまさにこのモダーンサッカーのきわみだったのだ。今は中盤より、サイドを制したものが勝つを地で行く試合が数多く見られた。 勝ったスペインも華麗な中盤ばかりに目が奪われがちだが、ドイツのラームに 圧勝したラモスがゲームを大きく有利にしたのは間違いない。ラームを守備に追いやれば、バラック頼りのドイツの攻撃は怖くなかったのだ。そのバラックもけがでまったく精彩を欠いていたならスペインの圧勝は必然だった。 『野村ノート』は今まで書いてきたことのウ野村野球論の集大成。目新しいことはないが、やはり野球のおもしろさを再認識させてくれる。 野村さんは野球の魅力をつぎのように語っている。 「野球は〝間〟のスポーツであり、1球1球、アウトカウントやボールカウント、走者の状況など、その場面場面に生じる投手(捕手)、打者の心理の絡み合いが野球の妙であり、それを背景に数々のドラマを生んできたと考える」 その要素は確実に競輪にもある。各ラインのそれぞれの思惑は生み出す〝間〟は、周回の中でもろに出てくる。そこから織り成す人間ドラマ、推理ドラマは、やはり他のギャンブルの追随を許さないものだ。 多くの人に野球のように、いや競馬のように理解して面白さをわかって欲しいと心から思う。
コメントはまだありません。
トラックバックは受け付けていません。
有料コミュニティ一覧
コメント一覧
トラックバック一覧