2009/05/06 17:34
雨中での激戦は意外な展開で結末を迎えた。 浦和のフォーメーションは、4-4-2。GKは都築、DFラインは右から山田、坪井、闘莉王、細貝。中盤は守備的な位置に鈴木と阿部、トップ下にポンテと山田直輝がポジションチェンジを繰り返し、ツートップに原口とエジミウソン。 折からの雨で、ピッチはスリッピーなのか、選手は何度も滑り、ターンやボールキープもおぼつかない。 浦和は今季目指しているパスサッカーも見せることができず、後ろへ落として次につなげようとするパスがつながらず、相手に渡してしまうことで度々ピンチを迎えた。 それでも12分、浦和は左からのコーナーキックをゴール前で闘莉王がヘッドで逸らし、ファーでエジミウソンが体ごと突っ込み押し込んで先制点を挙げた。 これに対し、柏は24分、右サイドに大きく展開。これに細貝と柏DF小林がお互いにスライディングに行き、交錯。一足早く起き上がった小林がゴールライン際まで持ち込み、センタリング。 これを柏FW北嶋がニアに飛び込みヘッドで左サイドネットに決める。 浦和も徐々にパスがつながり始め、28分には左サイドに開いた阿部からのクロスをゴール前に上がっていた闘莉王がヘッドで叩きつけ、ゴール左隅を狙うが、柏GK菅野が体を伸ばしてはじく。こぼれ球をヘディングから着地した闘莉王がそのまま体勢を崩しながらシュートを狙うが、左サイドネット外側。 ところが38分、浦和はエジミウソンが自陣に戻っての守備で相手を倒してしまいイエローを受ける。 柏はその左サイドで得たフリーキックを菅沼がゴール前に放り込み、ファーサイドに合わせるが坪井がクリア。これが小さく、柏DF石川の前に。鈴木啓太と都築が飛び出すが、石川のボレーが左サイドに決まって勝ち越し点を得る。 浦和はハーフタイムに原口に代えて高原を投入。 12分には、右サイドの山田からの折り返しに阿部が直接合わせ、ゴール前で山田直輝がヘッドで軌道を変えるシュートとなるが、柏GK菅野がはじき出す。 柏は守備を固め、カウンター狙いにスピードのある大津を投入。 一方の浦和は23分に山田直輝に代えてエスクデロセルヒオを投入。 攻め込む浦和に対し、柏が懸命に守り、カウンターを浦和が何とか止める場面が繰り返される。 じきに闘莉王が攻めに転じ、ベンチから周囲に指示が飛ぶようになる。 そして39分、左コーナーキックはポンテ。ファーサイドでエジミウソンがヘッドで合わせて同点に追いつくゴール。 のちに公式記録では競り合った柏DFの体に当たってのオウンゴールに訂正される。 さらに攻勢を強めた浦和は42分、エジミウソンがペナルティエリア内でドリブルで仕掛け、シュートを放つ。これを柏GK菅野が体を張って止めるが、こぼれ球をクリアしようとした柏DFの蹴ったボールがゴール前に詰めてきていたエスクデロの胸に当たって、そのままゴールの中へ。 後半の序盤に菅野が負傷で長く倒れていたこともあり、ロスタイムは5分。 浦和はポンテに代えて堀之内を投入し、逃げ切りを図り、柏はフランサを投入し打開を図る。 しかし、前掛かりになる柏をしのぎ、浦和はカウンターでの攻撃も見せる。 最後の攻撃では、都築のゴールキックを柏DFがクリアミス。これを狙っていた高原がペナルティエリア内でボレーシュートを放つが左に外れ。 これも余興と思えるような試合終了のホイッスルが鳴って試合終了。 結果は劇的なものだったが、試合内容としては浦和の目指しているサッカーには程遠く、とくにポンテからのパスが相手に渡ってしまう場面が多く見られた。 注目の若手ふたりも周囲との連携がこの何試合かの中ではもっとも乏しかった。 山田直輝は惜しいヘディングシュートがあったが、原口はシュートまで持ち込むこともできなかった。 試合後の監督のコメントにもあるように過度の期待は禁物なのだろうが、これにめげずに今後の試合に取り組んで貰いたい。 柏では控えとして途中出場した大津のスピードが目立った。 それでも坪井が引き離されなかったレベルではあるけれど、天候とグラウンドコンディションによっては、さらにその持ち味を活かすことができるだろう。 また、負傷から戻ったフランサも雨の中にも関わらず、柔らかいボールタッチを見せ、パスを繰り出していた。 もっと早い段階からの投入であれば、違う展開もあり得たかと感じさせた。
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