2008/05/01 10:01
意外な点の取り合いとなった試合は、後半力尽きた形の札幌を浦和が突き放して勝利、今節で首位に立った。 浦和のフォーメーションは3-4-2-1。DFラインは右から堤、堀之内、阿部。中盤は守備的な位置に闘莉王と細貝、右に山田、左に平川、ツーシャドウに梅崎と高原。ワントップにエジミウソン。 前半立ち上がり、札幌の素早い出足と短いパスワークに浦和は翻弄される。 本来のFW登録選手が不在の札幌は、ストライカーに任せるような攻めはできないため、できるだけ自分たちの近い位置でのパスを選択していた。 それが通ったのは前半6分、札幌ボールを奪おうとして前がかりになった浦和守備陣のマークが甘くなったところを二列目から飛び出した砂川に決められ先取点を許した。 さらに1点返した後のセットプレーではゴール前に放り込まれたボールにファーサイドで柴田にフリーでヘッドを合わせられてしまい、サイドの勝ち越しを許した。 この失点は、セットプレーでのマークの不徹底が原因であり、自分たちで修正していかなければならない。 以前から浦和は相手のペースに合わせてしまうことがある。 それはサッカーというスポーツに共通なのかもしれないが、高いレベルの相手にもがっちり守って良い勝負をする一方、レベルとしては下のチームが確実にパスをつなぐ、攻撃としてはゆっくりなものになった場合、それに合わせて浦和の守備から攻撃へのつなぎもゆっくりになってしまい、相手の素早いカウンターに失点してしまうことがある。 この試合もまさにそうした展開から幕を開けた。 ただ、今の浦和が以前と違うのは、そうしたペースを自ら変えていけることだ。 それは個人技を持つタレント豊富な選手たちによるところが大きい。 先取点は阿部のゴールは相手GKのミスではあるだろうが、ゴール前へのクロスを跳ね返されたところをDFラインから上がってシュートを放ったところに意味がある。 また、セットプレーでは梅崎から闘莉王へのホットラインで二度ゴールネットを揺らした。もっとも、その内の一度はオフサイドになってしまったが。 こうしたプレーを通じてペースは浦和のものとなっていく。 後半はほぼ浦和のペースで進めることができた。 梅崎のポストプレーからエジミウソンがゴールを決めれば、終盤には札幌のセットプレーからのカウンターでクリアボールを追いかけた高原からタイミング良く上がったエジミウソンへのパスが通り、勝負を決定づける4点目を決めた。 2点差になってからは、エスクデロ、高崎など前線を若手選手に交代し、エンゲルス監督に代わってから見られる若手の経験値アップも図ることができた。 ただ、前半終了間際に負傷し、一旦はピッチの外に出た阿部を終了まで使ったのは解せない。 本人の意志もあったのだろうが、後半は明らかにキックの精度も悪く、フリーランニングでの競争でも遅れを取っていた。 若手では梅崎へのパスが通らないケースが目に付いた。 ただ、単なるパスミスではなく、一歩先へ出されるために惜しくも通らないというものが多かった。 連携が未成熟の時期にはパスは相手の足元にやさしく出されるが、より相手に取られないよう素早い攻撃を目指そうという意志が見られる一歩先へのパスは、チームとして連携が深まっていることを感じさせた。 次節はガンバ大阪、鹿島相手の連戦で調子を上げてきた神戸とアウェイでの戦いだけに油断はできない。永井、坪井、鈴木、田中達也、そして阿部と負傷者も増えてきたがなんとか踏ん張ってほしい。
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