2008/07/09 02:38
3連休の中日だった昨日は、まさに〝音を立てる〟という表現がぴったりの豪雨で起こされた。雷も伴い、休日恒例にしていたツーリングないし、ウオーキングは無理だなあと思っていたら、神戸のおてんとう様は出し切ったことに満足したのか昼間は晴れ間も広がった。 そこで、近くの古本市場とツタヤまでウオーキング。「神の領域を覗いたアスリート」(西村欣也)「セックスエリート」(酒井あゆみ)「酒と家庭は読者の敵だ」(目黒考二)「かずら野」(乙川優三郎)とひいきの作家の本をゲットして、満足感とともに近くの公園に。 最初はまた雨がポツリポツリと降り出してやばいと思ったけど、何とか持ち、雨上がりで、辛うじてすごし易いベンチの上でよみかけだったスポーツノンフィクション「甲子園が割れた日」を読み進めた。 副題は~松井秀喜5連続敬遠の真実。野球ファンなら誰もが知っているこの試合、僕は一般スポーツ担当をクビになり生で見てなかったから、実は印象に残っていなかったのだ。 しかし生まれ育った甲子園と松井秀喜には特別な思いがある。松井秀喜とは星陵2年の夏に甲子園球場で直接取材をしたことがあった。何とも大人の対応をする高校生だなあとえいうのが第一印象。でもプレーが大人顔負けのスケール感があった。 その日は、ホームランこそ出なかったが、あっという間に外野の間をを抜けていったライナー性の2塁打と守備でのファイインプレーの凄さを何とか伝えたくて、悪戦苦闘して原稿を書いたが、締め切りが遅れて現場デスクからこっぴどく怒られた苦い思い出がある。 本は僕より若干若い元スポーツ新聞の記者だったライターが書いている。(こんな仕事ができて弱冠うらやましい)。でもこの試合に関わった明徳と星稜高校選手、監督のその後を丹念に取材していて読ませる。 特に2人の対照的な監督の野球感の違いがもろに表出するシーンは秀逸だ。 「高校生として堂々と逃げずに勝負して欲しかった」と話すが、この試合についてあまり多くを語らない星陵の山下監督。「あの試合は誇り」と話す明徳の馬渕監督。どちらも名匠だ。しかし、この試合でその野球感の違いが勝敗の行方を大きく左右したのだ。 松井への敬遠に対して「まったく悔いはない」とあっけらかんと話す河野投手と、松井の後の5番打者として打てなかった月岩のその後の対照的な野球人生もまた面白い。そんな真実に迫るノンフィクションの秀作。改めて高校野球っていいと思わせてくれる好感度の持てる本に記念大会を前にして読めてよかった。 今年は何とか仕事の合間をぬって高校野球を見に甲子園球場に見に行きたい、と心の底から思った。もちろん日刊スポーツのスコアノートを持って…。
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