2007/10/12 16:54
朝青竜がトップヒールの位置を守り続けられなかったと同じく、亀田二男も内藤戦で見事にトップヒールの座から滑り落ちた。沢尻エリカは、次のCDの売り、映画の入りでヒールとしての価値が決まるはずだったけど、その一方で泣いて謝る演技しちゃったので、立ち位置が中途半端になってしまった。 米国WWEプロレスでもビンス・マクマホンを超えるヒールが生まれないのと同じように、ヒールを作るのはむちゃくちゃ難しい。 相撲も、ボクシングも単純な興行と考えれば、強いヒールがいると絶対に興行がうまくいく(お客が入る) プロレスは様式美としての反則があるから、まだヒールを作りやすいし、ヒールの立場を維持しやすいけど、相撲とボクシングも興業のためにヒールを中心とした対立軸を作る構造に踏み出そうとしているのだろうか? 日本ボクシング界が、テレビと一緒にスポーツエンターティンメントの分野に進むのか、ピュアなスポーツの分野にとどまるのか、非常に興味ぶかい一戦になりました。 答えは、残念ながら亀田家の準備不足により中途半端な結果に。 亀田一家というヒール軍団をうまく演出し続ける為には、負けてしまった時のシナリオを、ちゃんと準備しておいてほしかった。ビンスは、「Kiss My ass!」までやったぞ!まさか本当に、サミングで目蓋切っておいてTKO狙うというセコイシナリオしか用意していたわけじゃないよね?? 正々堂々と戦って本気で勝てると思っていたら、それこそ大馬鹿者だよ!? 試合終了後、堂々と会見を開いて「陰謀だ!、審判が買収されている!昨日宿舎に何者かが工作にきて・・・」ぐらいのコメントを出せれば、みんなの嫌われ者の弱いヒールとして、一応評価できたんだけど。(一時期のカート・アングルのポジション?) それもできなければ、ただ頭が悪くて、礼儀もしらない、反則ばかりの弱いボクサーという何の価値もないキャラしか残らないぞ。 想定していたシナリオ1=>反則を用いて、TKO勝ちした上、下記のような内藤を貶めるコメントを出す。 大毅「オウ、あんなん楽勝やったで。それはそうとあのゴキブリ、けじめ付けなアカンで!」 ──けじめとは? 大毅「そんなもん切腹に決まっとるやろ(笑)」 亀父「内藤コラ!はよう切腹せえやアホ(笑)」 興毅「有り得へんことやけどな、もし大毅が負けてたら切腹してたで。」 大毅「オウ。俺ならやってたな。俺はいつもそれだけの覚悟でリング上がってるし。」 亀父「それが大毅とゴキブリの違いや。そんなことやから大毅に勝たれへんねん。覚悟がちゃうわ。アホ!」 備忘録:http://boxing.10.dtiblog.com/blog-entry-413.html より抜粋。 この愚行に12ラウンド付き合った内藤はよくやったと思う。ダウンのひとつも取ってくれればもっと溜飲が下がったとは思うが、見事な大差判定勝利はKOに等しい完勝だ。もっと言えば、大毅は反則を繰り返さなければならないほど攻防戦に持ち込めなかったということ。序盤4回でほぼ勝負は見えていたし、あとは内藤が上手く倒せるかどうか、だけだった。内藤が倒せなかったのには理由がある。宮田会長も認めていることだが、フェイントの多用が裏目に出た。大毅が内藤のフェイントに引っかからなかったのだ。実は、内藤が大毅を称えたのもこの点があったからだった。「フェイントに簡単に引っかかる選手もいるのにね」 (内藤) しかし、そこに専門誌のライター氏が鋭く内藤に質問した。「大毅は内藤選手の目を見て戦ってました?」分かるだろうか? ボクサーは目の勝負でもある。相手の視線で次に来るパンチが読める。徳山昌守は、この目を使ったフェイントが得意だったのだが、当然観衆に伝わりにくいため彼の技巧は過小評価を受けた。大毅がもし内藤の目を見ていたら、フェイントに引っかかっただろう。答えはノー。その瞬間、関係者の間から笑いが起きた。「内藤さん、大毅はフェイントに気づいてなかったんですよ」つまり、フェイントを先読みして引っかからなかったのではなく、大毅は内藤のパンチを読む手法すら身に着けていなかったということ。内藤は一言「・・・あ、なるほど」会見場は笑いに包まれた。
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